メマツヨイグサ (雌待宵草)
Oenothera biennis アカバナ科マツヨイグサ属
全体
藍住町 2008.04.29
花
藍住町 2008.04.29
花期6〜10月
花径2〜5cm
花色黄色
草丈0.3〜2m
茎葉卵形〜長楕円状披針形、先は鋭くとがり、縁に低鋸歯がある。
根生葉ロゼット状、へら型で先はとがる。
生活史越年草
生育場所道端、荒れ地、川原など
分布北アメリカ原産、北海道〜九州に分布
別名
その他花弁の間に隙間がある型をアレチマツヨイグサと呼ぶ場合があるが、変化は連続的である。

川原でよく見かけるマツヨイグサの仲間です。1年目はロゼット状で過ごし、次の年に花茎を伸ばして花をつけます。

花は夕方から翌日の午前まで開き、花弁は4枚で先は凹んでいます。雄しべは8本、合成した花柱が1個あって柱頭は4裂します。萼裂片は4枚で花が咲くと萼筒に密着するまで反り返ります。萼片の先は鷹の爪のような突起があります。

マツヨイグサの仲間の花は、子房の先に萼筒が長く伸び、その先で花弁が開きます。だから花柄のように見える部分は実は萼筒と子房なのです。萼筒には毛が生えていますが、よく見ると腺毛も混じっています。なおメマツヨイグサの花はしぼむとやや橙色を帯びますが、マツヨイグサのように赤橙色にはなりません。

茎や葉の中脈は赤みを帯びることが多く、果実は刮ハで長さは1.5〜4cmになります。

マツヨイグサの仲間は雑種をつくりやすく、区別が難しいケースもあるそうです。メマツヨイグサとよく似ているものに、アレチマツヨイグサとノハラマツヨイグサがあります。アレチマツヨイグサとの区別は花弁間に隙間があるかどうか、ノハラマツヨイグサとの区別は花序の形状と萼裂片突起の位置などでおこなうようですが、区別はそれほど簡単ではないそうです。

萼片
萼片の写真 藍住町 2008.04.29
葉
葉の写真 藍住町 2008.04.29
刮ハ
刮ハ(未完熟)の写真 藍住町 2008.04.29
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