2007年3月10日

本流・里川の環境破壊により、やむなく「渓流」へ釣行(^^;)
某沢では、チビヤマメがそこそこ反応してくれたが、立派な渓相のN川では、生命感全く無し・・・。
酒匂川本流の’生きている区間’をやってみたが、無反応。底石は泥を被り、蛭も発生している有様(怒)


2007年シーズン2回目釣行は、前日までの出張によって身体が疲れているので、
西丹沢へ早朝から出撃するのは不可能。
朝起きれた時間に応じて、神奈川県側酒匂川水系の小渓流を適当にチョイスする方針を採った。
結局、AM6:00に目が覚めたので、7時に出発。公開できない秘密某沢を目指す。

酒匂川本流中流部(開成・松田地区)が大規模工事によって破壊され、静岡県側の鮎沢川漁協管轄区域も
工事と水質悪化によって釣り場としての魅力が失われた(と同時に、サカナが激減)今となっては、
最早、本流・里川志向から、本格渓師に転向せざるを得ないのか・・・。
まあ、いわゆる「オレ止めの滝」や「オレ止めの大堰堤」に行く手を阻まれたら、
そこで素直に納竿すれば、悪い結果にはならないだろう・・・。スキルに応じて行動すれば、
それなりに楽しめるのではないかと、割り切るしかないだろう・・・。

某沢に入渓。ちょくちょく反応は有るが、一度アタックすると、もう二度目は無い。
かといって、良型の反応も無く、チビヤマメが細々と生活しているのだろう。
この時期はまだ緑葉が繁茂していないので、仕掛けを失うペースはそれほど高くなく、
ゴーロの渓相であり、一部、落差が大きい区間もあるものの、何とか登っていく・・・。

基本的に、シマノ「天平ZT 超硬調53」にて狙っていくが、いよいよ倒木やら枯木やらが多くなってきたので、
ダイワ精工「雪渓 硬調36MZ」に切り替え、狙っていくことにした。
だんだんと水量が少なくなってくると、やはり反応が悪くなる。
そして、目の前にシャワーのカーテンが現れた。大堰堤の登場である・・・。
ここで’オレ止め’ということで、納竿した。

次は、表丹沢系統の河川を探るべく、松田町内某所へと向かう。川音川の本流筋のN川下流部を狙う算段だ。
この川は、下流部は谷が急峻で入渓点が無く、下流部の地形は玄倉川のイメージに近い。
中流部の集落には、有名な管理釣り場YGLなんかもあるので、おこぼれイワナに淡い期待を持ちながら、
下流部の数少ない入渓点からアクセスする・・・。
しばらくは、採石やら工事やらでポイントはないが、山間部に入っていくと、中々の渓相と水量。
世附川本谷の、悪沢出合前後のような雰囲気に似ている・・・。
そして見た目の水質もクリアだ!! しかし、先行者の足跡がたくさんあり、外道の反応すら無い(>_<)

ヒーコラ登っていくが、無反応のまま2時間経過。そして、上から降りてきたルアーマンと遭遇したので終了。
私と同じく、無反応だったそうだ。
そして、この川が決して穴場ではなく、かなり入渓者が多く、立派な渓相の割に、サカナも少ないことも判明した。
川を下り、入渓点まで戻ると、近所の人が話しかけてきたが、この人はしょっちゅう渓流釣りをするらしい。
N川下流部についてはオススメしないとのことだった。中流部ならまだマシも、ニジマスしか居ないそうだ。
表丹沢系のN川とS川に関する情報を色々と教えていただき、最後は酒匂川本流の開成地区を目指す・・・。

昨シーズンの本流では、外道含めて黒川虫が一番喰いが良かったので、採取しようとするに、底石は泥を被り、
流れも澱んでいる・・・。まあ、暖冬の影響か、すぐに何匹かは採取できたが、流れの緩い場所では、
水質が悪い証拠となる、蛭が結構付着していて、ガッカリきた。
関東有数の清流酒匂川も、これだけ環境破壊が進めば、最早詮方ないのだろうか・・・。
工事の影響を受けていない流れを狙っていくが、全く反応は無い。昨シーズン、あれほど愉しませてくれた
トラウト類は、跡形も無く消え去っているようだ・・・。
まあ、上手い人は今シーズンも釣果を上げているらしいが、今のこの感じでは、全く期待ができない状態だと
判定したい・・・。

まる一日、色々と転戦し、これにて、土曜日の釣行は終了。


<本日の釣果>
酒匂川水系某沢 : ヤマメ×2、チビヤマメ×10
N川下流部(川音川系統) : パーフェクトボウズ(アタリ1つ無し)
酒匂川本流中流部(開成・松田地区) : パーフェクトボウズ(アタリ1つ無し)


※本日の講評
本流と里川の釣り場を奪われ、やむなく渓流や小河川を探索したが、成果は今ひとつでした。
表丹沢のN川やS川は、足柄の狩川や内川と同じく、私の感覚では、一日かけて、本格釣行するような河川ではないと
感じられました。資源量も少なそうです・・・。
酒匂川本流の環境破壊は、このままではトラウト類だけでなく、アユにも悪い影響を与えそうに思えます。
水流が一本化されて、中洲が消滅している区間が多いですが、のっぺりとした面白味の無い流れに変貌。
それでいながら、水流が強くなっており、トルクはかなりのものでした。
今後、渡渉時なんかは、最大限の注意を払わないと、今まで以上に水難事故が起きるのではないでしょうか・・・。



某沢の渓相

ナメ主体の渓相にて、落差の大きいゴーロ区間もあります。
緑葉が繁茂してきたら、私の技量では遡行できないでしょう・・・。

大物の気配は無く、チビヤマメが細々と暮らしているようです。





唯一の手のひらクラス。

まさに、渓流の宝石ですね・・・。
これ以外は、10センチ程度のチビメばかりでした。





N川の渓相

下流部ながら谷が非常に深く、渓相だけに関しては、本格渓流といえる素晴らしい河川だと思います。

しかし、サカナの気配は全くありません(^^;)

話によると、YGL直下だけしか、おこぼれは無いようで、それより下には、中々流されないようです・・・。