Point Break
(サウンドトラック, '91)
MCA, MVCM-72(日本盤)
MCA, MCAD-10202(米盤)
曲目
1. Nobody Rides for Free
2. Over the Edge
3. I Will not Fall
4. I Want You
5. 7 and 7 is
6. Smoke on the Water
7. My City
8. Criminal
9. So Long Cowboy
10. Hundred of Tears
アーティスト
1. Ratt
2. L.A.Guns
3. Wire Train
4. Concrete Blonde
5. liquid jesus
6. LOUDHOUSE
7. Shark Island
8. Public Image Limited
9. Westworld
10. Sheryl Crow
クレジット(10のみ)
(ソングライティング)
Sheryl Crow and Bob Marlette
(プロデュース)
Sheryl Crow
解説
Keanu Reeves, Patrick Swayze主演の映画 Point Break(邦題:ハートブルー)のサウンドトラックで、Sherylのメジャーデビュー前の曲、10が収録されている。この曲は他の作品には収録されていない。
Hundred of TearsはもともとはTuesday Night Music Clubに先立つ、Sherylのデビュー作となるはずだったアルバム(通称Unreleased Album)に収録されていた曲で、アルバムの方は発売が取り止められたもののこの曲だけはサントラへの提供という形でかろうじて正式に発表されることとなった。今のところTuesday Night Music Club 発売前の唯一の公式音源ということになる。
Phil CollinsやStingのプロデューサー、Hugh Padghamを迎えて製作されたUnreleased Albumでのバージョンはアダルトコンテンポラリーよりの仕上がりだったが、イントロのドラム(Unreleased Albumでは乾いた響きで程々に抑えられている)の音から顕著なように、Sheryl自身によってプロデュースされたここでのバージョンはもっとロックよりのアレンジが施されていて、ベース、ギターの音も目立つ。間奏におけるギターソロはオリジナルバージョンにもあるがよりハードになっており、最後のほうにはキーボードも入っている。途中のコーラスは女性ボーカルによるものからSheryl自身によるのものに変更されている。Sherylの歌声はところどころで力みが見られ、まだ自分の歌い方を見付けられていないように思えるが、Sheryl自身によるバックコーラスや終わり近くの力強い歌声には後のSherylの姿も感じ取ることができる。
他の収録曲はハードロックよりの物がほとんどで個人的には全く意味のないものばかりだが、元Sheryl Crow バンドのギタリストでSherylと多くの曲で共作しているJeff Trott 在籍時のWire Train(Tuesday Night Music Clubの収録曲でクレジットされているBrian MacLeodもメンバー)のナンバー、3が収録されていることくらいがトピックか。そのためSherylのヘビーリスナー向けのアルバムといえる。