Eddi Reader @ 名古屋ブルーノート (July 9, '04)


名古屋公演の一日目は、ファーストステージとセカンドステージで対照的な内容となりました。時間的にはファーストが1時間40分弱、セカンドが1時間20分強とファーストの方が長かったですが、内容的にはセカンドの方が明らかに良かったです。

今日もいろいろあって、、会場には35分くらい前に着いたのだけど、入り口の階段を降りていったところ待っている人は皆無で、、もしかしたら別の入り口があるんだろうかと心配になって周囲をぐるぐる回ったり同じビルの本屋の店員に聞いてみたのだけど、やっぱりあそこしかないらしいということを確認し、あらためて入り口に向かいました。と、そこで偶然知人に会って、しばらく入り口前で話していると、ほかのお客さんが入り口から入っていくのを見て、あらためて中に入り直し、結局3番目の入場となりました。入場後は開場時刻まで別室で待機させられていたのですが、最前列の真ん中のテーブルに座ることができました。大阪と違って中央のエリアの前2列はは禁煙席となっていたのはよかったのだけど、中央を分離するように柱があって、レイアウト的には少し見にくそうな感じでした。カジュアル席は左の相当奥の方で、大阪の右手のスタンド席よりも見にくそうでした。その後また別の知人(3年前の名古屋公演で一緒になった人です)がやってきて、3人で同じテーブルということになりました。ちなみに、電話予約した時に各回入れ替えなので1回目見た人も外に出て並び直さないと行けないと聞いていたのですが、今回は2回目の入りがあまり良くないとかで、、大阪同様に入れ替えなしで一回分の料金で2回目もそのまま見られるとのことでした。でも私たちは2回分のチケットを既に購入(予約)済みだったためその旨を話したところ、セカンドの開場の際に一度また別室で待機する必要はあるものの、2列目の真ん中のテーブルを確保しておいてもらえることになりました。

今日のファーストステージは7分ほど遅れて始まりました。Eddiの服装はピンク地の花柄のワンピースでした(今日も眼鏡はなし)。ファーストステージは大阪公演のセカンドステージ同様にDolphinsで始まり、同じような選曲で進んでいったのですが、一つ大きな違いがありました。観客がとても静かなのです。開演時刻になってもテーブル席(大学の教室の机みたいな席も含む)は半分ほどしか埋まっておらず、カジュアル席にいたっては3〜4割ほどの入りで、人数的にも少なかったというのもあったと思うのですが、それにしても盛り上がりに欠けていました。いままで見たEddiのライブで、Find My Loveで手拍子が起こらなかったのは初めてです。。。それでもEddiはなんとかして観客をその気にさせようと終止いろいろ試していたのですが、あまり効果が感じられなかったためか、大阪に比べると口数も少なかったです。曲紹介も少なかったし。Eddiの歌は一定レベルに達してはいましたが、その歌声と表情からは観客からの反応が乏しくてすこしがっかりしている様子も時折うかがえました。かといって一部のアーティスト(Cで始まる女性ボーカルのグループとか、、)のように投げやりになったり八つ当たりしたりすることはもちろんなく、精一杯演奏してくれていたと思うのですが、As Time Goes Byも気持ち半分で歌っている感じがしてしまいました。それでもKiteflyer's HillとWings on My Heelsでは感情を込めた歌を聴かせてくれて良かったのですが。ほかに特筆するような点といったら、東京では披露されなかったSwimming Songが聞けたこと(でも観客の淡白な反応を受けてちょっと淡白な演奏で終わってしまいました)と、Find My Loveの演奏中にEddiのギターの弦が切れてBooが弦を張り直してあげている間に(余談だけど大阪ではファーストでBoo、セカンドでIanのギターの弦も切れました、なんか今回多いです)、John McCuskerが代役を買って出て自分の曲を演奏したことくらいでしょうか。演奏時間は長かったんですけど(今日は嫌味なほど大きな掛け時計がEddiの目の前に置かれていたのだけど、Eddiは時間のことをやっぱり忘れていたらしい)、セカンドステージ以降も心配になってしまうステージとなってしまいました。

でも、客の入りが心配だったセカンドステージは、これとは一転して場内ほぼ満席で(1テーブルあたり2、3人というのはあるにしてもほぼすべてのテーブルと、カジュアル席のほとんども埋まってました)、観客の盛り上がりはファーストステージとは比較にならないくらい良かったです。それもあってか、Eddiとバンドの演奏も精気がみなぎったものとなり、時間こそ短かったものの大阪公演にも匹敵するほど楽しいコンサートとなりました。自分の座っていた席の違い(音がとても聞きやすかったです)もあったでしょうが、すべての面でファーストステージとはまったく別物といっていいほど違いました。演奏の質は、もしかしたら今回これまで見た中で一番だったかもしれません。

Eddiたちはほぼ時間通りに登場したのだけど、まずEddiたちを出迎える拍手がちゃんとあったところがファーストと違いました。そしてEddiの歌も、1曲目のDophinsからファーストとは出来が違いました。このセットでのこの曲は、より歌に入り込んでいる感じでこれまでより声量もあり、大阪よりも良かったです。そしてJamie Come Try Me(この曲も良かったです)演奏後、観客の反応の違いを感じ取ったのか、Eddiから笑顔がこぼれるのを見て、今回はいいセットになると思いました。選曲的にはファーストとほぼ同じ順番で進んでいきましたが、1曲1曲の出来も、観客の反応含めファーストとは段違いで、やり残した宿題を解いていっているような感じでした。曲紹介も、Winter It Is Pastなどでこれまで以上に詳しい曲紹介をしてくれて、Eddiの口数は徐々に増えていき、表情も明るくなっていきました。またBrose and Butterではファーストでは見られなかったダンスも披露してくれ、マイクを持つ姿からもEddiの「本気」が感じられました。

Charlie Is My Darlingの演奏中、またBooのギターの弦が切れてしまうというハプニングがあったのですが、今度はその間にEddiがAs Time Goes Byを歌いだしました。この曲の演奏もファーストとは見違える出来で、気持ち良さそうに朗々と歌い上げていて、大阪とはまた別の味わいがありました。またSwimming Songでも会場からの手拍子に押されるようにいきいきとした演奏を聴かせてくれ、メンバー全員気持ち良さそうに演奏していました。この曲の前だったと思うのだけど、アコーディオンのAlanが今日誕生日ということをEddiが紹介し、EddiがHappy Birthdayを捧げるなんていう場面もありました。この時は場内からも大きな拍手が巻き起こり、Alanはとても嬉しそうに見えました(※ファーストでもこういう場面はあったのだけど、それほどの盛り上がりはありませんでした。John McCuskerの投げキッスにEddiが「嫉妬」したのは面白かったのだけど)。

ファーストでは演奏されなかったPerfectや、やはりこれまで以上に詳しい曲紹介をしてくれたAe Fond Kiss、そしてWillie Stewartでも、観客からの歓声を受けてEddiは気持ち良さそうに歌っていました。Molly RankinでのEddiの本当に楽しそうな笑顔を見て、今回は満足してくれてるというのも実感できました。時間の都合からか、この曲でいったん下がったのですが、場内からの大きな手拍子を受けて再び登場、Find My Love(今回はりっぱに手拍子がありました)、そして東京でも演奏されたトラッド風の曲(※映画Heaven's Gateで使われたインスト曲にEddiがEdith Piafの曲の歌詞をつけたものらしいです)が演奏されて、楽しかったコンサートが終わりました。

(セットリスト)
- 1st Stage -
1. Dolphins
2. Patience of Angels
3. Jamie Come Try Me
4. Green Glows the Rashes
5. Brose and Butter
6. Charlie is My Darling
7. Winter It Is Past
8. As Time Goes By
9. Hummingbird
10. Swimming Song
11. Wild Mountainside
12. Find My Love
13. Brigid's Waltz
14. Comedy Waltz
15. Kiteflyer's Hill
16. Wings on My Heels
17. Willie Stewart/Molly Rankin

- 2nd Stage -
1. Dolphins
2. Patience of Angels
3. Jamie Come Try Me
4. Green Glows the Rashes
5. Brose and Butter
6. Charlie is My Darling
7. As Time Goes By
8. Winter It Is Past
9. Hummingbird
10. Swimming Song
11. Perfect
12. Ae Fond Kiss
13. Willie Stewart/Molly Rankin
(Encore 1)
14. Find My Love
15. Heaven's Gate

今日はファーストが終わるまでCDを並べてなかったのですが、ファーストの終演後、ようやくライブアルバムを買うことが出来ました。でもここで買ったCDは、裏でEddiがサインをした状態でセカンドの終演後に戻ってきたのは少し残念でした。。。だけどセカンドの後はちゃんとサイン会があり、主にCDの購入者を対象としてEddiがサインに応えてくれました。私も会場にあったリーフレットにサインをもらったほか、CDのジャケットにはBoo, John, Ian, Alan, Andyの全員のサインももらうことが出来て(Booも、サインをもらったときに、セカンドセットは良かったよね、と言ってました)、気持ちよく会場を後にすることが出来ました。一緒に見た方々にも感謝です。

今日見に行かれる方は、ファーストステージから盛り上げましょうね。


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