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前立腺がん 住民検診「勧めらない」


昨日の朝日新聞には、
前立腺がん 住民検診「勧めらない」 厚労省研究班、指針案に学会反論
という記事が。
中身には
「がん検診に関する厚生労働省の研究班が、前立腺がん検診のPSA検査について、市町村の住民検診として実施することは勧められない、とするガイドライン案をまとめた。日本泌尿器科学会(理事長=奥山明彦・大阪大教授)が31日、案を明らかにしたうえで、反対する見解を公表した。 」
とあります。とういうことはこのガイドライン案を公表したのは日本泌尿器科学会で、でも記事のタイトルは、日本泌尿器科学会寄りとはとても思えないものです。
記事をちゃんと読んでもらえば、検診で転移がんが減少するといった最新の動向が考慮されていない、適切な説明の下で任意に受けることは否定していない、などと中立の記事なのですが、「住民検診は勧めらない」というタイトルだけを見る人も多いと思います。
それで、この件に関する私の意見をここに書きました。要約すれば、
「住民検診の項目としては勧められない」が、「任意に受けることは否定しない」のは何故でしょう。 一つの原因として、PSAの異常が見つかった人たちの2次検診受診率が、住民検診では人間ドックより低い事が挙げられます。
で、前立腺癌のサイト当院のホームページからもリンクしました。それにしても、こういうタイトルの記事になってしまって、奥山理事長もびっくりでしょうね。

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