昨日のブログで、母親の部屋を病室にしたと書きましたが、老人ホームはもちろん病院ではありません。 専属の医者はいません。
自宅を売却して有料老人ホームに入居する人もいると思います。 私の母は、貯金から結構な金額を取り崩してライフアンドシニアハウス港北に入居しました。
もう5年過ぎましたので、入居金は戻ってきません。 終の棲家、と思って大金を払っているわけですが、 介護制度を知らない人は誤解があるかも。
老人ホームには、介護職員や専属ナースはいますが、 専属の医者はいません。
契約した協力医療機関があるだけです。 で、その協力医療機関の能力には、残念ながら差があります。
手術が必要な病気になれば、病院に入院します。 手術の結果、完治すれば問題ありませんが、 例えば癌が完治しない状態での退院を受け入れられるかどうかは、 協力医療機関の能力次第なのです。
入院期間が長くなれば、有料老人ホームの席もなくなります。 入院中は、介護保険から老人ホームへの支払いがストップしますので、 空室のまま、いつまでも待つことはできないのです。
有料老人ホームを選ぶ時、 特に自宅を手放して、大金を払って入居するときに注意すべきポイントは、協力医療機関です。
協力医療機関との契約は毎年更新です。 老人ホームを選ぶ時は、協力医療機関がころころ変わっていないか、 チェックしましょう。
コンシェルジュが丁寧な敬語で、お・も・て・な・し、してくれるか、
なんてことに惑わされずに、選びましょう。
2014年2月22日の院長ブログ原稿