JR足柄駅近辺〜御殿場アウトレット界隈の鮎沢川本流

鮎沢川漁協の管轄区域で、釣り人が多い区間です。私のホームグラウンドでもあります。
流域全般に魚影は濃く、釣趣に欠ける点さえ気にならなければ、川釣りの楽しさを比較的気軽に味わえる区間といえます。
ビジターの人は、足柄駅前の「橋本屋」で日釣り券(@500)を購入してから入川してください。

※鮎沢川漁協管轄区域では、延べ竿による餌釣り以外の釣法は禁止されていますので、ご注意ください。


JR御殿場線足柄駅至近、旧千束橋下の大プールです。
鮎沢川本流の中では、結構有名なポイントです。

大型の残りマスがヒットする機会が多い反面、
この淵には、自治体や外郭団体の観光協会が放流したニシキゴイも多く生息しているので、 トラブル予防を考えるならば、回避したほうが無難かもしれません。

狙う場合は、太糸&大オモリ仕掛けで挑戦するのが妥当なポイントですね・・・。




新興住宅地前の流れで、通称「セイコー橋」下手の釣り場です。

護岸上からの釣りとなるため、釣趣には欠けますが、逆にいえば安全性が高いので、 本流釣りのビギナー向けの釣り場です。

砂地だったりして、魚がつかない場所も見られますが、大岩の周り等では、良型がヒットすることもあります。

釣り人が非常に多いので、魚はややスレ気味なのは、仕方ないところでしょうか。





ここから上流1KMくらいの区間は、鮎沢川本流の釣り場において最も水質が良く、 清流の雰囲気が味わえる区間です。

両岸とも垂直に近い、城壁のような護岸でブロックされていますが、一部が階段護岸になっているので、 河原に下りることができます。

外道のウグイやクソバエも出てしまいますが、ヤマメやアマゴもヒットしてきます。

渡渉やウエーディングが要求されますが、汚い水ではないので、それほど躊躇しなくて済むと思います。





御殿場線桑木踏切よりも300M程度下流の、小堰堤下の淵です。

大物が潜んでいそうな雰囲気はありますが、
雑廃水が浄化されていないのか、残念ながら、白い泡が立っています。

水質以外に残念な点として、小山町桑木の新金時橋付近は、上流側も下流側も、 必要性を疑わせる河川改修工事(という名の破壊工事)が進んでおり、 釣りのポイントがどんどん消失していっております。

※金時山方面から、規模が小さく魚類は生息しそうもないものの、 2つの水質が良い小支沢が注ぐので、これより下流域の数キロは、 水の透明度も増し、清流らしい流れになります。



駿東郡小山町と御殿場市との境界付近の流れです。

御殿場アウトレットの際の流れで、東名足柄SAの崖下にあたります。

大石の配置も良く、渓相は中々良いのですが、残念ながら御殿場市街地へ近付く影響であり、 浄化されていない生活雑廃水によって、
川は薄茶色に濁り、少しばかり臭気を発していますm(_)m

漁協の放流も有るので、間違いなく釣りの対象となる区間ですが、まとまった雨が降った後など、 水質が浄化された時でもないと、釣る気にならないですね・・・。



御殿場市深沢地区の「牛淵」です。

鮎沢川本流の渓流魚対象の釣りについての、最上流ポイントとなる「牛淵」です。
鮎沢川本流の中で、唯一、断崖絶壁の峻険な「ゴルジュ」の渓相を擁する区間です。
放流された大物が定着するので、非常に有名なポイントですが、 曰く付きの伝説が残っている別の顔もあります。

そして、このすぐ上流の暢気父橋付近では、河川改修という名の環境破壊が行われており、 この牛渕にて、この川の釣りは終わります。

なお、暢気父橋から上流は、御殿場市内の生活雑排水を主体とした、細流のドブ川になってしまいます。
鮎沢川で清流釣りを楽しまれている方は、この川の源流部については、知らないでいた方が無難かもしれません・・・(>_<)
河川からの臭気も、中々のものがあります(^^;)


牛淵からの流れ出しの、少し下のポイントです

水量にも恵まれていますし、断崖への「ブッツケ」の淵など、 水質さえ良ければ、中々有望なポイントなのですが・・・。

但し、見ての通り、生活雑排水が浄化されずに、無残にも白く泡立っています。
私見としては、昨年よりも、今年の方が水質が悪化しているように感じられます。

鮎沢川本流は、御殿場市街地が水源なので、上流へ行くほど水質が悪化することが避けられません。
鮎沢川漁協や地元の観光協会、そして釣友会の皆様の努力のおかけで、 こうして釣りが楽しめるんですね〜。

下水が整備されれば、神奈川県内の酒匂川にも良い影響を与えますし、静岡県や御殿場市は、 河川改修だけでなく、水質浄化に対してもっと真剣に取り組んでいただきたいものです・・・。