2003年10月08日(水) 再び、エオウィンの恋 ずいぶんとさぼってしまったつぶやき(^^; 夏の修羅場に引っかかったせいもあるけれど、ちょっと別方面にはまっていたことも否めない。 先日、待ちに待った「二つの塔 コレクターズエディション」のDVDが発売されて、またもやロード熱も復活しようと言うもの(笑) さて、普通なら本編から見るところなのだろうけれど、あきれられるほど映画を見てしまっている私としては、まず特典ディスクが気にかかる。 さっそくわくわくしながらいろいろなコンテンツを見て廻った。 役者さんたちのインタビューは、いつでも興味深いのだけど、今回はちょっと「おおっ!」と思うようなことをおっしゃった方がいた。 それによって、またまた物語の中の人物たちの思いをあれこれ想像してしまったわけだけど・・・ すみません、ここから先ネタばれです(^^; まだ特典ディスク見ていない方、知りたくないと言う方は読まないで下さいね(笑) 意味深な発言の主は、アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセン氏。ご存知の通り、アラゴルンにはアルウェンと言う恋人がいるけれど、エオウィンに叶わぬ想いを寄せられる。 エオウィン役のミランダ・オットーいわく、初めてヴィゴを見た時、「まさかあの人がアラゴルン役?」と・・・ はて、どういうこと? 合わないとでも言いたいのか、と一瞬むむっと思ったけど(笑) さにあらず「なんて素敵、本当に恋しちゃいそう!」だったのだそうだ(^^; そしてそして、当のヴィゴさんの発言も、ええ〜っ、と思ってしまう。 「アラゴルンにはエオウィンの方が似合うのかもしれない」と・・・ さらに「お互いに愛情もあったし・・・」 わ〜、そんなこと言っていいの〜?と、思わず画面に向かって問い返したのは、私だけだろうか(^^; でも、考えてみると、これは製作の段階でそんな雰囲気にしているせいもあるかな。 原作を読んだ時、エオウィンにはあまりいい感じを持たなかった。 原作では、もっと若く、その分かたくなな雰囲気や、自分の思うことを通したいと、頑是無い子供みたいにごねて(?)、アラゴルンにたしなめられるところなどがある。 アラゴルン自身も、エオウィンに対して、誤解を生むようなそぶりは見せない。とことん、エオウィンの片思いとなっている。 映画「二つの塔」の予告編などで、エオウィン役のミランダ・オットーを見た時、実はちょっと違和感があった。原作のイメージと違ったからだ。 ミランダ・オットーと言う女優さんは知らなかったのだけど、どちらかと言うと親しみやすそうな暖かな雰囲気を感じた。 これは原作のエオウィンとは、むしろ逆のイメージ・・・ ところが多少の不安を持って見た映画では、これがとってもいい感じのエオウィンだった。 絶望的な状況に追い詰められて行く様は同情を誘うし、そんな中で出会ったアラゴルンに惹かれて行く心理も頷ける。 おまけに、映画ではいかにも運命の出会い風に、この二人が描かれる。 エオウィンが泣きながらベランダに出て外を眺めていると、ローハンの国旗が風で飛ばされる。その先にアラゴルン一行が・・・ でも、その旗に気づくのはアラゴルンだけ、そしてアラゴルンが見上げた先にエオウィンが佇んでいる、などと言うシーンはこの先の二人の係わりを予感させる。 そして、ローハンの民も含め、ヘルム峡谷に移動する途中に、ワーグに乗ったオークの集団に襲われる。 逃げる民を先導するようにセオデン王に命じられるエオウィン、振り向くとそこには戦いに赴くアラゴルンが・・・ エオウィンに向かって、小さく頷いて見せる馬上のアラゴルン。二人の視線の交わし合いが、これまたいい雰囲気。 さらに、ガンダルフ達の救援が間に合い、ヘルム峡谷での戦いに勝利すると、駆け付けてきたエオウィンが泣きながらアラゴルンに抱きつくシーンも・・・ もちろん、アラゴルンの心にはアルウェンが、と言うシーンもたくさんあるのだけど、そこは離れている辛さ。夢のような逢瀬ばかりになってしまう。 少なくとも、原作を知らずに「二つの塔」の終わり方を見た人は、はたしてアラゴルンがどちらの女性を選ぶことになるのか、迷わされるのではないだろうか。 それもまた製作者の思惑通りと言うところ? この恋の行方は・・・ 「王の帰還」の上映がひたすら待たれますね。 |
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