昨日の悪天候の中の大又沢釣行の疲れが残っているはずではあるが、AM4:30に目が覚め、
体力的にも出撃できそうな感じだったので、中川川支流東沢中・下流部へ向けて出撃。
西丹沢自然教室まで、大体1時間弱かかり、6時ちょうどに3川合流点より、スタートする・・・。
東沢は、視界が開けた開豁の山岳渓流であり、私は結構好きな沢の1つである。
しかし、やはり中川川本流に比べれば放流量も少ないだろうし、根本的な資源量はかなり乏しいものだろうか・・・。
澄んだ流れの中、シマノ「天平ZT 超硬調53」にて丹念に探っていくも、中々反応は無い(^^;)
まあ、激戦区の西丹沢・・・。こんなものだろう。
ようやく堰堤下にて、向こうアワセ的に、中々のサカナがヒット。慎重に取り込むと、25センチの良型ヤマメ(^^)
その後も、少ないアタリを確実にモノにし、小ぶりながらも中川川系統らしい、白い美形ヤマメが出てくれた。
「東沢中流堰堤」を越えると、右手から完全な涸れ沢の石棚沢が合流。このあたりから渓相は良くなるのだが、
アタリは全く来ず、サカナの気配は無い・・・。
そして、昨年10月に高巻きを断念した、ゴーラ沢出合下手の遡行止の堰堤まで辿りつき、
今回も高巻きをしないことで決定。
左側のガレを登り、あとは右方向へトラバースすれば、何とか巻けそうな感じではあるが、やはり危険は冒したくない。
成功:60、転落&負傷:20、転落&死亡:20くらいの難度かと簡易見積もりをする(^^;)
よって、ここで引き返すことに決断。
堰堤上をやるには、檜洞丸登山道にて、1時間くらい掛けてゴーラ沢出合迄、アクセスするしかないが、
東沢は伏流区間も結構多く、上流については労多い割にはリスクが高そうに感じられる・・・。
ウエルキャンプ場で、焼き立てパンを購入しておやつ代わりにエネルギー補給。中々に旨い(^^)
次は、山北町内をひっそりと流れる、某沢へ向かう・・・。
昨年、25センチの超美形ヤマメが出た沢だが、今シーズンは水質が若干悪化しているように見受けられ、
外道のクソバエ含めて、全く気配が感じられず、また、何か薄気味悪さのようなものを感じたので、
早々に終了。
酒匂川本流のホームエリアを探ってみるべく、いつもの十文字橋界隈へ・・・。
またもや風が強く、しかも濁りが入ってきているので、線の釣りよりも、ポイントを絞った点の釣りの方が有利と判断し、
宇崎日新「3WAY渓神技PRO 硬中硬630」にて小場所を探り始めると、30分後、大物がヒットし、
5分後、物議を醸している’川マス’がネットに収まった。何とも、ヒレピンの美形なり。
※一応、本流ヤマメにてカウントします
その後、ノーマルな25センチのニジマスが上がり、川音川出合付近を丹念に狙っていると、ズシッと来る重いアタリに
アワせると、物凄い大物が大暴れしており、私を深みに引きずり込もうと、凄まじいパワーで疾走する!!
負けじと応戦するが、相手のパワーには、先調子のソリッド竿では勝ち目がありません(>_<)
ズリズリと流心部へ引きずり込まれるのを、何とか15分間耐え、ようやく相手の姿が見えてきたが・・・。
白銀の魚体にレインボーライン。黒点は無い模様なので、完全にホウライマスなのだろうか!!
しかし、渓神技は抜調子でないため、弾力性に欠けていたのだろうか・・・。
バッキーンと、#02&#03が、完璧に折れてしまい、同時に糸を切られてしまった(>_<)
何とも恐るべきパワー・・・。本流魚の凄まじさを、再認識させられた瞬間であった。
私も、あと3M引きずり込まれていたら、そこは相当の深み・・・。’涅槃’行きだったかもしれないわ(^^;)
抜調子の、ダイワ精工「流覇 中硬硬71MZ」を用いていたとしても、おそらく獲れていなかったでしょう。
凄まじいパワーに翻弄されました・・・。
針が付いたままで気の毒ですが、今年の酒匂川本流、あのクラスが他にもたくさん居ることでしょう。
ホウライマスだとしても、市中に生魚が流通しているとは考えにくく、出自が気になるところです。
<本日の釣果>
中川川支流東沢中・下流部:ヤマメ×3(全てヒレピン。資源量は少ないが、西丹沢らしい美形ヤマメに出逢えました)
酒匂川本流中流部(開成・松田地区):本流ヤマメ×1,ニジマス×1(超大物に翻弄される。凄まじいパワーに唖然・・・)
※本日の講評
西丹沢エリアは、釣り人数の飽和により、どこの河川でも釣果は厳しいものになっている模様です。
ただ、素晴らしい山紫水明の世界を味わえるだけでも、十分に幸せかもしれません・・・。
酒匂川本流で上がるサケ科の’川マス’ですが、本日、丹沢大山調査団 水生生物GL神奈川県水産技術センター
内水面試験場の担当者より、一応の調査結果を頂きました。
標本個体の提供が無いと正確な鑑定はできないものの、顔つきと胸部の幅広いところが、
ホウライマスに多い体型のそれと似通っていることは否定できないものの、果たしてホウライマスが流通しているのか?
という問題にまで至ってしまうそうです・・・。
なので、本流ヤマメの可能性も、ゼロではないということになりますし、実際、パーマークが薄っすら残っていた個体も
ありましたので、私は、レインボーラインが完全に無い個体は、ヤマメとしてカウントするつもりです。
あと、酒匂川について喜ばしいこととしては、外道のウグイも結構出ました。
ここ数年、元々魚影が薄い川なのに、追い討ちを掛けるように、川鵜の餌食になってサカナの数が激減していましたが、
復調傾向なのでしょうか。