PC環境整備に先立ち、バックアップを行います。万が一のファイル・設定が失われた時の保険です。
バックアップ前に、するべきこととして「ソフトを最新バージョンにアップしておく」があります。
これをおろそかにすると、バックアップデータを読み込む際に問題を起こすことがあります。
表1は、バックアップ対象例です。
ブラウザ | ||
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お気に入り | (Internet Explorer8の場合) Internet Explorerの起動 →「お気に入り」をクリック →「お気に入りに追加の右側の矢印」をクリック →「インポートおよびエクスポート」をクリック →「ファイルにエクスポートする」をクリック →「次へ」をクリック →「お気に入り」にチェックを入れ、「次へ」をクリック →エクスポートするフォルダーを選択し「次へ」をクリック →「エクスポート」をクリック →「完了」をクリック →エクスポートしたフォルダーの「bookmark.htm」をバックアップする。 ちなみに、Cookie・フィードも一括で保存可能。 (Mozilla Firefoxの場合) Mozilla Firefoxを起動 →「ブックマーク」をクリック →「ブックマークの管理」をクリック →「ファイル」をクリック →「エクスポート」をクリック →保存先のフォルダを指定して、「保存」をクリック →保存先フォルダの「bookmarks.html」をバックアップする。 |
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Cookie | できれば、Cookieは移行しないという選択肢をお勧めします。 以下は、どうしても移行したい場合。 (Internet Explorer8の場合) →「お気に入り」をクリック →「お気に入りに追加の右側の矢印」をクリック →「インポートおよびエクスポート」をクリック →「ファイルにエクスポートする」をクリック →「次へ」をクリック →「Cookie」にチェックを入れ、「次へ」をクリック →エクスポートするフォルダーを選択し「次へ」をクリック →「エクスポート」をクリック →「完了」をクリック →エクスポートしたフォルダーの「cookies.txt」をバックアップする。 ちなみに、お気に入り(ブックマーク)・フィードも一括で保存可能。 (Mozilla Firefoxの場合) C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\[ランダム].defaultにある「cookies.txt」をバックアップする。 ちなみに、お気に入り(ブックマーク)・フィードも同じフォルダ内にあります。 |
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メーラー | ||
アドレス帳 | (Windows メールの場合) Windows メールを起動 →「ファイル」をクリック →「エクスポート」をクリック →「Windowsアドレス帳」をクリック →「CSV(カンマ区切り)」を選択して、「エクスポート」をクリック →メールにある該当のアカウントを選択して、「エクスポート」をクリック →保存先フォルダを選択して、ファイル名(例:address.csv)をつけて、「保存」をクリック →「参照」をクリック →保存先フォルダを選択して、ファイル名(例:address.csv)をつけて、「保存」をクリック →「次へ」をクリック →フィールドを選択(再インストールなら全てでOK)する。 →「完了」をクリック →「OK」をクリック →「閉じる」をクリック →保存先フォルダの「address.csv」(←つけたファイル名)をバックアップする。 (Mozilla Thunderbirdの場合) C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\[ランダム].defaultにある全てのファイルをバックアップする。 なお、復元時には単純コピーのほかに以下の作業が発生する。 「profiles.ini」ファイル中の「Path=」以下を上記のフォルダ場所に書き換える。「IsRelative=1」を「IsRelative=0」に書き換える。 |
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アカウント | できれば、バックアップ利用(エクスポート→インポート)よりも新規設定をお勧めします。(セキュリティ的に考えてです) それでも、パスワード・サーバーアドレスを忘れてプロバイダ通知を探すのが困難という場合にはアカウントのバックアップを利用します。利用しなければプロバイダ問い合わせ等大変な思いをします。 以下は、バックアップを利用したい場合。 (Windows メールの場合) Windows メールを起動 →「ツール」をクリック →「アカウント」をクリック →メールにある該当のアカウントを選択して、「エクスポート」をクリック →保存先フォルダを選択して、ファイル名の重複がなければ「保存」をクリック →「閉じる」をクリック →保存先フォルダの「account.iaf」(←つけたファイル名)をバックアップする。 (なお、複数のアカウントを使い分けている場合はそれぞれバックアップが必要です。) (Mozilla Thunderbirdの場合) アドレス帳と一括なので、そちらを参照。 |
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メール文章 | (Windows メールの場合) Windows メールを起動 →「ファイル」をクリック →「エクスポート」をクリック →「メッセージ」をクリック →「Microsoft Windows メール」を選択して、「次へ」をクリック →「参照」をクリック →保存先フォルダを選択して、「フォルダの選択」をクリック →「次へ」をクリック →「すべてのフォルダ」を選択して、「次へ」をクリック →「完了」をクリック →保存先フォルダをバックアップする。 (Mozilla Thunderbirdの場合) アドレス帳と一括なので、そちらを参照。 | |
ユーザ辞書 | ||
ユーザ辞書 | (Microsoft IME(Vista標準)の場合) テキスト投入できる状態(IMEツールバー表示)にする。 →「ツール」のアイコン(道具箱の絵)をクリック →「プロパティ」をクリック (Microsoft IMEのプロパティが起動) →「辞書/学習」のタブをクリック →「ユーザ辞書」の「参照」をクリック →表示されるファイル(例:imjp10u.dic)を右クリック →「コピー」をクリック →バックアップ先フォルダで「Ctrl」+「V」にて貼り付ける。 |
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個人作成ファイル | ||
各種ドキュメント | Vistaでは、OS機能によるバックアップ関連のツールが充実しているのでそちらの利用が楽です。ただし、ファイルの種別が多いとデータ要領が多くなるので、場合により手動の選択となります。 以下、バックアップ方法です。 「スタート」をクリック →「コントロールパネル」をクリック →「システムとメンテナンス」の「バックアップと復元センター」をクリック →「ファイルのバックアップ」をクリック →保存先のメディアを選択して、「次へ」をクリック →バックアップ対象のディスクを選択して、「次へ」をクリック →ファイルの種類を選択して、「次へ」をクリック ・バックアップ先のファイル要領との兼ね合いで決めてください。用量が豊富なら全てチェックでもOKです。 →「設定を保存しバックアップを開始」 次回からは、「ファイルのバックアップ」だけで前回同様の範囲でバックアップが自動実行されます。変更したい場合は「設定の変更」です。 |
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その他フォルダ | 特殊な拡張子を持つファイル ・ダウンロードした特定のファイル ・ソフト(年賀はがきソフト等)のファイル |
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ソフト | ||
ソフト | ・フォルダを手動で作成するソフト (ただし、フリーウェアなら最新版をインストールしたほうが良いのでバックアップはしない。) (お気に入りのツールで、ダウンロードページがない場合などはバックアップする。) |
くどいかもしれませんが、ユーザ環境によりバックアップすべき対象が異なります。
後悔のすることのないよう良く考えてください。
データのバックアップだけではなく、設定パラメータについても記録を残しておく必要があります。
メモを残すなり、画面をプリントアウト(「PrtSc」キー→ペイントで「Ctrl」+「V」→印刷)するなりしておきましょう。
表2は、パラメータ記録の例です。
ネットワーク設定 | ・LAN設定 ・無線LAN設定 ・ダイアルアップ設定 |
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サービスの ID・パスワード |
・自動保存等利用のため忘れたID・パスワードがある場合は、再発行・再登録を行いましょう。再発行までに時間がかかる場合は利用できない期間を許容できるかを判断しましょう。 |
ソフト関連 | ・必要に応じて個別のソフト設定 ・必要に応じて個別のソフトのシリアル番号 |
ファイルや設定のエクスポート方法としては、WindowsVistaの標準機能として持っている「Windows 転送ツール」があります。WindowsXPの「ファイルと設定の転送ウィザード」相当のツールとなります。
ただし、余分な設定も保持されることと、セキュリティ強化のため転送元・転送先での「キー」利用など、バックアップではなく、2台のPC間の移行を強くフォーカスしたツールとなっているので、バックアップになじむかは分かりません。
また、設定に関しては設定情報のみが対象となります。Office・Acrobat・Quick Time等のソフト(実行ファイル)がバックアップされるわけではありません。
手間を省きたいという強い思いがあれば利用する選択肢もあります。
基本的には、前述までの記載でのバックアップを心がけた方が良いのではと考えています。
後日、「Windows 転送ツール」について理解が深まったら、ノウハウを記載します。