2006年4月22日


初めての世附はアタリ1つ無く、丸坊主を喰らう。苦すぎるぜ!! 一見様はお断りなのか(爆)
昨年までのホーム、鮎沢川本流足柄地区でも、チビメ1匹という有様。 最早武運尽きたか・・・。
しかし、酒匂川本流のイブニング2時間にて、殊勲のサクラマス様登場にて、劇的な終幕(^^) ヤッタぜ。


近場に住んでいながらも、今まで釣行する機会のなかった西丹沢の世附川へ、いよいよ初出陣する。
この水系は非常に奥行きが深く、本谷や大又沢はもちろん、ほとんどの支沢も渓流釣りの対象になり、
名実ともに、神奈川県下随一の渓流釣り場とされています。
それはそれは、期待が高まりますが・・・。

さて、良き慣習たるAM4:00の「沢割り」に参加する人たちは、源流部の沢を狙う人たちですので、
私のように、下流部の芦沢橋上手から、適当に探釣するつもりならば、わざわざ会議に出席するまでもありません。
5:00に浅瀬ゲート通過。30分後に、芦沢橋へ到着です。クルマは5台と、少なめでした。

林道を歩く釣り人はさらに上流を目指すので、先行者はありません。
水量は豊富であり、ポイントだらけ。資源量は酒匂川水系随一のはずですので、当然期待は高まりますが・・・。
何の反応もなく、アタリ1つ来ません(>_<)
抜群の渓相と水質・・・。先行者も無しという好条件。しかし、何の生命感も有りません。

悪沢出合を過ぎ、山百合橋下手のゴルジュ帯へ差し掛かるまで3時間、何も反応無し。
落水したら命が無いので、ここで脱渓して、世附に見切りを付けます。
それにしても、「一見様お断り」といった感じを受けました(^^;)
苦すぎる世附デビューとなりましたが、いずれ大又沢も探釣して、判断をします。

正直に感じたところとして、世附の水系の水色は、有機物が多く、今一つ好きになれない色です。
また、水源の1つである土沢は、昨年晩秋に、私が渓流探索にて林道を1人で歩行中に、
私に憑依しやがったものと思われる、’魑魅魍魎’共が支配するものと思われる、明神・三国嶺ですので、
釣りをしていても、やはり、何となく、良い空気ではありませんでした・・・。

なお、早速にも、新規増強したばかりの宇崎日新「3WAY渓神技PRO 硬中硬630」のティップ部分が折れるという、
信じられないアクシデント発生(>_<)
ちょっと枝に触れただけでしたが、運が悪かったのでしょう。
竿自体は非常に軽くて良い感じであり、ハズレ品ではないと信じたいところです。早く修理ですね・・・。

加えて、シマノ「天平ZT 超硬調53」が、またもや故障。回転リリアン部分がすっぽ抜けです(>_<)
まあ、同スペックにて、宇崎日新「ロイヤルステージ3WAY渓神技 硬調540」があるので、まあ、気は楽ですが、
やはり、ダイワ精工が釣具メーカーの中では、一番信用できるということになるでしょうね・・・。

イシグロ御殿場店へ修理依頼をする線ならば、昨年までのホームリバー、鮎沢川本流中流部(足柄地区)に
寄るのも一興です。
平成16、17年と通い、相当数のヤマメやアマゴを釣りましたが、今シーズンは、私の釣法が通用しません(>_<)
ほとんど魚信が無く、また、魚の気配も感じられずに、辛うじてチビメ1匹だけが出てくれるという敗北・・・。
「こりゃ、魚が居ないんだな・・・」と思っていると、横浜から、ちょくちょく通っているという紳士殿の魚籠の中には、
7寸級の良型ヤマメが3匹入っています(^^;)
ありゃ? 魚は、居る所には居て、要は私の釣り方が、今シーズンの鮎沢川には合っていないことが判明です・・・。

さて、鮎沢川を切り上げ、イシグロ御殿場店に修理依頼をしますが、いつもながら、この店の対応方の良さには感謝です。
価格面で合わない時がどうしてもあるが、逆にイシグロ殿からしても「当店で、無理に買ってくれなくて構わないです。
安くは出来ないときは、他店で購入して下さい。修理は当店に持ち込んで頂いて、一向に構わないです」という、
購入側と販売側が、本音で対等な立場で交渉できるのが、イシグロの良いところです。
他の大手チェーンでは、ここまでスタッフと客が、’心の接点’を持つことは、まず無いでしょう。
シマノ「天平ZT 超硬調53」については、店長殿に、速攻でノーマルリリアンにて修理して頂き、仮復帰。
餌を補給して、イブニング2時間は、酒匂川本流の大物狙いに充当です。

早速、神奈川県側に取って返し、開成町側右岸到着は16:00ジャスト。戦闘開始です。
本日も、ダイワ精工「流覇 中硬硬71MZ」に働いて貰います・・・。
30分後、浅い瀬の緩流部にて、目印が止まったのでアワせると、大物が大暴れしております。
凄まじいパワーであり、縦横無尽に流れを疾走し、私もそれに合わせて、コケないように走ります!!
そして、15分後、何とか御用になったのは、37センチの本流ヤマメでした・・・。

ホッとしたのも束の間、今度は、さらに大物が掛かりましたが、流心部の荒瀬に逃げ込まれ、糸を見事に切られました(>_<)
仕掛けが付いたまま、可哀相なことをしました・・・。推定50センチ級のトラウトでした。

これだけ場が荒れたら、そうは掛からないだろうと思いましたが、また来ました!!
目印がスッと引き込まれたのでアワせると、またもや大物が大暴れしております。
場所は浅い瀬のヒラキですので、私も相手の疾走に応じて、川の中を駆け回ります。
それにしても、本流魚のパワーは凄まじいものがあります(#ToT)
そして、酒匂川本流のポテンシャルの高さを、今シーズンは思い知らされました。
先ほどもランディングまで15分程度掛かり、今回は、さらに掛かりそうな様相です・・・。

何とか、20分余り経って、ようやくランディングに成功。
40センチジャスト、でっぷりと体高がある、幅広の本流ヤマメでした!!
しかし、針を飲まれており、何とか外せたものの、出血がかなり酷く、生存が難しそうです(^^;)
キープすべきか、リリースすべきか悩んでいたところ、下流から、ルアーロッドを持った少年達の集団が歩いてきました。

彼らを呼びとめ、この大物を見せると・・・。
「これ、ただの銀化ヤマメじゃなくて、本物のサクラマスですよ!! でけー。凄いですね!!
こんな浅場じゃ、ルアーは根掛かりして、引けないです」という風に言っていました。
彼らは、立花学園高校の釣り部員たちで、ミノーイングスタイルの、ルアーマンです。

彼らが言うに、回帰マスを戻すために放流された個体が、今シーズン、酒匂川本流で揚がる大物の出自だという・・・。
ただ、彼らが言っていたことで、1つだけ「これは違うな」と思ったのは、稚魚の放流主体です。
酒匂川漁協の線は、有り得ないと思料されます。
主力魚種のアユを喰われてしまう利益相反行為になるし、ましてや、西丹沢以外のエリアには殆ど資金を投入してくれない
酒匂川漁協が、本流にサケ科の魚を放すわけがないと考えられるのですが・・・。

一方で、以前、松本釣具店のスタッフから聞いた話があります。
神奈川県の内水面水産試験場が、酒匂川と相模川に回帰マスを戻そうと、試験的にサクラマスかサツキマスの稚魚を
放流していると聞いたことがあります。
こちらの方が、信憑性が高そうな感じですが、いかがでしょうか・・・。

なにしろ、今シーズン、酒匂川本流で上がる大物の出自については、色々な要素が複合的に絡み合っています。
ただ1つ言えることは、酒匂川が清流であるということに他なりません。

さてさて、仕方なくキープして捌きましたが、身はサーモンピンクでした。やはり、サクラマスです。
口の中もオレンジ色っぽく、ヤマメではない感じです。
味のほうはというと・・・。淡白で、美味しくなかったです(^^;)
というか、今まで、ニジマスは旨いと思ったことがあっても、ヤマメやアマゴを旨いと思ったことって、
一度も無かったりします・・・。

今シーズン、酒匂川本流で、既に尺上5本目・・・。
釣りは殺生ですので、そろそろ本流でのモンスター狙いについては、引き際かもしてません。
一般渓流を、もっと開拓することも考えつつ、トップシーズンを迎えてきた感じですね。


<本日の釣果>
世附川本谷中・下流部:丸坊主(アタリ1つ無し。一見様はお断りなのでしょか・・・)
鮎沢川本流中流部(足柄地区):チビヤマメ×1(その他外道も少々・・・。今年は釣れないですね)
酒匂川本流中流部(開成・松田地区):サクラマス×1、本流ヤマメ×1(凄まじいパワーに精根尽きる・・)


※本日の講評
資源量が多いはずであり、釣れなくてはおかしいはずの世附川で完敗を喫しました(>_<)
鮎沢川本流中流部も、魚の食性が変わってきていることが、どうやら敗因の1つですね・・・。
酒匂川本流は、過去に例が無いくらい、サケ科のトラウト類が濃いです。
釣り人の皆様におかれましては、なるべく殺生にならないように心掛け、リリースして自主規制をかけ、
来季以降に繋げることが、末永く愉しむためには大事でしょうね。



世附川本谷は、芦沢橋〜悪沢出合の中間付近の渓相。

素晴らしい流れであり、資源量も多いはずなのに、
アタリ1つ無し(>_<)

魚が居ないのか、私が下手なだけなのか・・・。

いずれにしても、林道をひたすら歩かなくては
ならない労力が、報われなかった形になりました・・・。

世附はきっと、一見様はお断りなのでしょう(笑)







山百合橋下手のゴルジュ帯入り口の淵です。

おどろおどろしい雰囲気の流れですが、
これだけのポイントでも、何の反応も無し(>_<)

ヘツらないと上へは行けませんし、落水したら
命が無いので、ここで脱渓・・・。

雰囲気面では、世附はあまり私好みでは
ない渓流でした。
中川川系統のほうが好きかな・・・。




鮎沢川本流中流部(小山町足柄地区)にて、
辛うじて出てくれたチビメ(^^;)

横浜から来ている紳士殿は、きちんと3匹の
良型ヤマメをキープしており、完敗です(>_<)

私のサイトのことをご存知とのことでしたので、
「私がモテナイ釣り師です」と、笑顔で申し上げた
次第です(爆)



酒匂川本流で出た、37センチの尺上本流ヤマメ。

スレンダーな体系ですが、パワーは凄かった!!

素晴らしく美しい魚体です・・・。
これはリリース成功。






酒匂川本流に、サクラマスが遡上していることを
自ら実証!!
デップリとした幅広で身高のある40センチジャストの
サクラマス・・・。

ダメージが大きかったので、やむを得ず
キープすることに。
身は白身ではなく、きちんとサーモンピンクであり、
口内もオレンジ色なので、銀化ヤマメではありません。

釣り人の皆さんにおかれましては、極力リリースして
ください。
味は淡白で、全然旨くないです!!
並サイズの、ヒレ丸ニジマスだったら、キープしても良いと思いますが・・・。