泌尿器科医・木村明の日記


ニキビWebカンファレンス:三菱東京UFJ銀行


昨夜はディフェリンゲルのメーカーが主催したニキビ治療のWebカンファレンスに参加。

2年前に参加したTVシンポジウムのようなものです。

一人目の講師が勤務医で、添付文書通りの用法の説明だったのに対し、

二人目の開業医は、ディフェリンゲルは最初は3日おきで、しかもまずは額だけから、

と言われていたのが、勤務医と開業医の立場の違い、という点が明らかになり、昨日の勉強会の最大の収穫でした。

皮膚科の勉強会は都合がつく限り参加していますが、壇上でしゃべる勤務医の先生達の処方と、

時に患者さんがお持ちになる開業医の処方とが、かなり違うのに戸惑っているものですから。

皮膚科開業医だったお父様が透析治療を受ける日に代診していた先生(内科が専門)と最近飲みましたが、

ステロイド外用薬の適応をかなりしぼっておられるようでした。

泌尿器科に関しては開業医の立場(男が頻尿を訴えてもベシケアはいきなり処方しない)、は自覚しているつもりですが、

皮膚科に関しては、勉強会で勤務医の先生達が教えてくれることと、

実際に多くの皮膚科開業医がやっていることの違いを、これから勉強しなければなりません。

皮膚科を標榜して5年。まだまだ皮膚科開業医の勉強です。

開業医だからベシケアはいきなり処方しない、というのは、夜間尿閉にでもなったらもう来院してもらえないからです。

東京共済病院時代なら救急外来に来てもらって導尿するだけ。

翌日、当直医と患者さんに謝らなければなりませんが、1回の副作用のせいで患者さんと縁が切れてしまう事はありません。

昨日の朝は母親のところに。10時に三菱東京UFJ銀行の方がいらして下さいました。

母親の口座のキャッシュカードの有効期限が今年の夏で切れるんです。

本人が銀行に出向くことはもう不可能なので、手のひら静脈認証カードを解約しようということになったのですが、

そのためには本人の意思を銀行員が確認しなければならないそうです。



このCMは2004年10月。母親が横浜に来たのは、2005年夏。

勧められて手のひら静脈認証カードにしたのですが、本人が年を取って自分で銀行に行けなくなることまで、考えていませんでした。

行員二人がわざわざライフアンドシニアハウス港北の母親の部屋に訪ねて来てくださり、本人の意思を確認していかれました。

息子が親の金を勝手に使うかもしれませんから、銀行としても契約者本人に会わなければならないんでしょう。

午後は税理士事務所の方とクリニックで面談。同じ頃、隣のあすなろクリニックにも税理士さんが来ていたようです。

そして嶮山スポーツガーデンでテニスを1セット。
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