とりあえず、男としての株は上げたと思ったのだが…

情けない事に、その後、僕は逆に、彼女にやすやすと、瓦礫の下から、助けられたのだった。

良く考えたら、彼女は馬鹿力だった。…今更ながら、僕はジョイス姉さんを怨んだ。

幸い、女の子がもぎ取っていた柱やら、ひっくり返したタンスやらが、梁やらが、つっかえ棒になってくれたおかげで、僕は崩れた天井の直撃は免れていて、つぶれずにすんだようだった。

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