2007年3月1日


2007年シーズン開幕は、いきなり本格渓流の西丹沢に出撃!!
今期から導入された「沢割りボード」に早速マーキングするも、解禁日の世附に仁義は無し(>_<)
成魚放流物主体ではあったが、初釣でボウズを免れ、まずは上々の滑り出しか・・・。


2007年シーズンがいいよいよ開幕を迎えるにあたり、年給取得を済ませ、出撃場所を吟味するに、
酒匂川本流中流部は河川工事で破壊されて×。狩川や内川は資源量が少なく期待薄。
畑沢や皆瀬川は、後日行けばよいレベルなので、いきなり西丹沢に照準を定め、AM1:30起床成功。
世附川へ攻め込むことに決定した・・・。

AM3:00に浅瀬ゲートに到着すると、既にYGL小屋の前では、沢割が始まっていたので、早速意思表示。
今期から、「沢割りボード」が導入され、入渓ポイントにマグネットを貼付することになっている。
私も早速、水の木橋上にマーキングを行った。これで万全かとその時は思ったのだが、解禁日の世附には
仁義が通用しないことを、後ほど思い知らされるのだが・・・。
AM3:50にフライング出発をした2人組が、漁協監視員に連れ戻されるなど、やはり殺気立っているようだ(^^;)
やはり、解禁日の世附の空気というものは、独特のものがあるのだろうか・・・。

AM4:00に出発。周囲のペースは、びっくりするくらい速い(汗)
最初の通過点である、芦沢橋までが20分と強歩並の速度であり、あっという間に山百合橋、土沢入口を通過。
滅茶苦茶しんどい登り坂をさらに進むと、パイプ堰堤へのスロープに到達。
水の木取水口入口を見落としていたようだ・・・。そしてすぐに、橋が見えてきた。目的地の水の木橋だ・・・。

前を歩く人に、降り口を聞くと、その人は織戸沢へ入るので、織戸出合まで案内していただけた。
しかし、水の木沢に降り立つと、何と2人組が占拠しているではないか!! どういうことだい(>_<)
水の木橋〜菰釣橋の区間は、マーキングしたのは私のみであったはずなのに、林道にて追い越され、初っ端から
頭ハネを喰らってしまったことになる・・・。全く、何と幸先の悪いことか!!
すると織戸沢へ入る人が、下流側の入渓点を教えてくれたので、道を戻り、夜が白むのを待つ。
真っ暗で静寂な林道は、何とも寂しいものがあるが、不思議とそれほど恐怖感は感じなかった。

それにしても、「解禁日の世附に仁義無し!!」というべきだろうか・・・。

沢へ降り立ち、AM6:00に戦闘開始。
早速サビたチビメが釣れ、その後、同じくサビた成魚放流物が掛かる。いい感じではないか!!
しかし、この後が、全く出なくなった。明け方に向かって気温が降下し始め、完全に無反応となってしまった。
ラインは凍り付き、餌のミミズも凍りかかるような状態。それほど寒いのだろう。
水も、痺れるくらいに冷たい・・・。これでは、魚も出てこないだろう。もしくは、それほど居ないか(^^;)

最初の2匹を釣ってから、3時間以上アタリが来なかった。頭ハネ入渓者の影響もあるのだろう。
日が昇り、水温が上昇し始めると、サカナが流れに出始め、成魚放流物の良型や、
ヒレピンチビメが釣れるようになってきた(^^)
成魚放流物は鉤を飲み込んでしまって損傷が酷く、キープせざるを得ない。あっという間に7寸級のキープが、
世附内規の5匹になってしまったので、打ち止めにしなくてはならなくなった。
イワナは出ず、イワナを狙いたいのならば、水の木取水にすればよかったのかもしれない。

後ろから来ていたルアーマンが立ち止まっていたので、先行を許可すると、大変恐縮していた。
こういうマナーの良いアングラーも居るので、気持ちの面で、まだ救われる。
キープした5匹を捌き、納竿。AM11:30にて脱渓。林道を引き返す・・・。
途中、餌師やルアーマンとも情報交換するに、どうやらイワナは出ていないようだ。
成魚放流物の良型も出ておらず、チビメ主体だという・・・。

それにしても、帰り道の辛いこと(^^;)
行きは水の木橋まで70分のハイペースだったが、帰りは浅瀬まで1時間45分も掛かる始末(爆)
YGL小屋にて挨拶を済ませ、漁協スタッフにイワナの動向を聞くに、今年は世附のC&R区間に全て放流したとのこと。
玄倉に入山できないとなると、イワナを専門に狙うのは、今期はNGということになる。
やはり、イワナは幻の魚といえるだろう。ヤマメやアマゴと違って、簡単には出てこないし・・・。

酒匂川本流の様子も一応見に行き、ルアーマンに情報を聞いたが、これだけ工事で破壊されて環境が悪い中、
3匹の擬似銀毛の本流ヤマメが出たという・・・。餌師も結構釣っていた。
しかし、川底は泥を被り、薄茶色に濁った流れとなっており、清流酒匂川が復活できるかどうかは、
何とも厳しそうな感じに思える。
とにもかくにも、2007年シーズンは、こうして開幕した。
静岡県側にもたまには行くが、今期は神奈川県側をメインフィールドにしようと、現時点では考えている。


<本日の釣果>
水の木沢下流部:ヤマメ×8
水温が上がるまでは、非常に厳しい状態だったが、何とか8匹釣れて、上々の滑り出しか・・・。
イワナは出なかったが、水の木取水上の本谷や、大棚沢には居るらしいので、いずれ狙ってみたい。
成魚放流物の良型を5匹キープし、近所の老夫婦にあげたら喜んでくれた。


※本日の講評
解禁日の世附は、仁義が通用しないことを思い知らされましたが、仕方ないでしょうか・・・。
しかし、今後は「沢割りマップ」が機能されてくると思います。本流と違って、小渓流では、
先行者に入られたらアウトですので、酒匂川漁協も、中々良いものを導入されたのではないでしょうか。
初釣にて8匹釣れれば、ヨシとしましょう。



成魚放流物の良型ヤマメその1

まだサビています。入渓点の淵から出ました。

ボウズを免れ、ホッとしました(^^;)





成魚放流物の良型ヤマメその2

こちらの方が、まだ美形ですね・・・。
日が昇って、水温が上昇し始めると、喰ってきました。






水の木沢の渓相

本格渓流といえる、素晴らしい渓相だと思います。

木々が生い茂ってくると厳しいですね。
既に、仕掛けをだいぶ引っ掛けました(^^;)
そんなことを繰り返していたら、尻栓を紛失です(>_<)

シマノ「天平ZT 超硬調53」、また修理が必要です。
軽くて使いやすい竿なのですが、中々無事には済みませんね・・・。




今期から導入された、世附川と大又沢入渓者のための「沢割りマップ(ボード)」

解禁週間の混雑が過ぎれば、このボードも機能することでしょう・・・。
良いシステムだと思います。
下山時の外し忘れに注意!!