川原でよく見かけるマツヨイグサの仲間です。1年目はロゼット状で過ごし、次の年に花茎を伸ばして花をつけます。
花は夕方から翌日の午前まで開き、花弁は4枚で先は凹んでいます。雄しべは8本、合成した花柱が1個あって柱頭は4裂します。萼裂片は4枚で花が咲くと萼筒に密着するまで反り返ります。萼片の先は鷹の爪のような突起があります。
マツヨイグサの仲間の花は、子房の先に萼筒が長く伸び、その先で花弁が開きます。だから花柄のように見える部分は実は萼筒と子房なのです。萼筒には毛が生えていますが、よく見ると腺毛も混じっています。なおメマツヨイグサの花はしぼむとやや橙色を帯びますが、マツヨイグサのように赤橙色にはなりません。
茎や葉の中脈は赤みを帯びることが多く、果実は刮ハで長さは1.5〜4cmになります。
マツヨイグサの仲間は雑種をつくりやすく、区別が難しいケースもあるそうです。メマツヨイグサとよく似ているものに、アレチマツヨイグサとノハラマツヨイグサがあります。アレチマツヨイグサとの区別は花弁間に隙間があるかどうか、ノハラマツヨイグサとの区別は花序の形状と萼裂片突起の位置などでおこなうようですが、区別はそれほど簡単ではないそうです。
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