この解説文は、画面が見にくい、あるいは見ることのできない視覚障害者、もしくは何らかの理由でアニメーションが表示されない環境の方々にも楽しんでいただけるよう、文章で解説するページです。
まずは、部屋の外側の様子です。
遠近法で描かれているのですが、正面の奥が障子です。
障子は左右に開け広げられた状態で、外の景色が見えています。
夏空に白い雲が右から左へと次々に流れています。午後2時頃でしょうか。
きれいな夏の青空です。
障子を開けたすぐ外側は縁側のようになっていて、庭が目の前です。
庭に植えられた朝顔が垣根に絡んでいるのが見えます。
紫の朝顔が一輪、ピンクが二輪咲いています。
障子を開けた上部に、赤い金魚が描かれた江戸風鈴がつるされています。
風鈴の白い短冊が、右へ左へと風に揺れるのに合わせて音がしています。
さて、部屋の中です。
小学生くらいの男の子が、クリーム色のござを広げ、うつ伏せで昼寝をしています。
頭の位置は障子の方で、画面手前が足です。
顔は左を向いて、右手は前方に伸ばし、左手は顔の下です。
きっと外から入り込む風を感じて、気持ちよさそうです。
男の子は白いTシャツに草色の半ズボン。少しだけ背中が見えています。
男の子の両足と頭が呼吸と共にわずかに動いて、寝息が聞こえてきそう。
広げたござの左側には、ピンク色をした豚の蚊取り線香の入れ物があります。
豚はお尻をこちらに向けているので顔は分かりませんが、蚊取り線香の煙が立ち上っていて左側にたなびくように動きます。
画面の左下の角には、「日記」と書かれたノートや水色や白のノートが雑多に置かれていてこれは、きっと夏休みの宿題ですね。
このムービー、最初、画面の中央にネコが登場します。
白い体に茶色のぶち模様のネコです。
カメラの前でレンズの方を振り向いているような感じてアップ顔がスタート画面です。
ネコは背中を向けると、トコトコ歩いていって、男の子が眠っているござの左側まで行くとござのへりにもたれかかるようにねそべって、眠ってしまいます。
茶色のしっぽだけがゆるやかに左右に動いて、ネコも気持ち良さそう。
「暑中お見舞い申し上げます。」の文字は縦書きで短冊に書かれていて、画面の右側に置かれています。