センブリ (千振)
Swertia japonica リンドウ科センブリ属
全体
上勝町 2005.10.16
花
上勝町 2005.10.16
花期8〜11月
花径2〜3cm
花色白色
草丈5〜25cm
茎葉対生、細長い線形で縁は全縁。
根生葉
生活史2年草
生育場所日当たりのよい草地や山野
分布本州、四国、九州
別名トウヤク
その他全体に強い苦味があり、古くから健胃薬として有名である。

小さいながらも凛とした印象を受ける花です。花冠は深く5裂し、その上に紫色の縦すじがありますが、それがそんな印象を与えるのかも知れません。なかなか美しい花です。

花冠の裂片の基部付近には2個の蜜線溝があり、その回りに長い毛があります。この長い毛はいったい何の目的で生えているのでしょうか。蜜を吸いにくくすることで昆虫を長くとどまらせ、受粉の確率を高めるためでしょうか? それとも特定の昆虫のみに蜜をあげたいためでしょうか? いろいろ想像をはせるのも面白いものです。

センブリは苦味のある健胃薬として有名で、煎じて千回振りだしてもまだ苦味が残るということから、その名が付いたと言われています。

この日は花冠が4深裂のものも見かけました。

4深裂花
4深裂の花冠の写真 上勝町 2005.10.16
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