いよいよ、OS再インストールです。
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やり忘れたことはありませんか? なくしたら困るファイル・設定はありませんか? パラメータをメモしわすれていませんか? ウィルス対策ソフト・ドライバのダウンロードはしていますか? チェックディスクは行いましたか?
OS再インストールの方法は、PC導入状況により様々です。
また、やり方も千差万別です。
全ての方法を詳細に説明することは困難なので、注意ポイントに絞って記載します。
自作PC以外は、メーカーのマニュアルがあるはずなので、基本的にはそれにしたがって再インストールを実行してください。
メーカーのマニュアルが一番のバイブルだと思ってください。
なお、購入時のマニュアルだけでなく、メーカーのWebで注意事項がないかも確認しておきましょう。製品購入時にはなかった注意点などが書かれていることがあります。
表1は、OS再インストールの簡単な流れです。
BIOS設定 (多くの場合) |
再インストール(CDブート、HDDリカバリー領域利用、FDブート)実行に必要なBIOS設定を行います。 |
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再インストール | OS再インストールを実施します。方法はPC環境により異なります。 @Windows製品CD-ROM利用 AリカバリーCD-ROM利用 BHDDリカバリー領域利用 CFDブート→フォーマット対象外HDDにコピーしたWindows |
関連アプリ・ドライバ インストール (場合により) |
メーカー付属のアプリCD-ROMのインストール 自作PCのドライバ導入 |
表1では、再インストール及び再インストール前後に行うことです。
もちろん、PC環境(自作・メーカー)により様々なので、全てを行うわけではなく、再インストール以外の作業は必要に応じてとなります。
また、メーカー製PCなら必ず再インストールのためのマニュアルが購入時についてくるので、それを見ながら再インストールを行うことになります。
再インストールですが、表1では大きく4つのパターンを記載しています。
このケース以外もなくはないですが、非常にレアだと思います。
表1の@は、自作PCやOSなしPC購入の場合、OSのバージョンアップした場合です。
通常版・アップグレード版のWindowsXPをインストールする方法です。
表1のAは、メーカー製PCで再インストールに購入したPC付属のリカバリーCD-ROMを利用する方法です。
表1のBは、メーカー製PCで再インストールにHDD内のリカバリー領域から行う方法です。
表1のCは、@でCDブートできない場合(ブート対応していないSCSI接続CDドライブしか持っていない等)の方法です。もちろん、WindowsXP(もしくはそれ以前)のOSをコピーしておくHDDはFDブート直後に認識できる領域でなければなりません。
WindowsXP以降で、約30台のカスタマイズを行いましたが、OS再インストールは20台前後で比率で見ると、@が3台、Cが1台、AとBが大半でした。
再インストール実行前に、BIOS設定確認が必要となる場合は多いです。
私の経験上BIOS確認が不要だったことはほとんどありません。
ただし、確認が必要であって、BIOS設定変更やBIOSバージョンアップが必要というわけではありません。
BIOS設定変更のほとんどの目的は、ブートメディアの変更にあります。
HDDブートのみの設定の場合は、CDブート可能設定、FDブート可能設定に変更します。
BIOS画面の出し方は様々です。
表2は、BIOS画面出し方の例です。
電源投入後 キー入力 |
PC電源投入直後に、「BS」「F2」を押す。まれに「Esc」「F1」の場合もある。 |
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変更プログラム | 一部のメーカー製PCでは、メーカー提供アプリとしてアプリケーションとしてBIOS設定変更可能な場合があります。その場合、以下のどちらかにあります。 ケース1:「スタート」→「プロパティ」のプロパティ内 ケース2:「スタート」→「すべてのプログラム」下部 |
BIOS起動方法や設定方法については、PC本体やマザーボードのマニュアルに記載しているので確認しましょう。
また、メーカーのWeb等を確認したときに、BIOSのバージョンアップについての情報があるかもしれません。
BIOSバージョンアップを強く勧めてくる場合は何らかの理由ありということでマニュアルを見ながらバージョンアップをしましょう。
なお、BIOSバージョンアップは細心の注意を払って行う必要があります。ミスをしたときの危険性は、regeditによるレジストリー変更の比になりません。途中で止まろうものならかなりの確率でPC(マザーボード)が使い物にならない状態になります。
過去5回ぐらいしかBIOSバージョンアップしたことはありませんが、毎回かなり緊張します。
なお、CDブートがデフォルトでOKと知っていてもBIOS画面ぐらいは見ましょう。
実は、無線キーボードだったとかUSBキーボードが利用不可だったとかということがわかるかもしれません。
自作PC等でWindows製品を利用してインストール方法は、OSのマニュアルを見ながら行ってください。
注意するポイントのみ、記載します。
OS再インストールの場合、WindowsXPの立ち上がっている状態からAutorunもしくはSetup.exe実行を行う方法と、CDブートする方法がありますが、「CDブート」をお勧めします。
OS上からのインストール開始だと無線キーボードを見過ごしたり、する可能性があるからです。
HDDディスクは必ずフォーマットしてクリーンインストールとしましょう。
なお、フォーマットはNTFSを選択しましょう。また、クイックフォーマットではなく完全なフォーマットを選択しましょう。
パーティションについてですが、2つのパーティションがあったほうが便利です。
現状2つある場合は、Cドライブのみフォーマットしましょう。Dドライブにはトラブル等の保険としてWindowsXPのCD-ROMを丸ごとコピーしておきFDブート等に対応できる可能性を残しましょう。OS再インストールが完了してからDドライブのほうをフォーマットしましょう。
現状1つにしかない場合は、保険はかけることができませんが、次回等を想定して2つに分けて起きましょう。
OSの入るCドライブの容量が少なくなると、OSが不安定になるのでCドライブ優先でディスク容量を配分しましょう。
アップグレード版CD-ROMでクリーンインストールする場合は、以前のバージョンのCD-ROMが必要になります。
リカバリー領域やリカバリーCD-ROMしかないメーカー製PCの場合には、一度以前のバージョンのOSをインストールして、アップグレードとなります。
必ず、メーカーのマニュアルを見ながら、再インストールを行いましょう。
マニュアルを遵守する限り注意点は、あまりないですが、PC購入時からキーボード・マウスが変更となっている場合、特に無線キーボード・無線マウスの場合はリカバリー作業が途中でできなくなる可能性もあるので注意しましょう。
前述のWindowsXP通常版の場合は最悪キーボードのみでもインストール完了にこぎつけることはできますが、メーカー独自のリカバリーの場合にはそれが保障されません。
無線キーボードしかもっていない場合は、知り合いから一時的にでも借りましょう。
必ず、メーカーのマニュアルを見ながら、再インストールを行いましょう。
マニュアルを遵守する限り注意点は、あまりないですが、PC購入時からキーボード・マウスが変更となっている場合、特に無線キーボード・無線マウスの場合はリカバリー作業が途中でできなくなる可能性もあるので注意しましょう。
前述のWindowsXP通常版の場合は最悪キーボードのみでもインストール完了にこぎつけることはできますが、メーカー独自のリカバリーの場合にはそれが保障されません。
無線キーボードしかもっていない場合は、知り合いから一時的にでも借りましょう。
それと、Linux等を過去にインストールしてHDDリカバリー領域を消していないか思い出しましょう。そもそもリカバリー領域がなければOS再インストールはできません。
この方法は、CDブート不可(CD-ROMがブート不可なSCSI接続等)の場合の方法です。
ただし、ある程度条件がそろわないといけないので注意が必要です。
表3は、FDDブート利用の条件です。
別パーティション | ハードディスクをフォーマットする場合(しないならそもそもOS再インストールのメリットは少ない)、フォーマット対象とならない別パーティションが必要です。 別のドライブでもOKですが、USB接続HDDなどは対象外です。 |
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FDブート | FDDからブートさせるので、FDブートができなければいけません。 そもそもFDDがなければ論外ですが、USB接続FDDの場合、BIOSがサポートしていなければFDブート可能とは言えません。 |
WindowsXP通常版にはFDブートのためのディスクは添付されていないので、Microsoftのサイトからブートのためのプログラムを入手する必要があります。
表4は、FDブート用ディスクのダウンロードです。
FDブートディスク ダウンロード |
「Microsoft」のサイト(http://www.microsoft.com/japna)に行く。 →サイト内検索で、「Windows XP セットアップ ブート ディスクの入手方法」と入力して検索する。 →表示されたページの内容を確認し、対応するFDブート用ディスクダウンロード用ページに行く。 |
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なお、FDブートディスクは、WindowsXPのHome Edition・Professional、サービスパックの適応状態(オリジナルリリース・SP1・SP1a・SP2)により異なります。
注意が必要なのがSP1aの場合で、表4のページからリンクがされていません。その場合は、一旦SP1のページに行ってから、ページ下部の「他の人のダウンロード情報を見る」から行くことができます。
一部のメーカー製PCでは、リカバリーCD-ROMの他にアプリやドライバのCD-ROMが別に準備されている場合があります、その場合はOS再インストール後速やかにインストールしましょう。
マニュアルを遵守する限り注意点は、あまりないですが、導入するアプリ・ドライバが取捨選択可能な場合は、不要なものはインストールしないようにしましょう。
自作PCでは、第7章:番外コラム(PC環境整備)→「PC環境整備XP(その他事前準備)」でダウンロードした必要最低限のドライバはこの段階で組み込んでおきましょう。
その他のドライバは、ネット接続可能なカスタマイズが終了した後にダウンロードしましょう。