泌尿器科医・木村明の日記


横浜北部Urology Forum2012@新横浜国際ホテル


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2012年秋)

火曜日はリュープリンのメーカー主催の勉強会。
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まずは、MRさんによる、リュープリンの開発の歴史。
日本で発売されたのは、1992年。
私は、当時の助教授からの指示で、
超音波計測による前立腺癌の治療効果判定. 木村明,新妻雅治,星野十,中村昌平,鈴木明,赤座英之,岩動孝一郎,新島端夫. 第1回LST学会(東京)
という学会発表を1985年にしているのですが、
これが、リュープリンもしくはその前身のLH-RH製剤関係だった気がして仕方がないので、
1985年ごろに、東大で治験していたか、調べてもらうことにしました。
分かったら後日のブログネタにします。
メインの講演は、前立腺癌薬物療法。
講師は、たぶんこの日と同じ先生。
「最近開発中の薬は、前立腺細胞内で作られるごく少量の男性ホルモンを抑える薬なんだそうです。 」
と、前回書きましたが、その薬の治験結果の解説でした。
前立腺がんが自分で男性ホルモンを作れるようになるのは、がん細胞がiPS細胞のようにマルチタレントを獲得するためなのかな、
なんて、思いました。
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