アマチュア無線雑感

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JA1AA 庄野OM
1953年DXCCを追うJA1AA 庄野OM
出典: CQ ham radio August 1992
  JA3AA 島OM
1952年開局当時のJA3AA 島OM
出典 :CQ ham radio August 1992
  ■1953年
1953年と言えば戦後アマチュア無線が
復活して間もない頃である。
あの有名なJA1AA 庄野久男 OMは
1952年2月に開局申請し,同年7月に
JA1AAを取得されています。
部品を揃えるだけでも大変だった時代に
送受信機を組み立てて開局するのですから大変なご苦労があったことでしょう。
回路図や製作技術に関する資料は
どうやって集められたのでしょう?
インターネット等で情報が溢れんばかり
の現代からは想像し難いところです。

資料出典: CQ ham radio August 1992
    1952年開局当時のJA3AA 島OM
出典 :CQ ham radio August 1992

JA3AA 島 伊三治 OMは1952年8月1日に14.1MHzで初めての試験電波を発射、
送信機の終段は813 陽極入力は300W
でした。
ファーストQSOは1952年9月3日 0715JSTに14MHzでDU1CEと達成しています。

まだ占領下にありアマチュア無線が
認められていない時代の1952年7月、
「30局に予備免許、11年ぶりアマチュア
無線復活」との活字が新聞紙上を賑わしたのです。
こうして第2次世界大戦により運用が
停止されたわが国のアマチュア無線は1952年(昭和27年)に再開しました。
今日までの発展に寄与された多くの方々
に感謝の意を表したいと思います。

当時の手作りによる送受信機は何時見ても素晴らしいですね。

■開局当時 1970年
私はそうしたアマチュア無線の黎明期から17年後の1969年に免許を取得、
1970年に千葉県香取郡の地で開局しました。
当時関東地方の呼出し符号はJA1、JH1の交付が既に終了しJR1の時代で
私のコールはJR1***でした。(その後再交付制度の施行で失効)。
開局当時の7MHzフォーンバンドはSSBとAMが共存していましたね。
7100KHzより上にはJA10▲■○が大勢居て賑やかでした。


■開局時のリグ TR1000
開局後1台目のリグは千葉市の斉藤無線で見つけたトリオ製 50MHz AM
トランシーバのTR1000(中古)でした。
小遣い不足で買えずに落ち込んでる私を見かねた叔父がお金をくれました、
飛び上がって喜びました。嬉しかったなぁ・・・高校2年生の初夏の頃でしたね。
5mH程のマスプロアンテナの4エレ八木につないで毎晩同じ年頃のローカルと
QSOしていました。私は千葉県、JR1EBE 坂本さんとJR1COQ 宮本さんは
利根川を挟んで隣の茨城県、無線の話題だけでなく学校での出来事などを話し
合って楽しかったですね。

■高校の無線クラブ
部室にはTX88Aと9R59があり50MHzの八木アンテナが上がっていました。
放課後に近くの学校のクラブ局と交信する程度でたいした活動はしていませんでした。
無線工学の研究や通信術の練習、電子回路の実験や送受信機の製作など
いくらでもやることはあったろうに今思えば残念ですね。

■町内の無線局を訪問
1968年頃、町内にアマチュア無線局が居る事を知り訪ねてみる。
JH1VEI 椿さんのお宅である。椿さんには以後色々教えていただいて
大変お世話になりました。
当時はこうして先輩の方々に直接ご指導いただいたものです。
アンテナは太い竹竿を支柱にしたINV-V、送受信機は八重洲無線の
FL-20B、FR-20Bラインでした。





■1971年当時 メーカー製のリグに魅せられて
千葉市の現JR千葉駅前に建っていた塚本ビルには千葉SOGOが営業していて
その一角にトリオのブースがありました。
ショーウィンドにはピカピカの無線機が陳列されていましたので、それを見たくて
学校の帰りによく寄り道したのを覚えています。
当時トリオの製品には310ラインやTS511、TS599などがありました。
TS599のあの白いフェースと真っ黒で分厚いアクリル板に隠れたディスプレイ・・・・・。
新品のトランシーバーに漂うなんともいえない良い匂い・・・・高価なトランシーバを
買うなど叶わぬ夢でしたがあのショーウィンドウは私にしばし夢を見させてくれました。
懐かしいなぁ忘れられません。(当時私は高校3年生)




■2003年6月
現在はCWがメインで縦振れ電鍵でのQRS交信を楽しんでいます。
(メインバンドは7MHz)。
アクティビティが低く、電信術は一向に上達しませんがこのCWと言うのも奥が深い。
JCC/JCGにアワードハント、HST、DXing、欧文チャット、和文チャット、
599BKタイプの交信(”パラパラ”と言うとか?)と楽しみ方は人それぞれですね。
趣味も人生の一部でしょうか、各自の事情に合わせた楽しみ方、運用形態が
あるのだと思いますね。
今の私には599BKと・・・短時間でも楽しめるCWが最適。





■7MHzの和文交信
7MHzで高速の和文交信を聞いていると、人間の素晴らしい受信能力には驚かされます。

あの狭い周波数帯の中で繰り広げられる和文交信では120文字/分 以上の速度で
交信している方々が大勢いらっしゃいますね。交信は高速でやり取りされ流れるようです。
人間の受信能力の凄さ、柔軟さには驚いてしまいます。

人の耳は機械を越えているようですね。その柔軟さはパソコンのデコーダソフトより
勝っているに違いありません。
残念ながら私の耳は出来が悪かったようですが、長い期間かかってもQSOを
重ねるうちに欧文にも和文にも対応できるCWマンになりたいと思っています。
・・・・・でもどうなる事やら?。

■2004年1月
現在の設備は最大出力50W、ANTはオートチューナーに10m程度のワイヤーと大変
粗末です。
それ故、40m/80mBANDで国内CWを楽しむのが精一杯と言ったところでしょうか。

一方現代のアマチュア無線の楽しみ方は多種多様ですね。PSKやRTTY、SSTV
などのデジタルモードや衛星通信、DXにコンテスト、アワード、QRP CWそれに
無線機器の自作・・・例を挙げたらきりがないほどです。
ですから今は無理でも様々な楽しみ方に興味を持ち続け、できる事から
トライしてみたいですね。

興味を持って調べてみると、その情報の中から自分の環境にあった楽しみ方を
ピックアップできる時があります。
DXingの支援ソフト(Atlas Map 関連や電波伝播情報関連)や衛星追尾
ソフトなどはその一例ですね、見ているだけでも面白いです。
本来の電波伝搬からは外れますがeQSOシステムのようなインターネット経由
の交信もそれはそれで大変楽しいものです。
ですから今は何かに固執せずいろいろな事に興味を持って、少しずつ時間を
かけて楽しんで行きたいと思っています。

1962年当時のカタログ
1962年当時JG3ADQ 永井さんが集めたカタログ群
(永井さんのご好意で画像を氏のサイトからコピーさせていただきました。)
左上から トリオ59シリーズ(TX88A、9R59、CC6、SP5)、JR60、JR200、井上FDAM2、スターSR40
左下から トリオ TR1000、井上 FDAM3D、スターSR600、R100、日進電子 パナスカイマーク6

9R59-TX88A 

  
 9R59 TX88A
 高校の部室にあったHF AM 送受信機
  出典:JG3ADQ 永井さん






TR1000    

    
 TR1000
 50MHz AM トランシーバ
 私はこのTR1000で開局しました
  出典:JG3ADQ 永井さん