まったく利用することのない色ぷよをゴミぷよと呼びます。
上達するに従い、ゴミぷよは限りなく少なくなっていきます。
それでは、ゴミぷよの処理方法についてどのように考えていくのが良いのでしょうか。
表1は、ゴミぷよ対策です。
連鎖組込 | 定型連鎖とその派生型を覚えることで、組ぷよの有効活用を図りゴミぷよ発生を抑える。 |
---|---|
後付ポイント | 後付ポイントとして、連鎖拡張を図る。上記の連鎖組込と比較して事後的に連鎖組込を行う。 |
連鎖補助活用 | 連鎖の一部とならないが、連鎖構成の補助として活用する。 |
ゴミ捨て場 | 利用できない色ぷよは連鎖構成の邪魔にならない場所に捨てる。 |
一番望ましいのは、「連鎖組込」次いで「後付ポイント」ですが、初心者のうちは「連鎖補助活用」や「ゴミ捨て場」も多用することになります。
連鎖組込を行い、ゴミぷよの発生を抑えるためには定型連鎖とその派生型を覚えるのが有効となります。
連鎖組込 : そもそもゴミぷよを発生させない。
連鎖組込に関しては、今後のレッスンの中で随時説明していきます。
また、今後のレッスンと並行して第4章:連鎖(通常連鎖)の各ページを見て、それらの連鎖を実際に組んでみるということで連鎖力を上げるというのも有効となります。
これまでのページでも触れましたが、組ぷよの高速落下よりコントロールの重点を置いてください。特に対人対戦でなく練習としてのCOM対戦の場合はこの部分をより意識して欲しいです。
これは単に置きたい場所に置くことだけでなく、よりベターな場所を探すことを意識できているかが重要になります。
図1は、連鎖組込に関する説明です。
_ _N _ _N _ _N | |▲ | |▲ | |△ | |■ | |■ | |□ | |2 | |2 | |2 | ☆▲|■ | △★ |■ | ★ |□ | ↓ |■ | ↓ |■ | ▲ |□ | | | | | ↓ | | | | | | | | | | | | | | ■| | ■| | ■| | ●★| | ●★| | ●★| | ●★| | ●★| | ●★| | ▲●★| | △●★| | ▲●★| └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ |
図1で、☆△□は意識している色ぷよです。
図1は、初心者の頃に何度も体験するであろう階段積み作成における連鎖組込についてです。
図1左図は、初心者にありがちな設置方法です。最終連鎖に必要な仕掛けぷよ☆に意識が行き過ぎのため、組ぷよの▲をゴミぷよとして扱っています。
図1中央図は、階段積みの発火方向への拡張を意識できた場合の設置方法です。設置済みの△と組ぷよの△で連鎖組込を行った場合です。
図1右図は、連鎖組込の効率性をより意識した例です。ちぎりを避けて斉藤スペシャルとしての利用を図っています。初心者にはこのような設置方法は見えないと思いますが、他にもいくらでも連鎖組込が可能という例として示しました。(なお、それができるレベルなら図1右図はそもそもありえないという指摘はご勘弁ください)
図1右図でこの後の展開として、ネクストは△を下にして6列目に縦置き、ネクネクはそのまま6列目に縦置きが見えています。もちろんその後のネクネクの色ぷよによってはその他の可能性がいくらでも出てきます。
連鎖組込が困難な場合は、次に後付ポイントとしての利用を見込むということになります。
後付ポイント : 将来連鎖組込を行えるようにしてゴミぷよを減らす。
後付ポイントについては、第5章:スキルアップ(初心者&初級者)→「レッスン07:ぷよの消去」のページで説明しているのでまずはそれを参照願います。
直接的に連鎖構成完了となる連鎖組込と違い、連鎖増加の可能性を現時点で意識する後付ポイントは初めのうちにしっかりと意識するのが困難だと思います。
ここでは、善後策的なやり方について説明します。
図2は、後付ポイントの説明です。
_ _N _ _ _ _ | |▲ | | | | | |★ | | | | | ■■|2 | ●■ | | ■ | | ↓ |▲ | ↓ | | ● | | |★ | | | ↓ | | | | | | | | | | | | | | | | ★■| | ★■| | | | ■■| | ■■| | ●★| | ▲★●★| | ▲★●★| | ● ●★| | ●▲★●★| | ●▲★●★| | ●▲★●★| | ●▲★●★| | ●▲★●★| └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ |
図2左図で、組ぷよの連鎖組込は難しい状況となっています。ここでは、5列目・6列目に横向きに組ぷよを設置します。
後付ポイントするためには、単に設置するだけではなくここが将来的に連鎖組込につながることを頭の片隅にでも置いておくことが重要です。
図2左図と同じ設置方法をしても、その存在を忘れてしまったらそれはゴミぷよと同様になってしまします。
図2中央図は、その後に後付ポイントを連鎖に組み込んだ例です。かんぬきとして連鎖尾を完成させています。
図2右図は、参考までですが連鎖組込の効率性をより意識した例です。ちぎりを避けるために連鎖尾拡張を拡散としています。
ここまで説明した「連鎖組込」「後付ポイント」は最終的には連鎖の一部としての活用でした、これに対して連鎖の一部にはならないが完全なゴミぷよとしない「連鎖補助活用」というやり方があります。
連鎖補助活用 : 連鎖構成要素とならないが、連鎖のサポートに利用する。
図3・図4は、連鎖補助活用の説明です。
_ _N _ _ _ _ | |● | | | | | |● | | | | | ● |2 | | | | | □ |▲ | | | | | ↓ |★ | | | | | | | | | | | | | ▲ | | | | ● | | ★ ● | | ▲ ● | | ▲ ● | | ○▲ ● | | ★▲ ● | | ★ ■★| | ○★ ■★| | ○★ ■★| | ★ ■●| | ○★ ■●| | ○★ ■●| | ★▲■●| | ■★▲■●| |■●★▲■●| └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ |
図3左図で、□は連鎖補助活用です。
図3中央図・右図で、○は発火点です。
図3左図は、発火点のかさ上げに利用した場合です。
図3中央図は、図3左図の流れを受けた続きです。発火点がかさ上げされているため3段までの攻撃には耐えられます。
図3右図は、図3左図で組ぷよ落下の位置を変更した場合です。1列目・2列目に横向きに組ぷよを設置したのですが、発火点がおじゃまぷよ2段で埋まってしまいます。
多くの作品・モード・対戦ルールで、最初におじゃまぷよ1個が落下してくるのは左1列目となっています。対戦相手が不要ぷよ消去のための単発消しで左1列目がよりおじゃまぷよ落下の可能性が高いのでこのよう、発火点かさ上げが有効となってきます。
_ _ _ _ _ _ | | | | | | | | | | | | | ● | | ★ | | | | △ | |●△ | | △■ | |★↓ | |■↓ | | ↓ | |● | |■ | | | |★ | |★ | | | |★ | |■ | | | |★ | |■★● | |■ ▲ | |●★ ▲ | |■●★● | |★●★■▲ | |●★●■▲ | |●★●▲ | |★★●★■▲| |●★●■▲ | |●★●▲ | |●●★★■▲| └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ |
図4で、△は連鎖補助活用です。
図4左図は、階段積みでリカバリー・誤爆防止のために、△を置きます。これが●だと1列目下段の●が消える際に3列目の仕掛けぷよ(2列目設置)まで消えてしまいます。
図4中央図は、挟み込みでリカバリー・誤爆防止のために、△を置きます。これを置いていないと1列目中段の★の消去の際に、2・3列目下段の挟み込みの仕掛けぷよ(2列目設置)を巻き込んでしまいます。
図4右図は、GTRでリカバリー・誤爆防止のために、△を置きます。これは、この位置に誤って■を設置することを避けるためです。
図4のそれぞれのケースの様に、連鎖の一部とはならないがリカバリー・誤爆防止への活用が可能です。
図3・図4以外にも、おじゃまぷよ落下位置調整等での連鎖補助活用もあります。
ゴミ捨て場は、利用しない色ぷよを集めておく場所です。
ゴミぷよは極力発生させない、もしくは活用していくことが望ましいですが、「ぷよぷよ」の様に相殺がない対戦ルールや、初心者で色ぷよの有効活用が見つからない場合にはゴミ捨て場を意識しておいたほうが有利になります。
ゴミ捨て場 : 不要な色ぷよを集約する場所。
ゴミ捨て場に関しても意識しておいてほしいことがいくつかあります。一つは場所で、もう一つは色ぷよのつながりです。
表1は、ゴミ捨て場の場所です。
図5は、ゴミ捨て場の場所に関する説明です。
表2は、ゴミ捨て場の注意ポイントです。
図6は、ゴミ捨て場の注意ポイントに関する説明です。
記号 | 補足 | |
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連鎖尾端列 | A | 連鎖尾となる側の端 |
連鎖完成列上 | B | 連鎖として完成した列の上部 |
階段仕掛けぷよ下 | C | 階段積みにおける仕掛けぷよの下の数マス。 連鎖がつながるのであれば対象。 |
_ A_N _ A_N _ BA_ | A|● | A|● | BA| | A|★ | A|★ | BA| | A|2 | A|2 | BA| | A|▲ | A|★ | BA| | A|● | A|▲ | BA| | A| ⇒| A| ⇒| BA| | A| | A| | BA| | A| | CA| | C BA| | A| | C CA| | CCC★○| | A| | ● ●★| | ●▲C●★| | ● ●★| | ●▲ ●★| | ●▲★●★| | ●▲★●★| | ●▲★●★| | ●▲★●★| └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ |
図5で、ABCは表1のゴミ捨て場の場所で、○はゴミぷよです。
図5は、3-1階段積みを狙って連鎖を組んでいます。
図5の1の状況では、ゴミ捨て場は連鎖尾となる右端列(A)となります。
2つも進んだ図5の2では、更に2列目の1マス・5列目の2つがゴミ捨て場として新たな対象となっています。
更に2つも進んだ図5の3では、5列目は完成しているので上部全て(B)がゴミ捨て場として利用できます。更に2〜4列目にそれぞれゴミ捨て場が増えています。
このように、連鎖が形になるにしたがいゴミ捨て場は増えていきます。
窒息列をなるべく避ける | 窒息列(3列目 or 3・4列目)はなるべくゴミ捨て場としないのが望ましいです。 不用意に高いとつぶしに対して脆弱となります。 特に相殺のない「ぷよぷよ」では3列目の2つ以上、もしくは2・4列目両方に2つ以上のゴミぷよがあるとかなり不利となります。 |
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将来の後付ポイント | 将来、思考に余裕が出てきたときに後付ポイントとなる可能性があるので、ゴミ捨て場に色ぷよを捨てるにしても同色を集めるようにしましょう。 ただし、対戦ルールが「ぷよぷよ」の場合には不要な連鎖数増はマイナスとなるので逆にばらす方が望ましくなります。 |
誤爆に注意 | ゴミぷよ(特に表1のB・C)が誤爆して攻撃力減とならないように注意しましょう。 ゴミぷよを後付ポイント・連鎖組込とすることは望ましいですが、誤爆したり配色が禁則となったりしては逆効果となります。 |
_ _ _ _ _ _ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | △ | | ★□| | | | △ | | ↓ | | ○○ | | ★ | | | | □○ | | △ | | □| | ▲★ △| | □● | | ○| | □★● □| | ▲★● | | ● ●★| | ●▲□●★| | ●▲★●★| | ●▲ ●★| | ●▲★●★| | ●▲★●★| | ●▲★●★| | ●▲★●★| └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ └−−−−−−┘ |
図6で、△□○はゴミぷよです。
図6左図では、窒息位置である3列目にゴミぷよを高く積上げています。3列目が早く完成して、そこから2・4列目に必要な色ぷよを集めていったの結果ですが、これでは相手からのおじゃまぷよに対して非常に弱い状態です。ネクストが●●なら3列目に積上げることになり危険性が更に増えます。
図6中央図では、ちぎりが発生しているもののゴミぷよで同色を集めるようにしています。将来的には連鎖尾拡張につながる可能性が高く、この段階では意識できなくともその後の展開次第で利用の可能性があります。
図7右図では、2・3列目のゴミぷよの○が階段済みの仕掛けぷよ●を伴って暴発となります。後付ポイント利用が念頭にあってもこれでは逆効果です。