思案の末、結局先ほどのテスター屋さんを頼ることにした。
こんどは700m、きっちりブサを押し、再びテスター屋へ。
昼休みだったのか、客も、整備士さんたちも居なかったが、事情を話すと、笑いながら「じゃぁそのへん、端っこにバイクを置いておいて休んでな」と言われた。休んでる気分じゃなかったのだが、「冷えるまではラジエーター・キャップ開けられないのよ」との言葉に納得。荷物を隅に置かせてもらい、ついでにソケットレンチもお借りして(普通プロは工具を貸してくれない。ありがたや)右カウルを外しておいた。
待つこと15分。カウルを外したのが効を奏したのか、ほどなくしてラジエータは触れるほどの温度になった。キャップを外しても、吹き出してくることはない。手渡されたLLCを自分で注いだ。
とりあえずその後10分間ほどアイドリングさせたが、ファンは回っており、水温計はど真ん中を指したまま上昇しない。 大丈夫じゃない?行ってこい!、と激励を受け、右カウル開けっ放しの状態で、再び検査場へと向かった。喉が渇いていたし、一方でトイレにも行きたかったが、何となくそのまま待った。もう何か、よけいな事は何ひとつしたくは無かったのだ。僕の前には、Z1000の人が待っていて、話をしたかったが、それも躊躇われた。
待って、待って、30分後。ラインが再び活動を開始した。
3たび、同じ検査官。先ほどの迷惑を詫び、カウル開けっ放しのエンジン周りを見せ、液漏れの無いことを示す。先に漏れた冷却水が焼けて少し煙が出ていたが、説明したらお咎めなしだった。
前のバイクと並んで、光軸ラインに入る。今度は右側のラインだったけど、慎重に白線に乗せ、テスター屋で調整して貰ったのと同じ乗車姿勢を取る。
再び光軸測定機が警告音を響かせながらやってきた。
右に、左に。上に下に、首を傾げて…。やけに時間がかかったが、結果は「○」。
よぉぉっし!! 「やったぁ!」(声に出た)
バイクを置いてから総合判定なる窓口でハンコを貰い、最後に6番窓口で車検証と、ステッカーを貰うと、漸くこれで終了となった。
車検場をあとにし、みたび、テスター屋さんを訪れ、置かせてもらっていた右カウルとアゴ下カウルを装着し(また工具を借りた)、お世話になった整備士さんに最敬礼をして、撤収。
これで車検は完了。
今回のことではテスター屋さんの「米山自動車」さんにはすっげぇお世話になりました。ものすごく親身になって助けてくれて、おかげで無事車検を通すことが出来ました。本当にありがとうございました!!
ついでに帰りに府中の試験場に寄って、人間の車検(免許更新とも云う)も済ませて帰宅した。
終わってみての感想であるが、やっぱりユーザー車検にして良かった。僕の場合は予想を遥かに超えて大変だったけど(なんでこう、ネタにならずにゃすまんかな、うちのブサは…(^^;)、面白かったし、それに金銭的にもディーラーに出すより7万円ぐらい安く済んだのだので、浮いたお金でメンテに出すことにしようと思う。
…まずはバッテリーと、冷却系ですかね?(笑