今回は、職場の同僚A氏(ルアー&フライマン)が、「西丹沢の本格渓流で釣りをしてみたい」と以前から言っていたので、
西丹沢入門編に向いていると思われる、大又沢千鳥橋からのコースにしようと考えていたのだが、前日夜、風邪で熱があるということでドタキャン。
彼としてみれば、解禁の前々から(1月位から)楽しみにしていたはずであるので、そういう意味では残念だったのは間違いないが、
私はホスト役を覚悟しており、自身の釣果を楽しむ予定はなかったので、急遽のいつも通りの単独行は、金曜の雨によって水量が増えている中、
大釣り期待で浅瀬番小屋を目指したのだが・・・。
浅瀬のYGL番小屋到着はAM4:30・・・。クルマは私含めて7台。こんなものだろう。
しかし、お目当てだった、手軽な大又沢千鳥橋 〜 バケモノ沢富士見橋区間及び、水の木沢水の木橋 〜 菰釣橋区間が先約済で、
複数のマーキング済(>_<)
水の木取水は、先日やったばかりだし、堰堤3基の高巻きが面倒様なので避けたい。
仄暗いのであまり好きな沢ではないが、3,4時間程度釣る分に適した大棚沢も、全域複数にてマークされている・・・。
一瞬、中川川支流西沢か東沢にでも転戦しようかとも思ったが、金山沢や樅の木沢がノーマークなのに気付いたので、金山沢下流部を
初挑戦してみることに決定した・・・。
監視人殿による年券の検札を受けた際に、金山沢のことを聞くと、徒歩1時間半〜40分。それほどの険谷ではないので、
無理しないようにやれば大丈夫との情報をいただいた・・・。
さて、周囲は未だ真っ暗であり、4時一斉出発と違い、闇の世界が支配する中の、一人での漆黒の林道歩きは、中々度胸が要るものだ(^^;)
うーむ・・・。実際、過去に大惨事があったとされる大又沢系は、色々と噂を聞くことがある・・・。傾斜がなだらか本谷系に比べると、
歩行が比較的楽なのだが、釣行回数は、私は本谷系の方が圧倒的に多い・・・。
しかし、ここは丹沢の山奥。本谷系も、きっと何らかの物は居ることだろう・・・。
本日は、東の空が白み始める迄の、闇の時間帯、林道歩行時に、背後に明らかに何物かの気配を感じたし、林の中からも、
何か視線や気配のようなものを感じた(^^;)
オーブのようなものが、視線を横切ることが何度かあったのには、さすがにギョッとした(ノ*゚▽゚)ノ
お日様の時間が支配する、日中に通過するときは、何も不気味なものはないのだが、芦沢橋 〜 山百合橋上の大堰堤くらいの区間は、
夜明け前に通過するときは、憑かれないように、題目・念仏・祈り何でも良いから、各々が信じる物へ帰依して頼った方が良さそうだ・・・。
土沢入口に5:15、水の木取水に5:28、水の木橋に5:42。そして菰釣橋到着が5:56と、やはり1時間半掛かった。
水量は十分あり、ポイントも多そうなので、期待感が増す中、6時ジャストに開始。
開始早々にチビイワナが出て、同じポイントから、成魚放流ヤマメの大物が登場。9寸級の27センチにて、放流物とはいえ、
中々の貫録だ(^^)
しかし、その後は好渓相にもかかわらず、それほど反応が無いし、静かに近づいても、良型の魚影が走って白泡の中に逃げ込む有様(>_<)
じっくり粘っても、喰ってくることは無かった・・・。
走る魚影は、シャープにシュパッと素早く走らず、どちらかというと、クネクネした感じで岩陰や白泡に逃げ込む個体の方が多いので、
どうやら、金山沢下流部区間は、ヤマメよりもイワナの方が濃そうな感じだ・・・。
何とか7寸級の成魚放流の形跡が残るヤマメ(昨年の生き残りか?)が出てくれたが、あとは、居喰いでイワナが追加される程度・・・。
左から沢が流れ込むところの小滝でも、大きな魚影が逃げ込むのが見えただけで反応無し。
遡行開始から4時間後に、脱渓点となるべき堰堤が見えてきた。
堰堤下で、何とか7寸級の綺麗なヒレピンヤマメが出てくれて、金山沢での釣りが終了した。
好ポイントが多く、水量も多めで条件は良かったはずだが、今一つアタリが少なく、満足感で言うと物足りない感じがした。
とはいえ、世附での平均が5匹程度の釣果らしく、8匹出れば、楽しめた部類だと思うべきということのようだ・・・。
<本日の釣果>
金山沢下流上流部(菰釣橋〜大堰堤) : ヤマメ×4、イワナ×4
素晴らしい渓相と水質。しかし、期待していたよりも数が出ず、魚信も少なかった。
※本日の講評
お目当ての、大又沢千鳥橋 〜 バケモノ沢富士見橋区間または、水の木沢水の木橋 〜 菰釣橋区間が先約済だったので、
やむを得ず入渓することとなった金山沢だったが、下流部区間とはいえ、いかんせん遠かった(>_<)
樅の木沢とか、金山沢でも上流部なんて狙ったら、本当にグロッキーになりそうだ(汗)
しかし、金山沢は、どう見てもヤマメ向きの渓相に、どう考えても生息比率はイワナのほうが高そうだ(^^;)
これは、確かに多くの世附ファンが「イワナ汚染」と言っているように、問題かもしれない。
さすがにチビはリリースしたが、世附の将来を考え、6寸級イワナ2匹は、迷った末にキープした・・・。