radioactive放射性鉱物の取扱と保管radioactive

敵を解剖・・・放射線測定データについて



 ”写真館”の中の”放射性な鉱物”の一部には、放射線測定データとしてグラフを載せてあります。これは、「固体シンチレーションアナライザ」にて測定したものです。 これは、放射線による発光現象を利用したものです。放射線(γ線)が入射するとシンチレータが光ります。光の輝き具合が放射線のエネルギーに比例しているので、放射線のエネルギー測定ができるのです。
 シンチレーションアナライザにて測定したバックグランド、ウラン鉱物、トリウム鉱物の一般的測定結果を示します。
 グラフの縦軸は計数カウント数、横軸は放射線のエネルギー(MeV)です。

バックグランド
bg

ウラン鉱物
uranium

A:0.19、B:0.24、C:0.30、D:0.35、E:0.61
F:0.77、G:1.24、H1.76、I:2.20 各数値の単位は「MeV」

トリウム鉱物
thorium

A:0.24、B:0.28−0.30、C:0.51、D:0.86 各数値の単位は「MeV」

 上記バックグランドは、近くに色々な放射線源があるため通常より高いピークを示す箇所があります。また、どのグラフも、右肩下がりになっています。これは、装置の特性で、高エネルギー部の計数率が低下してしまうためです。なので実際には高エネルギー部の計数はもっとあります。


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