2003年04月24日(木) ささやかな発見 その2


懲りずに続けてしまおう、ささやかな発見(笑)
DVDを何度も見ることの楽しみのひとつは、今まで気づかなかったちょっとした発見と言うのもあると思う。
こればかり追求すると、オタクっぽくなっちゃうけどね(^^;

☆ビルと言う馬
意外にも気づいていなかった馬の存在(私だけかな?)に、あれっと思うのが旅の一行がモリアの壁に到着したシーン。
扉を開けるための合言葉をガンダルフが必死に思い出そうとしているのを、みんな所在なさげに待っているのだが。
アラゴルンがサムに向かって「この先は馬は無理だ」と言い、ビル(と言う名もここで初めて出たと思うのだけど)を放すように勧める。
えっ、この馬いつからいたの?(^^;

そう言えば、いつも少しの時間を利用してDVDを見る時は、全部見るだけの時間がないので、ついつい裂け谷を出発するシーンから見てしまうと言う邪道な私(笑)
反省して、もっと前から見てみたら・・・どうやらブリー村の「踊る子馬亭」を出る辺りから、サムがビルを引いている。
と言うことは、ブリー村で調達した荷物を積むための馬らしい。
う〜ん、確か原作でもそうだったような・・・(うろ覚え)

意図的にビルに注目して見ると、確かにぶよ沼を渡るシーン(スペシャル版DVDにのみ入っているシーン)でも、半身沼につかりながら馬がいる。
カラズラスの雪山でも、やはり半身雪に埋もれている。なんてけなげなんだろう。
そして、モリアでいよいよサムたちと別れるわけだ。
原作では、サムはビルが無事に帰れるかどうか、とても心配して、なんとか一緒に連れて行こうとアラゴルンに頼むほど。サムって、いかにも動物好きそうだなあ。

☆旅の荷物
旅に出るためには、いったいどれくらいの荷物が必要なのだろう?
もちろん、実際に必要なほどのもの全てを背負わせたら、ちょっと絵にならなくなってしまうだろうから。でも、これはぜひ、と言うものだけはそれぞれが持っているはず。
でも・・・思い返してみたら、あまりよく覚えていない私(^^;

かろうじて思い浮かぶのは、ホビットたちのリュックのようなものと、ボロミアの大きな盾くらい(笑)
ホビット君たちは、とにかく休憩となると何か食べることが習慣らしく、風見が丘でも火を焚いてトマトやらソーセージやら食べている。その火が目印になって敵に見つかっちゃうのにねえ(笑)
裂け谷から出発して、最初の休憩の時にもサムはしっかり火をおこして、やはりソーセージやら何やら、フロドと一緒に食べようとしている。
どうやらサムは炊事係なのか。モリアの坑道での戦いで、剣ではなくフライパンでオークを叩きのめして「俺って強いかも」と言っているのは、とってもかわいい。

ガンダルフは杖くらいしか持たないし、レゴラスも弓矢と短剣2振りを背負っている程度かな。二人とも、精霊みたいに何もなくとも生きていられそうだから、これは仕方ないか(笑) ギムリも斧くらいしか記憶にない。
となると、後は人間二人が荷物持ち、と言うことになるのだろうか。
これはもう一度じっくり見てみなくては(笑)

☆ボロミアの角笛
ボロミアと言えば、大きな盾ともうひとつ、角笛が特徴的な持ち物。
これはきっとゴンドールを象徴するものなのだろう。
アモン・ヘンで、フロドの姿が見えないとみんなが騒ぎ出した時、思わず周りを見まわしたアラゴルンの目にふと留まったもの。
それが、立てかけてあった、やはり姿の見えないボロミアの大きな盾だった。これだけで、アラゴルンはフロドの身に起こる何かを感じ取ったのだと思う。
そして、フロドが一人去ろうとし、それを助けたメリーとピピンにウルクハイの群れが迫った時、 ボロミアは猛然とそれに立ち向かう。

指輪の魔力に一時心を奪われ、指輪をよこせとフロドを脅した自分を恥じ、失われそうになった誇りを取り戻そうとするように、剣を振るうボロミア。そして、仲間に危機を知らせるため、角笛を吹き鳴らす。
その後も、角笛を首にかけたまま、戦いつづけるボロミアの前に、ウルクハイの長ラーツが現れ、禍禍しい矢を放つ。
一本、二本と矢を受けながらも、最後の力を振り絞って戦うボロミア・・・その壮絶さは哀しいほど。
三本目の矢を受け、ついに力尽きた時、なんと角笛は二つに割れている。いったいいつ割れたのだろう? と、思わずプレイバック(^^;

最初の矢を受けて一瞬膝をつく、がすぐに近づく敵に向かって剣を振りかざす・・・この時はまだ割れていない。
二本目の矢、ここでもまだ無事。でも三本目の矢を受けて、がっくりと膝をついた時、角笛は割れている。
と言うことは、二本目の矢を受けて、必死にまた敵に向かった時、勢いあまって割れたのかしらん。
ゴンドールの象徴である角笛、これはまたボロミアの誇り、そして命の輝きを表していたのかもしれない。その角笛が割れた時、勇者ボロミアは静かに逝く。


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