2003年03月30日(日) ホビットは愛嬌! ホビットと言えば小さい!(笑) 小さいと言うことは、それだけでもかわいい要素を持っていると言うことかな。 でも、それだけでなく、ロードに登場するホビットたちは、それぞれが違うかわいさを持っていると思う。 ビルボは、いくつになっても少年ぽい冒険心といたずらっぽい表情を持っている。100歳を超えても若いのは、ひとつには指輪所持者だったから、と言うこともあるらしいけれど。 だから、裂け谷でフロドたちと再会した時には、少し老けている。いかにも、かわいいおじいさん、と言った雰囲気。 主人公フロド、原作では旅立ちを決めた時は確か50歳くらいのはず。映画では指輪を受けとってから、すぐに旅立つ設定になっているけど。 ホビットが人間より長生きなのかどうか、よくわからないのだけど、それでもさすがに50歳となったら、あまり若々しくは見えないかもしれず、映像的にはあの少年の純粋さを持つイライジャ君のフロドは、運命に翻弄されるヒーローにふさわしいと思う。 時折見せる、頼りないほどにかわいい表情。雪の中で落とした指輪を、ボロミアが拾い上げたのを不安そうに見るシーン。そしてガンダルフがモリアの闇に落ちてしまった後、アラゴルンに呼ばれて涙を流したまま振りかえったシーン・・・ まるで小動物のようなかわいさ!(*^^*) フロドの誠実な相棒、サム。彼のかわいさは、ひとえにあのけなげなまでの忠誠心。常にフロドの側で誰よりも彼の身を案じ続けるところにありそう。 アモン・ヘンで一人滅びの山へ向かうことを決めたフロドを追いかけて、泳げないのに川へ踏みこんで行くシーン。 命からがらフロドに助けられて、びしょぬれで泣きながら「あなたについて行きます」と言う姿には涙が出てしまう。かわいいぞ〜! メリーとピピン、いつも二人つるんでいたずらを考えていそうな感じ(笑) でも、友情には厚く、フロドの旅の仲間になるためにエルロンドの会議に飛び出して行く。 もっとも、同行が許された直後のピピンのセリフ「で、どこへ?」には、さすがにメリーでさえあきれ顔(笑) その後ろで「いつものことだな」と言うように、苦笑していたフロドの表情も印象的。 にぎやかそうな二人だけど、メリーは意外にも熱血漢ぽい。フロドや仲間の危機に、微力ながらも剣を振りかざして向かって行くふたり。一瞬だけど、いつもメリーの方が早いような気がする(笑) そして、「ふたつの塔」では戦いを避けようとするエントたちに「助けて下さい」と熱弁を奮う辺り、なかなかかわいい。 ピピンは、とにかくおっちょこちょい。モリアの坑道でも、ギムリの従兄弟バーリンの墓のある部屋で、うっかりさわった骸骨が井戸に中に落ち、そのせいでオークたちに気づかれてしまうと言う強烈なドジを踏んでいる。 いつもちょこまかと動き回って、好奇心が強くて・・・たぶん頭の回転も速いのだろうなあ(笑) 一言多くて、ガンダルフに叱られてばかりだけど、愛嬌はbPと言えそう。 きっとホビットとは、とても素朴で陽気で、楽しく働いて、食べて飲んでおしゃべりしてパイプをふかして・・・と言う種族なのだろうなあ。 小さいけれど、よく食べるらしいし(笑) 裂け谷に向かう途中で、ピピンがアラゴルンに「2回目の朝食はまだだよ」と言って、食事の心配ばかりしていたシーンは面白かった。その後、メリーとピピンにリンゴを投げてあげるアラゴルンの朴訥な優しさもいい雰囲気。 厳しくつらい旅の中に、ふと和みを添える存在。ホビットは愛嬌!(笑) |
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