2007年5月4日

世附川本谷は、水の木取水から大棚滝まで攻め上る。
堰堤を3基越えるのは結構難儀だが、比較的快適な釣りを満喫できたのではなかろうか・・・。
取水より下の乏しい水量に比べれば、全く別世界の山紫水明の素晴らしい環境の中、
有意義な時間を過ごせたと思う。


AM2:20起床。世附に行くならば、急いで出発する必要があるので、特急モードで支度をして出発。
3:15くらいにゲートに着いたが、一番乗り。誰も居なくて、非常に怖かった(^^;)
すぐに何人か集まってきたものの、4時出発組はわずか5人という少なさ・・・。
連休中にしては、珍しい少人数だ・・・。

世附川本谷の水の木取水〜大棚滝迄の区間にて、世附の常連と思しき人たちは、本谷系の源流部の沢を選択。
遠方から来た人は、近場に入渓予定となった。
世附川本谷系が4名、大又沢系は1名であり、私だったら、1人の怖くて林道歩きなんてできないかもしれない・・・。

1時間ジャストで、水の木取水入り口に到着・・・。
イワナに期待していたが、前半戦はヤマメの反応ばかりだったが、非常にスレていて、餌だけ取っていく強敵揃い。
バラしまくった(>_<)
アタリが出てからでは遅く、かといって目印の不自然な動きにアワせても、それはそれで早過ぎるみたいだ(>_<)

堰堤3基を超えるのは中々しんどく、しかも3つ目は巻き道がわからず、岩が積んであるところから、
そのまま直登してしまったが、何とか成功してパイプ堰堤下に到達できた・・・。
0.1トンの巨漢にて、よく直登できたものだ・・・。
しかし、本谷のあれだけ開豁で素晴らしい渓相に、堰堤を作りすぎだと感じた。

パイプ堰堤から上流は落差が出てきて、鬱蒼としてくる・・・。
程無くして水の木沢/大棚沢分岐に至るので、大棚滝からの脱渓コースにて、大棚沢へ進入する。
分岐からすぐに大棚滝に阻まれ、ここで釣りを終了することにした。
釣り開始が5:15にて、納竿が11:30ということで、それほど長くない区間を、随分と遅い遡行である(^^;)

やはり、行きよりも帰りの足取りは重く、浅瀬ゲートまで1時間半も掛かってしまった・・・。
林道では落石が頻発しており、昨日は救急車騒ぎになったらしい。
世附に入山するときは、本当に気を付けねばならない。
沢割ボードを見るに、4時とは比べ物にならないくらい、ビッチリマグネットが貼られていた。
地元在住で、本当に良かったと実感している(^^)


<本日の釣果>
世附川本谷上流部 : チビヤマメ×6、ヤマメ×3、チビイワナ×2、イワナ×1
堰堤の巻きは、やや大変でしたが、快適な釣りを満喫できたのではないでしょうか・・・。


※本日の講評
世附川本谷ハイライト区間を、比較的快適に満喫できたのは良かったと思います。
サカナのスレ具合は抜群ですが、世附は本当に素晴らしい渓流だと実感しました。



世附川本谷上流部の渓相。

比較的開豁なので、ストレスが少なく竿が振れます。

今回の釣行での仕掛けロスは僅か1であり、堰堤の巻きさえクリアできれば、快適な遡行ができる流域だと思います。

但し、サカナのスレ具合は抜群ですが・・・。





2つ目の堰堤下の緩流部にて出た成魚放流ヤマメ。

林道から離れた深い谷間で、何故か成魚放流物のヤマメが登場してしまいました・・・。

パイプ堰堤あたりで放流されたのが、落ちてきてしまったのでしょうか・・・。







これも成魚放流ヤマメ・・・。

水の木沢/大棚沢分岐付近のトロ場にて出ました。
大堰堤や大きな滝の上から落ちてきたとすれば、よく無傷でいられたものです・・・。

パイプ堰堤付近で放流されたのが、登っていったのならば納得できますが・・・。








やっと出てくれました、良型イワナです。

こういうイワナを釣りたかったので、喜びもひとしおです。

大又沢系で釣れるイワナよりも、本谷系のイワナの方が、色が綺麗に感じます。







水の木沢/大棚沢分岐点。

大堰堤は、おそらく高巻き不可だと思われます・・・。

左の大棚沢へ進入し、大棚滝にて納竿し、脱渓するコースが一般的なのではないでしょうか・・・。

大棚沢は鬱蒼としており、晴れた日中以外は、少々薄気味悪く感じます(^^;)