Driving to Damascus
(ゲスト参加, '99)
Track Records, TRACK100CD
Track Records, TRACK100CDSP(リミティッド・エディション)
曲目
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クレジット
(ソングライティング)
不明(表記なし)だが6を書いているStuart Adamson/Bruce Watsonが中心となっているのであろう
(プロデュース)
Rafe McKenna and Big Country
解説
'80sにCulture ClubやDuran Duranとほぼ同時期に登場して今でも地道な活動を続けるBig Countryの4年3ヶ月ぶり、スタジオ録音作としては通算8作目となるアルバム。ここに収録されて先行シングルカットされた6と第2弾シングル3にEddiがバックボーカルとして参加している。
6のFragile Thingについてはシングルの所で触れたので説明は省かせていただく。3のSee YouにおいてはEddiはコーラス部でバックボーカルを担当している。6とは違ってミディアム・テンポの曲で、ストリングスも後半大きくフィーチャーされているちょっと清冽な感じのする曲である。ただメロディはちょっと弱いか。
正直な話、Big Countryはリアルタイムで意図的に横目に通り過ぎたバンドなので、自分自身彼らの曲をこうして聞くことがあるとは思っていなかった。私にとっては、グループ名をタイトルに冠した代表曲In a Big Countryのバグパイプをフィーチャーしたちょっと毛色の違ったロックという印象があったためだ。その後大したヒットもなく自然消滅したグループだとまで思っていた(Big Countryファンの方ごめんなさい)。
このアルバムで初めて彼らの音楽をまともに聞いたことになるのだが、自分の持っていた偏見と大きく違うのには驚いた。バグパイプ等かけらもなく、アメリカのバンドかと聞き間違えるギターサウンドで、ボーカルも意外と芯の太い声をしていると思う。ドライブの効いたギターを聞かせる1やEddiの参加した6、渇いたドラムにキーボードの音がアクセントになった14などは曲調も軽快で、車で流すには似合いの曲だろう。Eddi以外の女性ボーカルをフィーチャーした曲も数曲あり、声域のそれほど広くないボーカルをうまく補っている。いつごろからこうした路線になったのかはよく知らないが昔の雑誌を見ると'88に発表したアルバムからのようだ。当時のレビューは決して褒められたものではないようだが、10年余りを経てバンド・サウンドは熟成されたようで、ところどころメロディが単調になる所もあるが、この手の音が好きな人は結構いるのではないだろうか。
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