泌尿器科医・木村明の日記


テニス待ち時間の考え事


友達の結婚式に出るために、娘が週末帰ってきました。2・3月は産婦人科の研修中です。

赤ん坊を取り上げたりはしていない、ナートぐらいだ、と淡々と語っていました。

産婦人科に魅力を感じていないのが伝わってきてその話題はすぐ終了。

Medicina4月号は10冊送られて来るそうなので、クリニック用に3冊欲しい、と言っておきました。

座談会「抗菌薬の使い方を究める」の、娘の写真入りページを待合室の掲示板に貼る予定です。親バカですみません。

昨日は10時6分にあざみ野駅に送ってほしい、というので、私達が嶮山スポーツガーデンでテニスしたのは10時半頃から。

テニスコートは混んでいました。東急の説明では会員枠は増やしていないそうなので、

不況のせいで幽霊会員が退会し、その代わりに熱心な会員が増えたのしょう。

さくら茶屋での昼食をはさんで、5時までいて、3セット(事務長は4セット。私は昼食後は闘争心がなくなるので休憩)プレイしただけでした。

コートの順番を待っている間、うろでるプレスの原案を考えたり、

あすなろ先生のブログのコメントのコメントになんて返事したものか、とか考えていました。

「俺はこの病気の原因はこれだと信じている。その仮説を証明するために治療している。俺がエビデンスを作るのだ。」

という医者にどう接すればいいか、

皮膚科や泌尿器科の領域でも、「俺がエビデンスを作るのだ。」という人はいますから。

さらには、EBMなんてナンセンス、この治療でよくなった人がこんなにいるんだから、と主張する医者も。

漢方を処方する医者はEBMを重視しません(漢方薬にRCTのデータはほとんどありません)。

で、私は漢方を処方しますし、漢方研究会にも参加しています。

西洋薬で効かなかった人に漢方を処方すると案外効く人がいるので、漢方薬を使うようになるわけですが、

効いた人だけがそのクリニックのリピーターとなり、効かなかった人は他のクリニックに行っているだけかもしれないので、

「先生は名医です。」と褒め称えてくれる患者さんに囲まれて、勘違いしているだけかもしれません。

なんて考えていると、お前はあの男の味方なのか敵なのか、と問われても困ってしまうわけで、

新治療を提唱する医者には、患者さんへの説明で、これはまだあくまでも仮説に基づく試みの治療の段階で、と言うように、

新治療に懐疑的な医者には、外国で行われた大規模比較試験だけがエビデンスではないのだから、新治療を端から否定しないように、と

これまた、どちらの味方なのか態度をはっきりさせない、全方位外交(八方美人)の私がいるわけです。

充分な長さのブログになったので(何が言いたいのかわからないまま書いただけですが)、うろでるプレスについては明日以降に。

いえ、今日も明日もイベントがあるから、うろでるプレスについては週の後半に。

龍馬伝と鞆の浦についてのネタも見つけたので、今週のブログネタのストックはOK!
[木村泌尿器皮膚科院長日記一覧]