DATE: 11月13日(土)22時01分37秒
TITLE: ピストンリング
NAME: アジアの屋台 MAIL:
再び、皆様にアドバイスを賜りたく存じます。
ここ最近、ウチの301Aの調子がおかしくてアイドリングがとても不安定な
状態です。
最初はエンジンもスムーズに掛かりアイドリングも安定しているのですが、
暫く走行するとエンスト気味になったり停車中にアイドリングの回転が
上がったり・・・・・。かと思えば高速走行中に突然パワーダウンしてエンスト
するし・・・・。一旦エンストすると次はエンジンが掛かりにくくなります。
キャブの分解整備&調整、燃料系・点火時期も検査しましたが特に問題は
なさそうです。(燃料コック、バッテリーは新品です。)他に何が原因と考えられる
でしょうか?
そこでピストンの状態を確認しようとして、シリンダーを外す際に見事にピストン
リングを2本とも折ってしまいました〜(泣)。市販品でサイズ的に流用出来そうな
ピストンリングがあれば教えていただけないでしょうか?
併せて、今回のエンジン不調につきましても御意見賜りたく存じます。
よろしくお願いします。
DATE: 11月14日(日)18時53分39秒
TITLE: RE:ピストンリング
NAME: 東中野4丁目 MAIL:
キャブが弛んで二次空気を吸っている>オーバーヒート>燃料落ち、の順番で疑
わしいような気が致しますが、如何でしょうか。
さて、お散歩がてらスズキのディーラーに行って訊いて参りました。空冷3気筒
フロンテやジムニー等のLC10はボア52mmの3本リング式で、ここ迄はS301と同一
と分かりましたが、残る2つのディメンション、内径と厚みはPL,SMからは不明
でした。
端末で調べてもらった範囲では、2種あるオーバーサイズ共々、既に部品No.が
抹消になっているのでディーラー経由の入手は難しく、自動車部品屋か内燃機屋
お尋ねになった方が良いでしょう、との事です。しかし「LC10のリングですね」
で、PLが「さっ」と出てくるディーラーも、なかなかです。それに比べて富士重
工の古いモンに対する扱いといったら。
因みにLC10W(水冷)もボア52mmですが、3本式かどうかは分かりかねました。
2ストでピストンリング3本は、1960年代でほぼ絶滅した形式ですから…。
DATE: 11月14日(日)22時13分30秒
TITLE: RE:ピストンリング
NAME: アジアの屋台 MAIL:
いつも御回答ありがとうございます。
僕もキャブは疑ってみて何度も分解しては組み立ててみたんですが・・・・・。
キャブが弛んで二次空気を吸い込みというのは具体的にどの部分から起こり得そう
ですか?
ピストンリングの件ですがLC10とは驚きました。
実は今から20年程前に生まれて初めて買ったクルマがフロンテLC10でした。
いや〜懐かしい!!あの丸っこくて可愛らしいデザインに思った以上の居住性。
ホント楽しいクルマでした。しかし、まぁ〜よく壊れましたヨ。よく友達のクルマで
引っ張ってもらってました(笑)。今では懐かしい思い出です。
DATE: 11月15日(月)00時39分38秒
TITLE: 2次空気
NAME: 旅中毒 MAIL:
横レスで失礼します。
私の場合、2次空気はシリンダとクランクケースの間からでした。
あせって組み立てて、シリンダ固定ナットをしっかりしめずに走っていたためです。
再組み立ての際、ガスケットを交換せず組んだ場合や汚れを噛んだまま組んだ場合
でもありえるかと思います。
それから、恥ずかしい経験ですが、リング回転防止のためにリング溝にピンが植えて
あることを知りませんでした。その位置をしっかり見据えて押さえ込んで、私の場合は
チェーンルブを塗ってシリンダに押し込みました。
DATE: 11月15日(月)00時57分13秒
TITLE: RE:2次空気
NAME: アジアの屋台 MAIL:
書き込みどうもありがとうございました。旅中毒さまの御経験がヒントになりそうです。
実はクランクケースの周りがいつも真っ黒に汚れていたんですよ。
単にエキパイ部からの排気漏れかと思ってたんですが、どうやらシリンダとクランク
ケースの間もチェックしてみる必要がありそうですね。参考になりました。
ありがとうございました。
DATE: 11月15日(月)21時26分22秒
TITLE: 吹き抜け
NAME: 東中野4丁目 MAIL:
さてその301への流用可能性が囁かれるスズキLC10のピストンリングの件ですが、
改めて調べてみたところ、空冷が3本、水冷のLC10Wは2本のようですが(仕様
が実に沢山あって、一筋縄では行かなそう)、近い内にもう一度、ディーラーで
詳しく訊いて参りましょう。
またピストンリングを組む際には、ノックピンの位置さえ間違えなければ、指先
の力だけで大丈夫です。スプレー式のグリスやモリブテン剤を併用すれば楽に入
ります。
これも旅中毒さんのご指摘の通り、アジアの屋台さんのはシリンダーヘッド又は
ベース部の弛みか、パッキンの破損による吹き抜けでしょう。ヘッドが抜けると
「ビリビリ」という爆音が出て、片やベースが抜けても大きな音はしませんが、
いずれも圧縮低下から始動困難〜アイドル不安定になったり、パワーダウンした
り、燃費が劣化したりします。
本調子なら、シリンダー周りが油でベタベタに塗れることはありません(排気を
冷却風として若干吸い込んでしまうので、未再生車の場合油と埃で汚れているの
が常ですが、現在の2ストオイルは往年ほど油煙=ミストを上げないので、何年
も走り込まないと、そんなに酷くは汚れないでしょう)。
ついでにシリンダフィンの間も、割箸や焼鳥の串、破れシャツなど廃物総動員で
奥まで掃除しておくとスッキリして、吹き抜けの発見が楽になりますし、オーバ
ーヒート耐性も上がります。強制空冷エンジンは、ポルシェであろうがスバルで
あろうが、フィンの間に油と塵が堆積して冷却が悪化し、オーバーヒートするの
が故障原因の殆どですから。
ベース部を点検して、弛んでいただけなら液体ガスケットを塗って組むだけで直
せる可能性もありますが、取外時に切れてしまう場合も多いので、その際は現物
から型取りして、ガスケット紙で再製作してみて下さい。昔から言われているよ
うに、ハガキにグリスを塗った物で代用できんこともないんですけど、今更試す
必然性もないでしょう。
力任せに締付ける必要はありませんが、トルクが不均一だったり、合わせ面の清
掃が不十分だったりすると、また弛んで漏れます。このシリンダ固定ナットは、
代替品がないので大切にして下しさい。他に、私の手掛けた301は全部、ヘッド
ガスケットが吹き抜けていました(これも恐らく塵埃堆積によるオーバーヒート
が原因)。
DATE: 11月15日(月)23時42分59秒
TITLE: RE:吹き抜け
NAME: アジアの屋台 MAIL:
丁寧な御解説ありがとうございました。m(__)m
やはりベース部の弛み+パッキン破損の可能性が大きいようですね。
ガスケット紙と液体パッキンは用意しました。
シリンダフィンは以前「あ〜っ!」と驚く程に長年の歴史(?)が堆積してまし
たのでせっせとキレイにしました。(掃除は大変でした・・・・。)
後はピストンリングを何とかしたいところですね。
まだ一度もお会いした事はございませんが、この様に皆様からの御助言は大変
有難いです。
DATE: 11月19日(金)12時52分25秒
TITLE: ファンの取り外し
NAME: アジアの屋台 MAIL:
さて、先日よりお騒がせ致しておりましたピストンリングにつきましては無事に
入手する事が出来ました。早速、慎重にシリンダーを取り付けてなんとか
エンジンは組む事が出来ました。
みなさんから御指摘がありましたパッキンについては案の定ボロボロでしたので
ガスケット用紙にて自作しました。