S601 究極の燃料フィルター製作方法
S601 型車の燃料フィルターは燃料コック内に装着されているが
部品もなく復刻も難しいため取り付けずに使われているケースが多い。
タンク内の錆、ゴミは全て燃料コック内に入ってくる構造になっているため問題がおきやすい。
エンジンの機嫌を損なわないためにもきれいなガソリンを送ってやりたい。
1.S601のフィルターは... | ★燃料コックカップを外すとブロンズメッシュで作られた写真の様な形状のフィルターが入っている。 とは云っても、既に無くなっているものが多い。
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2.本物は諦める | ★本物が難しいなら代替のフィルターを作ってみる。 ★コックからタンク内へ通じる穴にパイプを取付けて#100メッシュのフィルターをつける。これならば簡単に出来る。 |
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3.タンクの穴を広げる | ★タンク側の穴を 4.0mm から 5.2mm に拡大する。 ★タンクを外してドリルでもむのが正確に開けられて良い。 ★S601の場合、タンクを外すためには配線を外す必要が有り至難の業となる。特殊な長ドリルを製作して給油口から開ける方法も有る。 |
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4.長ドリルを使う | ★タンク内にガソリンが付着し可燃ガスが残っていると爆発の危険性があるのでエアーを吹き込み内部を完全に乾燥させる等、防爆に注意する。 ★長ドリルは、直径 6mm 、長さ 45cm の銅パイプに 5.2mm のドリルのキリを半田付けする。キリ の半田付けはステンレス用のフラックスを使うか、リン酸、又は錆止め材をフラックスの代用に使っても良い。 |
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5.パイプとメッシュ | ★パイプは外径 3.6mm 、長さ 40mm 、片側をテーパー状に加工する。メッシュは、#100 のブロンズ、大きさ 15 X 25 mm のものを準備する。入手できないときは ラビットハウス に問い合わせを !!。 |
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6.パイプの取付 | ★燃料コックへパイプのテーパー部分を差し込み軽くハンマーでノックする。パイプが変形しないように保護して行う。 ★メッシュを半田付けする前にこの作業を終えておく。 |
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7.メッシュの半田付け | ★メッシュは一度 3.0mm のドリルに巻き付けて円筒状にしておく。 ★パイプの先端を 5mm 程度サンドペーパーで磨き、この部分に手際よく円筒状にしたメッシュを半田付けする。円筒状メッシュの継ぎ目も付ける。 ★メッシュの先端は閉じるか、開けたままにするか思案どころであるがメッシュが詰まってしまったときの事を考えて今回は開けたままにしておく。 |
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8.出来上がったフィルター付コック | ★なかなかうまくできたもんだ ?? ! !。 ★パイプ部分はタンクの底のゴミが集まる部分からの流入を防ぐ長さにしてある。 |
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9.タンクに取り付ける | ★タンクの穴を 5.2mm に広げてあるのでメッシュの半田付け部分も問題なく入る。 ★つなぎ目のガスケットが劣化しているときは交換しておこう、部品はラビットハウスにある。 |
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10.タンクの中は.... | ★タンク内の錆がこの程度ならば早めに防錆と内部コーティングを行っておけば不要かも知れない。もっともっと錆が発生したときに究極の燃料フィルターは威力を発揮してくれる。 |
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