春爛漫というよりも、暖湿な南風によって満開の桜が急速に葉桜へと変貌する初夏の空気の中、
とうとう神奈川県内の酒匂川本流における、大物狙いの最有望ポイントに挑戦しました。
旧山北高校跡地の駐車スポットにクルマを停め、R246経由にて、深い谷底へと進みます・・・。
見えてきました。大きくそびえるのは、酒匂川本流の魚止となる「安戸堰堤」です。
なにしろ、スケールの大きい壮大なポイントです。
遠巻きに眺めてポイント選定をした結果、まずは上段のドン深堰堤を狙うことにしました。
鉄梯子利用にて、堰堤上へ到達。こういう大場所専門竿の「碧翠 硬調81MX」にアユ用2号オモリを仕込み、
堰堤直下のガンガンの流れに投入して底を狙うも、オモリが底を捉える感覚が伝わってきません(^^;)
目印を遥か上方に据えてから投入した結果、どうやら水深は5〜6M以上もあるみたいです・・・。
(釣りの格好のまま転落してしまったら、かなり危険ですね・・・。
元々泳ぐつもりならば、平気かもしれませんが・・・)
時折、鈍い魚信があるものの、針掛りせず、餌だけが喰いちぎられます。
2時間近く粘りましたが、一度だけ、途中でバラしたくらいでした。
大き目のウグイのような引きでしたね。姿が見えないうちに、バレてしまいましたが・・・。
私と同じタイミングで入渓し、下手で釣っていたルアーマンが川から撤退したので、下段堰堤&
そこからの流れ出しによるブッツケの淵を狙うべく、断崖上を下手に移動し、鉄梯子で河原へ降ります。
丹念に狙ってみますが、魚信はありません。よって、このポイントは終了です。
それにしても、「本流大物狙い」のイメージにぴったんこのポイントでした。
早昼飯を摂った後、松田地区の酒匂川本流へ行くも、風が非常に強くて本流竿を振れるような状態ではないので、
本流釣りを断念・・・。
3月初旬に釣果を得られた内川中流部を攻めることにしました。
内川の矢倉沢地区へ到着すると、こちらも強風状態・・・。
しかし、短竿で「点の釣り」に徹すれば何とか可能と思ったとおり、「天平ZT 超硬調53」使用にて、
釣りに関しては、何とかできました・・・。
しかし、ヤマメは全く出ず、超外道のクソバエだけが積極的に餌を喰ってきます(^^;)
夕マズメの時間になっても、全く×で、ちょうど雨も降ってきたので納竿です。
結局、内川でも渓流魚はお目に掛かれませんでした・・・。
<本日の釣果>
酒匂川本流 :パーフェクトボウズ(アタリはあったが針掛りせず・・・)
内川 :ボウズ(超外道のクソバエ無数・・・)
※本日の講評
元々の腕前がそれほど大したことない上に、強い南西風により、釣りにならない状態でした。
酒匂川本流での、長い延べ竿での釣りの場合、意外にもコンディションに恵まれる機会が少ないですね(^^;)
西湘地区のピンポイント天気をよく見て、風速が弱い日及び時間限定で勝負を掛けるしかないですね。
神奈川県側の酒匂川水系は、本支流とも、やはり難度が高いです。
静岡県側だと、鮎沢川系統でも黄瀬川系統でも、何だかんだいって、今までのところ、行けば必ず、
何らかの渓流魚の顔を見ることができていますので、それだけ魚影が濃いということでしょうね・・・。
今年の酒匂川本流は、今一つ水質が良くありません・・・。
おそらく、静岡県側からの鮎沢川の水質が良く無いため、悪い影響を受けているのでしょう。
あと、安戸堰堤は、谷底ゆえに’気が澱みやすい’のかもしれませんが、気のせいか、
少々おどろおどろしい何かを感じ、眩暈にも襲われました(^^;)
全般的に、酒匂川本流は水の事故の多い川なので、くれぐれも注意して釣りをしたいと思います。
それにしても、スギ及びヒノキ花粉に対するアレルギー反応が、6段階中4と、かなり重症の私にとっては、
春の山沿いでの釣りは、中々厳しいものがあります(苦笑)
安戸堰堤(正式名称:山北堰堤)の遠景。
上段の、ドン深の堰堤。
下段の堰堤。