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  補足解説:その1「有害サイト対策(WinXP)」


有害サイト対策(概要)

小さな子供がいる家庭では、「有害サイト」へのアクセス制限が気になると思います。

市販のフィルタソフトや、プロバイダのフィルタリングサービスもありますが、ここでは無料をベースに説明します。

目的はウェブ閲覧ですが、前提の設定についても記載します。

表1は、有害サイト対策の流れです。

表1
@ 子供用のアカウント(管理者権限)を作成する。
詳細は、後述します。
A 安全化・軽量化の設定を行う。
詳細は、第7章:番外コラム(PC環境整備)→「PC環境整備」各ページを参照ください。
B 有害サイトアクセス制限を行う。
方法1:コンテンツアドバイザ+キッズgoo
方法2:Yahoo!あんしんねっと
詳細は、後述します。
C 制限付きアカウントに変更する。
詳細は、後述します。

無料の有害サイト対策として方法が2つありますが、機能や条件に違いがあります。

表2は、有害サイト対策の比較です。

表2
コンテンツアドバイザ
+キッズgoo
Yahoo!あんしんねっと
機能 有害サイトのアクセス制限 有害サイトのアクセス制限+α
・利用時間制限
・アクセス履歴確認
・有害書き込みブロック
方式 Internet Explorer機能+キッズgoo(子供用検索サイト) 有害サイト対策ソフト
登録 不要 Yahoo! JAPAN IDが必要(無料)
悩みどころ ・2重のフィルタになるので、フィルタとしては厳しい
・アクセス制限以外の機能はない
・利用条件に合わないと利用できない。
<利用条件>
・Cookieが有効
・JavaScript設定が有効
・ActiveXコントロールが有効
・プロキシサーバを利用しない
・セキュリティソフト対応が必要なケースあり
<注意事項>
・Windows Vistaへのバージョンアップ時にはアンインストールしておく必要がある。

【コンテンツアドバイザ+キッズgoo】
「設定は楽」「有害サイトフィルタが厳しい」「機能は有害サイト遮断のみ」

【Yahoo!あんしんねっと】
「設定上の注意点がある」「有害サイトフィルタの厳しさを設定可能」「機能が豊富」

「コンテンツアドバイザ+キッズgoo」で試してみて不満なら、「Yahoo!あんしんねっと」をインストールするというのでもOKだとは思います。
逆に、「Yahoo!あんしんねっと」をインストールして失敗したら、「コンテンツアドバイザ+キッズgoo」というのでもOKです。
両方試して納得できなかったら、財布と相談して有料ソフト・サービスを利用しましょう。


対策(表1の@)

最初に、子供用のアカウントを作成します。
管理者権限を持たせていることは、いろいろと危険が伴います。よって、子供は制限付きアカウントにします。
とはいえ、一連の設定が完了するまでは管理者権限で作業します。

表3は、アカウントへ作成までの流れです。

表3
大人用アカウント 「スタート」をクリック
→「コントロールパネル」をクリック
→「ユーザ・アカウント」をダブルクリック
→「変更するアカウントを選びます」から現在のアカウントをクリック
→「名前を変更する」をクリック
→新しい名前を入力する。
・「親ぷよ」等(※1
→「名前の変更」をクリック
大人用パスワード (上記からの引き続き)
「パスワードを作成する」をクリック
→パスワードを入力する。
・入力、確認入力の2箇所に同じものを入力します。
→「パスワードの作成」をクリック
→「はい、個人用にします」をクリック
→画面を閉じる。
子供用アカウント 「スタート」をクリック
→「コントロールパネル」をクリック
→「ユーザ・アカウント」をダブルクリック
→「新しいアカウントの作成」をクリック
→新しい名前を入力する。
・「子ぷよ」等(※2
→「次へ」をクリック
→「コンピュータの管理者」を選択する。(※3
→「アカウントの作成」をクリック
子供用パスワード (上記からの引き続き)
「変更するアカウントを選びます」から現在のアカウントをクリック
「パスワードを作成する」をクリック
→パスワードを入力する。
・入力、確認入力の2箇所に同じものを入力します。
→「パスワードの作成」をクリック
→「いいえ」をクリック(※4
→画面を閉じる。
※1:日本語だと、一部ソフト(OpenOffice.org等)で相性が悪いケースがあります。それを避けるのであれば、「puyo_parent」等とする。
※2:日本語だと、一部ソフト(OpenOffice.org等)で相性が悪いケースがあります。それを避けるのであれば、「puyo_child」等とする。
※3:この段階では、管理者権限とします。こうしておかないと各種のカスタマイズができません。
※4:不平等かも知れませんが、子供のフォルダは覗けるようにしておきます。

アカウント名、パスワードの変更に関しては、第7章:番外コラム(PC環境整備)→「ID・パスワード」及び「PC環境整備XP(ユーザーアカウント)」を参照ください。


対策(表1のA)

ここでの各種カスタマイズは、第7章:番外コラム(PC環境整備)→「PC環境整備」の各ページを参照ください。
なお、子供用のアカウントにて各項目設定してください。

各種履歴を残さないようにするカスタマイズについては、子供の利用状況を確認したい場合には残す設定にしてください。


対策(表1のB:方法1)

「コンテンツアドバイザ+キッズgoo」の設定を行います。
なお、子供用のアカウントにて設定してください。

この対策を行うと、キッズgooのフィルタをクリアしたサイト以外を表示不可能にします。
キッズgoo経由となるので、有害サイトは遮断されますし、コンテンツアドバイザを利用しているのでキッズgoo経由しないサイトの表示もことごとく遮断されます。

一番注意すべきは、「スーパバイザパスワード」を忘れないことです。

表4は、コンテンツアドバイザ設定方法です。

表4
コンテンツ
アドバイザ
インターネットオプション起動(起動方法は、第7章:番外コラム(PC環境整備)→「PC環境整備XP(インターネットオプション:前編)」を参照)
→「コンテンツ」のタブをクリック
→コンテンツアドバイザの「有効にする」をクリック
承認したサイト
※1
(上記からの引き続き)
→「承認したサイト」のタブをクリック
→「次のWebサイトを承認する」に「kids.goo.ne.jp」を投入する。
→「する」をクリック
→「次のWebサイトを承認する」に「search-kids.goo.ne.jp」を投入する。
→「する」をクリック
全般 (上記からの引き続き)
→「全般」のタブをクリック
→ユーザオプション内の2つのチェックを外す。
スーパバイザ
パスワード
(上記からの引き続き)
→下部の「OK」をクリック
→「パスワード」を入力する。
→「パスワードの確認入力」を入力する。
→「ヒント」を入力する。もちろん、親のみが理解できるヒントです。
→「OK」を3回クリック
・実際の利用開始には、全てのInternet Explorerを閉じてから、再びInternet Explorerを起動する必要があります。
※1:そのほかにも信頼できるサイトやドメインがあれば追加できます。「*.go.jp」(政府・行政のドメイン)の様に一括して登録したり、「http://www.ne.jp/kaigo/aiai/index_puyo.htm」の様にページ単位での登録も可能です。

表4を実行すると、キッズgoo及び、キッズgooが許可しているページ以外のページが一切表示不可となります。
Internet Explorerの起動ページを「http://kids.goo.ne.jp」にしておきましょう。設定方法は、第7章:番外コラム(PC環境整備)→「PC環境整備XP(インターネットオプション:前編)」を参照ください。

遮断対象外のURL登録が面倒であれば、「コンテンツアドバイザ」→「全般のタブ」ないにあるユーザオプションの「スーパバイザパスワードを入力し、規制されているコンテンツを表示する」にチェックを入れてください。
遮断対象のサイトへのアクセス時に、「このWebサイトを常に表示する」「このWebページを常に表示する」「今回のみ表示する」+スーパバイザパスワードでその場での表示は可能になります。
次回以降も表示されるかについては、どれを選ぶかで変わってきます。

表5は、次回以降の表示許可の違いです。

表5
次回以降も許可される範囲
このWebサイトを常に表示する そのホスト全てが許可となる
このWebページを常に表示する そのページのみが許可となる
今回のみ表示する 許可とならず、次回も表示問い合わせあり

最後に、スーパバイザパスワードの無効化について説明します。
コンテンツアドバイザでは、一度設定されたスーパバイザパスワードは、変更はできますが消去できません。
よって、コンテンツアドバイザの利用を中止した後、後日利用開始する際にもスーパバイザパスワードが必要となります。
色んなシチュエーションの中でスーパバイザパスワードを消去したい場合は「regedit」を利用してレジストリの消去を行います。

表6は、スーパバイザパスワードの消去です。

表6
regedit起動 「スタート」をクリック
→スタートメニュー上の「ファイル名を指定して実行」をクリック
→名前に「regedit」と入れて、「OK」をクリック
スーパバイザ
パスワード消去
(上記からの引き続き)
→HKEY_LOCAL_MACHINE
→Software
→Microsoft
→Windows
→CurrentVersion
→Policies
→「Policies」左の「+」をクリックする。 →「Ratings」キー(左領域のフォルダの様なもの)で右クリック
→「削除」を選択
→確認に対して「はい」をクリック
→「regedit」を終了させる

「regedit」利用時の、バックアップの必要性、オウンリスクを理解したうえで実行ください。


対策(表1のB:方法2)

対策(表1のC)

様々なカスタマイズを行った最終段階として、子供用アカウントを管理者権限から制限アカウントへ変更させます。
なお、変更作業は常に管理者権限となり続ける大人用アカウントにて行います。

表◎は、制限付きアカウントへの変更です。

表◎
大人用アカウント
への移動
「スタート」をクリック
→「ログオフ」をクリック
→確認に対して「ログオフ」をクリック
→大人用アカウントをクリック
→パスワードを入れ、「OK」をクリック
制限付きアカウント 「スタート」をクリック
→「コントロールパネル」をクリック
→「ユーザ・アカウント」をダブルクリック
→「変更するアカウントを選びます」から子供用アカウントをクリック
→「アカウントの種類を変更する」をクリック
→「制限」を選択して、「アカウントの種類の変更」をクリック
→画面を閉じる。

以上で全て完了です。

もしも、制限付きアカウントで利用できないソフトウェアがあった場合は、一時的であれば大人用アカウントにてログインしてください。もちろんパスワードは大人が入れます。
子供の利用するソフトで日々の利用が必須かつ制限付きアカウントで利用できない場合は、残念ながら管理者権限に戻す必要が出てきます。



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