道端などでよく見かける植物です。白い小さな花をたくさん咲かせます。花弁は10個あるように見えますが、よく見ると2枚の底が繋がっており5個であることがわかります。
花弁は萼片よりやや短く、萼片の外側には毛があります。雄しべは1〜7個、柱頭は3個です。茎は暗紫色を帯びることが多く、片側に短い短毛が生えています。
書物などを見ると、コハコベ、ハコベ、ミドリハコベの3種の名前が混乱しているように見受けられます。私が理解した範囲では、ハコベをコハコベの別名と捉えるか、ミドリハコベの別名と捉えるか、もしくはコハコベとミドリハコを一緒にハコベと呼ぶかの違いのようです。ややこしいですが、結局コハコベとミドリハコベの2種があるだけと個人的には理解しています。
コハコベとミドリハコベの違いですが、コハコベの雄しべの数は1〜7個、ミドリハコベのそれは5〜10個です。またコハコベの茎は暗紫色を帯びることが多く、ミドリハコベはほとんどの場合、緑色だそうです。そして一番の違いは種子の突起の様子です。コハコベの突起は低くて先はあまり尖りませんが、ミドリハコベのそれは尖ります。ただ種子は大きさが1〜1.2mmほどしかなく、肉眼での判断は難しいので、ルーペを用いるかマクロ機能のついたデジカメが確認には便利でしょう。
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