私たちのサークルは「REM(レム)」といいます。
名古屋盲人情報文化センター主催の、第1回視覚障害者用ワープロ講習会の修了者の中から「もっとパソコンを勉強したい」 「もっとパソコンを活用したい」という希望者が集まって、1994年3月に、パソコン初心者の視覚障害者を支援するサークルとしてREMは発足しました。
発足以来名古屋盲人情報文化センターのご理解で、センターの会場とパソコンをお借りして、さらに3人の支援スタッフを得て互いに知識を寄せ集めながら毎月第1日曜日にパソコンの学習をしています。
REMというのは、プログラム上のコマンド(パソコンにあたえる命令)のひとつです。コマンドではありますが、パソコンは何もしません。人がプログラムを見たときに分かりやすくするために、コメント行などに使われるコマンドなのです。
つまり、「無くてもいいけれど、あれば分かりやすい」という道路標識のようなものなのです。
私たちのサークルも、「あれば便利」という気持ちから「REM」と命名されました。
「パソコンサークル」といっても、特に難しいことをしている訳ではなく、視覚障害者がパソコンを活用することで、自らの障害を補い、自立の促進と社会参加の増進を図ることを目的に、お互いに情報交換しあい、習得した知識や技術を共有することで、視覚障害者による視覚障害者のパソコン活用をサポートしあっているサークルです。
ですので、講師や先生がいるような場ではなく、互いに情報交換し合い、教え合い教わり合う集いの場なのです。
現在は会員制で、毎月第一日曜日に定期的な学習会をしております。
会員制ではありますが、どなたでも参加していただけます。それがREMの特徴のひとつだと考えています。
参加者は毎回10人前後で、MS−DOSのころから変わらない数人と、発足当初から変わらない3人の支援スタッフの献身的なご協力で安定した活動となっております。
不定期ですが、「おもちゃ箱」という会報を当初はFDで発行しておりましたが、現在はホームページ上で掲載して、どなたでもご覧いただけるようにしております。