2008年3月1日

2008年渓流釣りシーズン開幕!!
大混雑必至の西丹沢本格渓流を避け、比較的マイナー気味の沢をチョイスして転戦したつもりだったが、
どの沢も、水量不足によって茶ノロ発生で、水質悪化が進んでいることが推察される。
反応は少なく、魚の気配も感じられなかったが、居付きの錆びたヤマメが出てくれ、一応は、結果の残せた
解禁日だったのではないだろうか・・・。


2008年渓流解禁日は土曜日。資源量の多い世附や中川へ出撃したところで、仁義など通用するわけがないので、
マイナーな部類に属する沢を重点的に攻めようという策にて出撃・・・。
まずは山北の皆瀬川へ向かった・・・。

<皆瀬川中流部>
夜明け前に、八丁までの細道を進むクルマは渓流釣り以外には考えられないだろう(笑)
私の後ろからもクルマが来ていたが、私は中流部にて入渓なので、路肩に駐車。後続車はそのまま登って行った・・・。

何しろ、透明度が高いのが皆瀬川の良い点のはずだが、茶ノロが多い(^^;)
好ポイントを攻めるも、名物のクソバエすら出て来ない(>_<)
高巻きが必要な堰堤のポイントにて、ようやく反応が出たが、バラしてしまった!!
しかし、堰堤は広いので、別の筋を流すと、もぞもぞっとしたヤマメらしくない鈍いアタリをモノにすると、
来ました、今シーズンの初物。錆びた真っ茶色の太った7寸級の居付きヤマメ(^^)
その後、朱線が奇麗なチビメも出て、皆瀬を終了・・・。

歩いて下山中、漁協監視員からヒアリングされたが、皆瀬川は秋口の荒喰いの時期があり、そういう時に、抜かれて行って
しまうそうだ・・・。
とりあえず、2匹出たからヨシとしよう。


<畑沢下流部>
内川へ行くも、釣り人銀座。本村の前田橋前後にて、ざっと10人は居た・・・。こりゃ、ダメだ(汗)
谷峨の畑沢へ転戦。川崎ナンバーの某外車が1台停まっており、明らかに釣りのクルマ。
とはいえ、勝機が全く無いわけではないので最下流部から入ったが・・・。
全く反応なし(>_<) 先行者の足跡クッキリとはいえ、厳しすぎた。
水質は相変わらず濁り気味で、茶ノロあり。渓相は抜群なのだが・・・。ヤマメ、絶えていなければ良いが・・・。


<中津川支流虫沢 中・下流部>
ボサボサになって、盛期には絶対に入れない沢を思い出したのが、松田町再奥集落、寄地区の虫沢だ・・・。
それほど期待できないだろうが、軽い気持ちで、これまた下流部から入渓。
全然反応が無いし、この沢は民家からの雑排水の流入が結構あって、そういう面ではあまりよろしくない。
茶ノロもかなり酷く、水色は、茶褐色系に近いかもしれない・・・。

ここも先行者の足跡だらけだったが、時間も昼過ぎなので仕方ない。
とはいえ、虫沢では、これまた錆びて真っ茶色なのだが、居付きのヤマメが出てくれた。
しかも1匹は、体高のある立派な8寸級(^^)
満足といえよう・・・。


<内川中流部>
夕方前になり、午前中に断念した内川へ戻った。
何と、内川が茶ノロが一番酷い(>_<) 汚すぎるぞ、内川・・・。
超外道のクソバエ始め、全く反応が無い。
人があれだけ攻めた後だから、仕方ないといえばそこまでだ・・・。

不意に話しかけられてびっくりしたが、その御仁は、酒匂川渓流クラブ所属にて、酒匂川漁協組合員の人だった。
漁協の放流とは別に、内川の矢倉沢本村地区に、自費にて数千匹のヤマメ稚魚を放流しているという。
本流釣りが専門らしく、酒匂川本流の攻略法をご教示頂いた。
私の選定ポイントも、間違っていないところを攻めていることが判ったのは幸いだが、釣れないのは腕の差か・・・。

結局、日没までやったが、チビメに餌を取られるだけで終了。
丸々一日やって、5匹・・・。まあ、ヨシとしよう。


<本日の釣果>
皆瀬川中流部 : ヤマメ×1、チビヤマメ×1(非常に濃いはずの、超外道のクソバエの気配未だ無し・・・。)
畑沢下流部 : パーフェクボウズ(アタリ1つすらなし)
中津川支流虫沢 中・下流部 : ヤマメ×1、チビヤマメ×2(超外道のクソバエ数匹・・・。)
内川中流部 : パーフェクトボウズ(数少ないアタリをモノにできず、敗北)
※全件リリース!! 居付きのヒレピン物は自然に帰すのが相模守イズム。


※本日の講評
混雑を避け、マイナー気味の沢をチョイスして機動力勝負の転戦・・・。何しろ、どの沢も水質悪化による富栄養化にて有機物が多いのか、
茶ノロでヌルヌル。非常に汚い状態(>_<)
釣れた5匹は、いずれも錆の残った居付きのヒレピンヤマメであり、3匹はチビメだったが、2匹はかなりの良型にて満足。
しかし、本日釣行の4本の沢のうち、酒匂川漁協が放流を行ってくれたような実感は全く無く、お高い入漁料を徴収する割に、
地域住民への還元が、非常に乏しいような気がする。静岡県側の小山町の取り組みを見習っていただきたいものだ・・・。



皆瀬川の渓相。

堰堤によって分断された区間毎に特徴があるが、私が入った区間の渓相は、
中々の好渓相・・・。

しかし、超外道のクソバエ含めて、サカナの気配はほとんどありませんでした・・・。

4月以降の、降雨後にでも期待ですかね。
しかし、水温むと、クソバエの猛攻必至(^^;)










皆瀬川で辛うじて出てくれた居付きのヒレピン7寸級ヤマメ。

それにしても厳しかった・・・。
県道へ上がらなければならない堰堤下にて、ようやく反応があったのがこれ。

モゾモゾとした、ヤマメらしくない鈍いアタリにて登場。
まだ錆びていて茶色いが、今シーズンの初物としては、上出来か!!












畑沢下流部の渓相。

上流に採石場とゴルフ場があるため、常に透明度が低いものの、
渓相は意外にも良いのがこの沢の特徴なのだが・・・。

昨シーズンは結構反応が良かったのだが、今日は×。
先行者がいたのは事実だが、厳しすぎた(>_<)

水質悪化が進み、ヤマメが絶えないことを願う。










中津川支流虫沢の渓相。

寄地区は、酒匂川漁協による放流量が段違いに少ないエリアなので、
中津川系も四十八瀬川系も、資源量は少なく、大釣りは期待できない筈。

背丈よりも高いボサに覆われ、盛期は釣りにならない沢だと思う。
民家からの家庭排水の流入(垂れ流し)も多く、上流へ行かないと水質は良くない沢。












虫沢の、8寸級居付きヒレピンヤマメ。

釣ったときは茶色に錆びていたが、写真映りは良好のようだ・・・。

明確な魚信とともに来た、素晴らしいヤマメ(^^)
今期導入した、シマノ「七渓峰」の入魂完了!!