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用語集

<あ~お>

慰安婦

日中戦争から太平洋戦争にかけて日本軍の将兵に性サービスを提供した女性たち。「従軍慰安婦」、日本軍「慰安婦」などさまざまな呼び方がある。その実態は「慰安婦」ではなく「性奴隷」もしくは「軍性奴隷」である、といった指摘もあり、カギカッコ付きで「慰安婦」のように使用する研究者もいる。このレポートではすでに慰安婦という言葉が一般的になっているのと、読み易くするためにカギカッコはつけない。

慰安婦システム

慰安婦によりサービスを提供するための構成要素(慰安婦、業者、軍関係者、慰安所など)とそのための仕組み(慰安婦制度)を総称して、このレポートでは慰安婦システムと称する。

<か~こ>

家父長制

家父・家長の支配権を絶対とする家族形態 <広辞苑>

玉代(ぎょくだい)

芸娼妓を揚げるための料金 <広辞苑>

国家補償派

国家が慰安婦システムの運用に深く関与しており、業者などが行った未成年少女の徴募など国際法違反の行為に対して国家として謝罪及び補償すべきである、というグループで、韓国の慰安婦支援団体と連携している。女性の人権擁護を主張するフェミニストたちもこのグループに含まれる。代表的論者は吉見義明氏。

<さ~そ>

娼妓(しょうぎ)

公認された売春婦。公娼。<広辞苑> ほかに、芸妓(げいぎ)=芸者や酌婦(しゃくふ)と呼ばれる女性たちも、からだを売ることが少なくなかったという。

娼婦

売春婦のこと。このレポートでは、”売春婦"は使わずに娼婦を使う。娼婦は、当時の区分で娼妓、芸妓、酌婦その他のからだを売ることを商売にする女性を示す。

女衒(ぜげん)

《「衒」は売るの意》 女を遊女屋などに売ることを業とする人。<コトバンク デジタル大辞泉>

<た~と>

挺対協

韓国挺身隊問題対策協議会。韓国の元慰安婦を支援し、慰安婦問題解決のために活動する韓国の市民団体。2017年に他の団体と合併して、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(略称 正義連)と改称した。 <Wikipedia>

<な~の>

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<は~ほ>

ハルモニ

韓国語(朝鮮語)で祖母、おばあさんの意味。 <Wikipedia>

否定派

官憲による慰安婦の組織的かつ強制的な募集などの事実は確認されておらず、日本に国家としての責任はない、とする論者たち。理論的リーダは秦郁彦氏で、西岡力氏、藤岡信勝氏、櫻井よしこ氏など。いわゆる右派系の人が多い。

フェミニスト

女性解放論者、女権拡張論者 <広辞苑>

<ま~も>

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<や~よ> <ら~ろ、わ>

楼主(ろうしゅ)

妓楼、酒楼などの主人 <広辞苑>

和解派

慰安婦問題に国家の責任はあるが、現行の法体系・法秩序で法的責任をとらせるのは非現実的であり、道義的責任によって、謝罪と補償を行うべきだ、という論者たち。代表的論者は熊谷奈緒子氏、大沼保昭氏、韓国人の朴裕河氏など。