2003年07月06日(日) 女性讃美の名セリフ 指輪物語に登場する女性は少ない。 おおまかなところ・・・いや、おおまかでなくても(笑)、ほぼ3人。 エルロンドの娘で、エルフの夕星と称えられるアルウェン。 エルフの偉大なる女王、こちらは光の女王と呼ばれるガラドリエル。 そして、ローハンの盾持つ乙女、エオウィン。 3人とも、それぞれとても美しく、魅力溢れる女性たち。 当然、男性陣の称賛の言葉も浴びようと言うもの。 そこで、「まあ〜、こんなこと言ってくれちゃって!」と思わずうらやましくなってしまうような(笑)セリフの数々を探してみた。 残念ながら、アルウェンは原作では登場するシーンがごく少ないせいか、面と向かって称賛の言葉を語られてはいないようだ。 もっとも、裂け谷で初めてアルウェンを見たフロドは、その高貴さと美しさに、同じ食事の席にいるのが恥ずかしくなるような思いをしたらしい。それこそ、誉め言葉など口に出すのもおこがましい、と言うところかもしれない(笑) と言うことで、まずはロスロリアンの女王ガラドリエル。彼女を讃美する言葉となれば、何と言っても筆頭はギムリ! なにせ、ガラドリエルに一目惚れしてしまったのだから(笑) その他にもフロド、アラゴルンなどが称える言葉を口にしている。 <ギムリ> 「地の下のありとあらゆる宝玉もガラドリエルの奥方には及びませぬ」 「ガラズリムのお方様にお目にかかり、そのやさしいお言葉をいただけただけでわたしは十分でございます」 「これから後、わたしはいかなるものも美しいとは言うまい。奥方からいただいたこの贈り物を除いては」 う〜む、すごい! ここまで言うか、ってくらい、とことん誉めてるなあ(^^; どこが無骨なドワーフなんだ?って思っちゃう(笑) 2番目のセリフは、ガラドリエルから餞別に何が欲しいか、と聞かれて、それに答えたもの。でも、結局「奥方さまの髪」を所望し、無事3本手に入れる。 そして、その後のセリフが3番目のもの。 ガラドリエルとの別れを嘆いて、レゴラスに向かって滔滔と思いを語るのだった。なんだかかわいいけどね(笑) <フロド> 「ガラドリエル様、あなたは賢く、恐れを知らず、お美しい」 これは、ガラドリエルに水鏡を見せられた後、彼女に指輪を渡してしまおうかと、フロドが言ったセリフ。この後に、あなたが欲しいなら差し上げます、と言うのだけど。 ストレートに、彼女の本質を言い当てていると思う。 <アラゴルン> 「ああ、ケレブリアンと夕星アルウェンを生さしめられたロリアンの貴い方よ。これ以上なんとおたたえ申したらよいことか?」 これもロスロリアンでの別れを惜しんでいる時に言うセリフ。ケレブリアンとは、アルウェンの母上、すなわちガラドリエルの娘と言うことになる。 アラゴルンのこの言葉は、ガラドリエルを称えると同時に、ケレブリアンとアルウェンをも誉めていると思われる。 なんとも美しく高貴なる親子孫・・・ さすがにエルフは美しさのレベルが人間とは違うらしい(^^; <レゴラス> 「あの方のお言葉は謎めいている」 妙に冷静なこの言葉(笑) これはアラゴルンたち3人がガンダルフと再会した時に、ガラドリエルからの伝言をそれぞれに伝えられて、レゴラスが言ったセリフ。 そう言えば、レゴラスはガラドリエルのことは、十分尊敬してはいるものの、その美しさについては特に述べていない。 やはりエルフ同士、美しいのは当たり前なのか(笑) さて、人間の女性も負けてはいないぞ、と言うことでエオウィン姫のご登場!こちらも、なかなかの讃美を受けている。 <アラゴルン> 「このような旅をむだ足と思う男はまったくのところ一人もおりますまい」 「なぜなら姫は美しい乙女であられるのだから。王家の姫君方の中でも最も美しいお方だ」 「この世の不幸なめぐり合わせの中でも、男の心にとってかくも勇敢な婦人の愛、答えることのできない愛を見ること以上に耐えがたく不面目な痛恨事は他にあるまい」 いかがでしょう? けっこうすごいと思うのだけど(笑) アラゴルンはエオウィンに思いをかけられるけれど、彼にはアルウェンがいるから、思いに答えることはできない。 とは言うものの、むげにはできないほど、やはりエオウィンは美しかったと言うことなのだろうなあ。 最初のセリフは、ヘルム峡谷での戦いに勝利した後、アラゴルンたちが死者の道へ向かう途中、立ち寄った谷でエオウィンに会った時に言ったもの。 「わざわざ私に便りをもたらしに、回り道して下さったのですね」と(勘違いして)喜ぶエオウィン。 そこで、エオウィンの勘違いをやんわりと訂正するわけだけど、その前にちゃんと一言誉め言葉を言うところがなんとも(^^; 2番目と3番目のセリフは、「王の帰還」の中で傷ついたエオウィンを見舞いに来た時に、兄エオメルに言ったもの。 どちらもエオウィンの痛ましい姿に胸を痛めながら言うのだけれど、たとえ思いには答えてくれなかったとしても、ここまで言ってもらえたら冥利に尽きる・・・と思うのは私だけだろうか(^^; <ガンダルフ> 「しかし姫は乙女の身に生まれながら、少なくともあんたに匹敵するだけの気力と勇気を持っておられたのじゃ」 あのガンダルフどのも誉めている!(^^; このセリフも、やはりエオメルに向かって言ったもの。 美しさよりも、女性の身で勇ましくも剣を振るい、傷ついたとは言え敵をも倒したその勇気をこそ、ガンダルフはすばらしいと思ったのだろう。 きっとこの方も、エルフとか見慣れすぎているから、美しさには驚かないのね(笑) <レゴラス> 「ロヒアリムの冷厳な乙女でさえ例外ではない」 またしても、と〜っても冷静なこのお言葉(笑) これは「誰もがアラゴルンを知れば、それぞれのやり方で愛するようになるだろう」と言うセリフに続けて言ったもの。 でも、この「冷厳な乙女」がアラゴルンに思いを受け止めてもらえず、見送っていた時の様子を、レゴラスは「あの時の別れは悲痛なものだった。わたしは見てて辛かったね」とも言っている。 彼にとっては、美しさよりも、誇り高き冷厳な乙女が、じっと思いに耐えながら見送っていたその姿に胸を打たれたのだろう。 なので、一応これも誉め言葉と取らせていただくことにした(^^; 実は、エオウィンにはさらに面と向かって、熱烈なる愛の言葉を浴びせ掛ける(笑)男性が登場するのだけど、これはすごいネタばれとなってしまうので、もったいないけど(笑)、ここでは伏せておくことにしよう。 以上、勇者賢者たちの、女性讃美のセリフもろもろ、いかがだったでしょうか?(笑) |
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