荒野の声 NO.133


この情報は久保有政著「2014年 ユダヤの大預言」(ムーブックス)という本によるものである。

ユダヤ暦と天体異変

 2014年から2015年にかけて、重要なユダヤの祭りの時に月食と日食が立て続けに重なることが判った。これは大変珍しい現象で多くの人々の関心を呼んでいる。

2014年4月15日 ニサンの月15日   皆既月食  過越しの祭り初日
2014年10月8日 テイシュリの月14日 皆既月食  仮庵の祭り前夜
2015年3月20日 アダルの月29日   皆既日食  宗教暦新年前日
2015年4月4日  ニサンの月15日   皆既月食  過越しの祭り初日
2015年9月13日  エルルの月29日   部分日食  政治暦新年前日
2015年9月28日  テイシュリの月15日 皆既月食  仮庵の祭り

 今から2000年前の過越しの祭りの最中に主キリストが十字架に付けられた時、皆既日食と思われる天体現象が起った。
そのときすでに十二時ごろになっていたが、全地が暗くなって、三時まで続いた。太陽は光を失っていた。また、神殿の幕は真二つに裂けた。イエスは大声で叫んで、言われた。「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」こう言って、息を引き取られた。ルカ23:44〜46
 これを日食と考えるのが当然だろう。神の子の苦難に宇宙も共鳴したのだ。一方、皆既月食は完全に見えなくなるのではなく、太陽と月の間に地球が来るが、月は真っ暗になるのではなく赤くなる。 その後の歴史においても月食と日食がユダヤの暦との係わりがあったと思われるのだが、そのような記録を見つけることは困難だし、大体そんなことに関心をもつ人が居なかったのだろう。そしてわずか1年半の間にこんなに続いて起こる天体現象の下で世界には何が起こるのだろうか。今年から来年にかけて重大な出来事が起こるかもしれない。
 20世紀にも同じような現象が2度起こった。1948年と1967年である。1948年にはイスラエルが建国した。1967年には「六日戦争」の結果、エルサレムがイスラエルのものになった。この二つはイスラエルの存亡に関わる重大事態である。共に天体の異変があった。しかし、数年に2度である。今回は1年半の間に6回も起こる。聖書には主イエスの再臨に伴う天体の異変が書かれている。
主の大いなる輝かしい日が来る前に、太陽はやみとなり、月は血に変わる。使徒2:20
 これは今回のものではなく、もっと大きな現象を指すと考えられるが、今回の異変がイスラエルと世界になんらかの大きな変動をもたらすと考えるのは自然だろう。
 歴史上、これほどの頻度でユダヤの祭りと天体の現象が共鳴するのは恐らく初めだろう。と言うことはよほど大きな出来事が起こると見ていいだろう。
 聖書は主イエスの再臨の前にサタンの王国が現れると預言している。この現象はそのことを預言しているのだろうか。私はその前にエゼキエル書38〜39章に出てくるゴグ・マゴグの戦乱が起こると信じている。そしてそれは、ロシアによる中東侵攻とアメリカへの攻撃のことだと信じている。それはいつ起こっても不思議ではない。イランの核開発にイスラエルは神経を尖らせている。今は少し和らいでいるが、いつ反転するか判らない。そしてイランをイスラエルが攻撃する時ロシアは動く。そしてアメリカとの壮絶な戦い。しかし、何が起きても我々は驚かない。我々は未来に関する情報を持っている。そして主イエスの約束がある。
わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。ヨハネ4:27
 そんなわけで、私は少なくとも来年までは死なないと思う。