Home → 第7章:番外コラム(PC環境整備) → PC環境整備Vista(その他事前準備)


再インストール環境確認

PC環境整備として再インストールを行なう場合が発生します。
このようなことが発生しないことが望ましい意ですが、行なう必要がある場合の注意点を説明しておきます。
もちろん、これに先立ち、前のページで説明した各種ファイル・設定・ソフトのバックアップが不可欠です。
バックアップについて、第7章:番外コラム(PC環境整備)→「PC環境整備Vista(バックアップ)」を参照ください。
意識しておくべきこととしては「再インストールに必須環境が欠けていないか」ということがあります。
意欲十分で再インストールを開始したのは良いけど、実施中に重要な環境を見落としていたということになると取り返しがつかないことがあります。

見落としがないか、今一度チェックしましょう。

表1は、再インストール環境のチェックポイントです。

表1
ドライブ 再インストールに、バックアップCDを利用するのに必要なドライブがないということになっていないかチェックしましょう。
単にドライブがあればよいのではなく、ちょっと古いノートPC等では純正外付けでないとダメ等の条件があることがあります。
再インストール
メディア
再インストールに必要なメディアはそろっているかチェックしましょう。
場合によっては、基本インストールとアプリケーションが別となっていることもあります。
シリアル 場合によっては、インストールにOSやソフトのシリアル番号を要求することがあります。
情報をなくしていないか確認しましょう。
また、ソフトによってはバージョン情報等を確認することによりシリアルを知ることができる場合もあります。
マニュアル 再インストールを行う手順がかかれたマニュアルはあるかチェックしましょう。
慣れた人には不要な場合もありますが、見落としがないか実施前に目を通しておきましょう。


ハードウェアチェック

再インストールを実施する前に、ハードウェアのチェックを行いましょう。
特に、ハードディスクのチェックは不可欠です。

ハードディスクエラーがあると、再インストール中に処理が停止してしまって最悪の状況が発生します。
今までのOSは立ち上がらないし、再インストールは完了していないしとソフトがまったく起動しない状態となり立ち往生となってしまいます。
WindowsXP標準機能として準備されているChkdsk(チェックディスク)にて確認修復しておきましょう。

表2は、チェックディスクの実行です。

表2
チェックディスク Explorerを起動する。
→チェック対象のHDDを右クリック
→「プロパティ」をクリック
(対象ディスクのプロパティが起動する。)
→「ツール」のタブをクリック
→「エラーチェック」の「チェックする」をクリック
(ディスクのチェックが起動する。)
→「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」をチェック
→「不良セクタをスキャンし、回復する」をチェック
→「開始」をクリック
→再起動時にチェックディスクを実行するという警告が出るので、「ディスク検査のスケジュール」をクリック
→WindowsVistaを再起動
(起動中にチェックディスクが実行、気長に待ちましょう。)
((stage 1 of 3)〜(stage 3 of 3)まであります。)
→WindowsVistaが立ち上がることを確認する。
→Explorerを起動する。
→「マイコンピュータ」を右クリック
→「管理」をクリック
(コンピュータの管理が起動する。)
→左領域で「イベントビューア」をクリック
→左領域で「Windowsログ」をクリック
→左領域で「アプリケーション」をクリック
→ログの中から最新の「Wininit」をダブルクリック
→「全般」のタグ中のテキストをスクロールさせ、「Windows has checked the file system and found no problems.」の表現があればOK。
→全てのウィンドウを閉じる。

表2で、Cドライブ以外の場合、再起動中のチェックディスクではなくWindowsXP上で実行されるため、ログに記載が残りません。

これを回避するために、事前に対象のドライブをExplorerにて「右クリック」→「開く」で別ウィンドウを開いておいてください。
この開いたウィンドウを閉じないで、元のExplorerにて表2の手順を行ってください。そうすると表2の手順どおり再起動中のチェックディスクとなりログの参照が可能となります。

なお、残念ながら「Windows has checked the file system and found no problems.」とならなければ、再インストールは避けたほうが無難です。
たとえ、修復・回復でカバーされたとしてもハードディスクの寿命が近づいている証拠で、無理に再インストール→カスタマイズではなく、カスタマイズのみを行いましょう。
また、いつ突然ハードディスクがクラッシュするか分からないので、定期的なファイルのバックアップと重要なファイルの即時バックアップを習慣化することをお勧めします。

また、メーカー製PCによっては、ハードウェアのヘルスチェックを行うツールが準備されているケースがあります。
その場合は、再インストール前に実行して不安要素がないかを確認しておきましょう。

また、ハードに問題がない場合でも注意する必要があるものがあります。
それは、「キーボード」と「マウス」です。
コネクタが、PS/2であれば問題ないですが、マザーボード(BIOS)のサポートによってはBIOS設定や、OS再インストール作業中の操作に利用できないという事態が発生しかねません。ただし、Vista対応PCの場合はXP時代と異なりサポートされているケースは多いと思います。それでも事前の確認はしておいたほうが無難です。
PC購入時の付属のキーボード・マウスであれば問題ないとは思います(メーカーも利用できない可能性のあるものは付属しない)が、その後便利だから無線キーボード・無線マウスを購入した方は注意が必要です。

表3は、OS再インストール時のキーボード・マウスです。

表3
コネクタ 利用可否
キーボード PS/2 OS再インストール時、利用可能
USB 利用できるケースがある。
USB→PS/2変換コネクタがあれば安心。
USB(無線) 利用できない可能性が極めて高い。
USB→PS/2変換コネクタ利用でも無理なケースが多い。
マウス PS/2 OS再インストール時、利用可能
USB 利用できるケースがある。
USB→PS/2変換コネクタがあれば安心。
キーボードのみでOS再インストールも不可能ではないがお勧めはできない。
USB(無線) 利用できない可能性が極めて高い。
USB→PS/2変換コネクタ利用でも無理なケースが多い。
キーボードのみでOS再インストールも不可能ではないがお勧めはできない。


事前ダウンロード

OS再インストール後に、インストールする予定のソフトを事前にダウンロードしておきます。
OS再インストール後、インターネット接続してダウンロードしてもよさそうですが、その方法はお勧めできません。ウィルス対策ソフトの事前ダウンロードは必須です。

理由として、OS再インストール後の状態はセキュリティ的に弱い状態にあるからです。
ネットワークに接続するのは、セキュリティソフトをインストールして常駐監視がONとなってから行います。

理由を理解してもらうため、日経トレンディネットの記事「こんなPCはネットにつなぐな! 3日間放置した無防備PCの結末は?」の一読をお勧めします。

家庭内ネットワークに、Firewall装置を導入しているとしても、石橋を叩いて渡るぐらいの慎重さを持ったほうが良いと思います。
ウィルス対策ソフトもどうせついでなので事前にダウンロードしておきましょう。

また、自作PCの場合などは最低限必要なドライバはOS再インストール前に入手しておきましょう。

わざわざ外部リンクする必要もないぐらい有名だとは思いますが、「窓の杜」「Vector」については、「第0章」→「外部リンク」を参照ください。

表4は、PC環境整備で説明するソフトです。

表4
      入手      
AVG Anti-Virus Free Edition日本語版 「窓の杜」のサイトに行く。
→「ソフトライブラリ」にある「インターネット・セキュリティ」をクリック
→「セキュリティ」にある「アド・スパイウェア対策」をクリック
→「AVG Anti-Virus Free Edition日本語版」をクリック
→「DOWNLOAD」をクリック
Lhaplus 「窓の杜」のサイトに行く。
→「ソフトライブラリ」にある「圧縮・解凍・ランタイム」をクリック
→「圧縮・解凍」にある「圧縮・解凍」をクリック
→「Lhaplus」をクリック
→「DOWNLOAD」をクリック
Mozilla Firefox 「窓の杜」のサイトに行く。
→「ソフトライブラリ」にある「インターネット・セキュリティ」をクリック
→「Webブラウザー」にある「Webブラウザー」をクリック
→「Firefox」をクリック
→「DOWNLOAD」をクリック
Mozilla Thunderbird 「窓の杜」のサイトに行く。
→「ソフトライブラリ」にある「インターネット・セキュリティ」をクリック
→「メール」にある「メール」をクリック
→「Thunderbird」をクリック
→「DOWNLOAD」をクリック
いじくるつくーる 「窓の杜」のサイトに行く。
→「ソフトライブラリ」にある「システム・ファイル」をクリック
→「Windowsのカスタマイズ」にある「統合カスタマイズ」をクリック
→「いじくるつくーる」をクリック
→「DOWNLOAD」をクリック
その他
ドライバ
PC導入環境によっては、以下のドライバを事前にダウンロードしておいたほうが良いです。
・グラフィックボード
・ネットワークカード
・USB外部メディア
・USB無線マウス
特に、自作PCの場合には注意が必要です。
OS再インストールが成功して、ネットワークにさえつながってしまえば、他のドライバ(プリンタ・スキャナー等)は入手できますが、これらはそこにいたるまでに必要となる可能性があります。

表4は、ダウンロード開始までしか記載していません。いうまでもなく保存場所は再インストールでフォーマットされないドライブ上・リムーバルメディア・CD-R等となります。

また、作者のページからのみダウンロードとなるものでも一旦「窓の杜」「Vector」経由しています。そのほうが信頼できるからです。検索エンジンからだとニセサイトに誘導される危険性がゼロとは言い切れないからです。

表5は、事後導入ソフトです。

表5
Microsoft Update Web(Microsoftサイト)からの直接インストール
Internet Explorer OS標準添付。バージョンアップはMicrosoft Updateから行う。
Windows メール OS標準添付。バージョンアップはMicrosoft Updateから行う。
Adobe Reader Web(Adobeサイト)からの直接インストール
Adobe Flash Player Web(Adobeサイト)からの直接インストール
Adobe Shockwave
Player
Web(Adobeサイト)からの直接インストール
Windows Media Player OS標準添付。バージョンアップはMicrosoft Updateから行う。



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