第11話です。
王后陛下におなり遊ばして念願だった『やりたい放題』を意気揚々と実行&満喫されるアントワネット様。しかし国王陛下に真っ先に願い出られたのは・・・オスカル様の昇進だそうです。アントワネット様がどれだけオスカル様を好きなのか、こういうエピソードでシンプルに伝わりますね。おかげでオスカル様、大尉から大佐になり、近衛隊長から近衛連隊長になりましたが・・・この連隊長というポジションは、もともとあった地位なのでしょうか?それともオスカル様の為に新しく用意したのでしょうか?細かいことはよく分かりませんが、とにかく素晴らしい出世ぶりのようで、ジャル父の機嫌も良く何よりです。
それにしてもオスカル様とアンドレの剣の手合わせ風景、こーゆーシーンはアニメならではですね。
夕日のデカさもさる事ながら、オスカル様のサービスの良さときたら!どれだけアクロバティックなんだ?・・・確かにとんでもない身軽さに、相手はもれなくやる気を失くす事でしょう。
てか、そんな事して手の皮剥けませんか・・・?心配です・・・
そんなこんなで今回から軍服の色が変わります。
大佐で近衛連隊長で真っ赤な軍服。これを『歩く威圧感』と言わずに何と呼ぼう。と言うくらいの押し出しの強さですが・・・でもそこはアニメのオスカル様。派手は派手なんでしょうがド・ゲメネ以外には偉ぶりませんし、基本は益々謙虚に女性らしくおなりです。
ああオスカル様・・・レベルアップされたオスカル様・・・。
ド・ゲメネ公爵と軽くメンチきったり、フェルゼンに帰国をすすめたりする時も、彼女は決して声を荒げません。あくまで冷静に淡々と・・・がアニメのオスカル様の大きな魅力なのです。
そう言えば、この回からフェルゼンが野沢那智さんになりました。
堀さん・・・悪くなかったけど重低音効きすぎ~な感じがしましたので、那っ智が入ってくれて嬉しい。この時代のアニメ、色男はとりあえず那っ智!と言うパターン多かったですね。確かにまだブルースおぢなんかで崩れる前なので・・・いい声してま~す。
の美声フェルゼンに話をつけ、鶴の一言で帰国を承諾させたオスカル様。
お優しいひとですので胸の内は・・・相当な葛藤があるようです。
で、なんだアンドレ、おまえも来てたのか?というところで、前回に引き続きチビっ子には刺激の強いシーンです。ここのド・ゲメネの悪さときたら・・・【キングオブひとでなし】の称号は間違いなく彼のものだという程に、むごたらしい場面です・・・。
そして、こんな現場を目撃してしまったら・・・さすがのオスカル様だって冷静沈着ではいられない。血管ブチ切れんばかりに怒って馬車を飛び出します。で、止めるアンドレが・・・私にとっては非常な萌えなのですね。
アニメの彼は単純な正義感では動きません。
これでいてアンドレは意外にもとても現実的な人なので、どうしようもない社会の『力関係』というものをよく分かっているんです。ショックを受けるオスカル様に「おまえひとりの力でどうなる相手じゃない!」と怒鳴りつける行為は極めて常識的と言えますし、カッコいいです。嫌な相手というのは大概身分が上で、簡単には断罪できないところに居るわけで。だから尚更許せない。権力を振りかざして弱き者の人権を蹂躙するクソったれを次々出す事で、アニばらは身分制度そのものを批判していく感じなんだと思います。
さて、帰宅されてから怒り泣きされるオスカル様・・・こーゆー時の田島令子さんの声入れ、本当にお上手です(感動)。
怒っている、悔しがっている、悲しんでいる、苦しんでいる・・・これらの感情がすべて伝わるオスカル様の静かな静かな泣きっぷりなのです・・・。
単純に声を張り上げて終わりの人じゃなくて良かった。オスカル様の声が田島令子さんで良かった・・・!!と声フェチの私はしみじみ感じ入る、ホントに絶妙なうまさなのですよ皆さま。
で、ド・ゲメネの件でかなり印象薄くなりましたが・・・フェルゼン、北国へ去りました~・・・
ああフェルゼン伯爵、元気でね!!と言うところで、つづく。
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