荒野の声 NO.96


レイチェル・コリー号事件

これは明らかな国家テロである。
これは法を認めないことである。
これは攻撃性である。
これはイスラエル政府がどんなに病的で
どんな精神状態にあるか
どんなパラノイア、トラウマの中にあるのかの
もっともはっきりした例である。
世界は我々に偽善的な態度をとっているとイスラエルは言う
違う、偽善的なのはお前だ。
嘘つきはお前だ。
殺戮を行う者に誇りを感じるのはお前だ。
私の後ろについているというのはお前だ。
お前だ。もう一度言う。
お前達は殺すのをよく知っている。
ここで私は彼らに彼らの言葉で話す。
トーラーの十戒の六番目は『殺すなかれ』という。
分からなかったか。
もう一度、今度は英語で言う。
Thou shalt not kill
まだ分からないか、ならお前の言葉で言う。ヘブライ語で言う。
Lo Tirtzakh

これは5月31日、ガザ地区への支援物資を載せて航行していた船団にイスラエル軍が攻撃して9名の死者を出したことへのトルコの首相エルドアンの怒りの声明である。私はこれを聞いて涙が出た。レイチェル・コリー号はこの船団と共に出航したのだが船足が遅く単独に航行していた。イスラエル軍はこの船を拿捕してアシュドト港に拘留した。イスラエルはガザとヨルダン川西岸地区、東エルサレムからパレスチナ人を追い出そうとしている。
レイチェエル・コリーの名をご存知だろうか。アメリカのユダヤ人だったが、2003年パレスチナ人の家を破壊するイスラエル軍の武装ブルドーザーの前に立ちふさがり、そのままひき殺された女性である。それも2度も念入りに。レイチェルとは旧約聖書のヤコブの妻の一人でラケルの英語読みである。どうしてこういうことが起こるのだろうか。これを旧約聖書の視点から解説してみよう。
 パレスチナは約4000年前に、神がアブラハム、イサク、ヤコブという父子孫三代の家族に与えると約束したとされる土地である。このうちのヤコブが途中で“イスラエル”(神と共に治める)と言う名に変名させられ、それが民族全体の名となった。このヤコブに12人の子が生まれ、その内の四男ユダと末子のベニヤミンがその後の“ユダヤ人”となった。(レビの一部も入る)
 モーセに率いられて当事の最大の世界帝国エジプトを脱出したイスラエル人は、祖先に約束されたパレスチナ(当時はカナンと言った)に進入し占領した。これは神がアブラハムに約束した、
四代目になって彼らはここに帰って来るでしょう。アモリびとの悪がまだ満ちないからです」。創世記15:16
と言う言葉に見られるとおりに、当時のパレスチナの住民は非常に邪悪で暴虐に満ちていたからだと考えられている。例えばソドム、ゴモラと言う町が恐らく地下マグマの噴出によって滅亡したのも、同性愛が平然と行われていたことが原因の一つだと聖書に書かれている。(今のアメリカのようなものだ)このことから、神はカナンの地を清める必要があった。
 ところが最近になって聖書には隠されているが、もう一つの要因があったらしいことが判ってきた。これはまだキリスト教会では知られていないことだが、実に重大な話である。
人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生れた時、神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。そのころ、またその後にも、地にネピリムがいた。これは神の子たちが人の娘たちのところにはいって、娘たちに産ませたものである。彼らは昔の勇士であり、有名な人々であった。創世記6:1〜4
 これは長く謎とされてきた箇所である。この「神の子」とは何かと言うことが判らなかった。しかし、ここは天使それも神への反逆の天使たちだと言う説がある。ヨブ記1:6〜7というところに、この「神の子たち」という言葉が出てくる。
ある日、神の子たちが来て、主の前に立った。サタンも来てその中にいた。主は言われた、「あなたはどこから来たか」。サタンは主に答えて言った、「地を行きめぐり、あちらこちら歩いてきました」。
これは明らかに天上の物語で、この神の子たちとは天使のことである。ところが問題は天使に人間との生殖能力があるかと言うことである。それについては次のキリストの言葉から天使には性別はないというのがキリスト教会一般の考え方であった。
復活の時には、彼らはめとったり、とついだりすることはない。彼らは天にいる御使のようなものである。マタイ22:30
 ところが、かつてサタン礼拝の女性司祭だったシスコ・ホイーラーは私の質問に答えて、天使は天上(霊界)にいるときには性別はないが、地上に来ると男にも女にも老人にも子供にもなれると言った。私は半信半疑だったが、あるとき日本人でイスラエルの貧民を援助している(ユダヤ人にも貧乏な人はいるのだ)ある団体の責任者である人が同じことを言っているという話を聞いてびっくりした。これはユダヤ人の間では良く知られた話なのだと言う。
ここに言う「神の子」とは堕落天使(キリスト教会では悪霊という)のことであり、彼らは人間の女性と結婚して天使との混血児を生んだ。そのために人間の純血種が少なくなり、4分の1,16分の1と混血種の人間が増えていって、そのために神はノアの時に洪水を送って人間を絶やすことにしたというのである。ノアは「完全な人」すなわち純血種の人間だったと考えられる。この混血児のことをネピリムというがそれは巨人を意味する。
これは馬鹿げた神話にように思われるかもしれないが、現在でさえこの混血種がいて、世界の中枢を握っているとしたら、笑い事ではない。彼らは古代においても「勇士であり、有名な人々」であったように、現在でもそうなのだから! これらの種族をレプテリアンと呼ぶ。(シスコによると、厳密に言うとレプテリアンは堕落天使、ハーフ以降はハイブリッドとよぶそうだ)
ダイアナ妃は、彼女の友人にチャールズ皇太子が時々「変身」すると言ったという話が漏れ聞こえてくる。それが、彼女が殺された理由の一つかもしれない。
 ところで、神がモーセの後継者ヨシュアにカナンの町々(当時は一つの町が一つの国であった)を攻撃して町全体を絶滅せよと命じた。この過激な思想を糊塗するために新改訳聖書は聖絶という言葉を作り出した。
彼らは町にあるものは、男も女も、若い者も年寄りも、また牛、羊、ろばも、すべて剣の刃で聖絶した。
ヨシュア6:21(新改訳)
これはひどく無慈悲な命令に見えるが、やはりこれらの町々に堕落天使とのハーフ、クオーター・・・・・がいたと考えられるのである。事実、これらの町のひとつバシャンの王オグについてこういう記録がある。
バシャンの王オグはレパイムのただひとりの生存者であった。彼の寝台は鉄の寝台であった。これは今なおアンモンびとのラバにあるではないか。これは普通のキュビト尺で、長さ九キュビト、幅四キュビトである。申命記3:11
キュビトは約45センチ、身長は3メートルを越えていたと思われる。このレパイムとはやはりネピリムの別名である。ただ一人の生き残りとあるが、その後もいたらしい。ダビデが戦ったゴリアテもそうだったと考えられる。彼の身長は6キュビト半、約3メートルあった。またアナク人というのもそうだったらしい。
実際、考古学界では絶対に認めないのだが、世界中から3メートルを越す身長の人骨が沢山発掘されている。中には7メートルなんていうのもある。ただし、今はそういう巨人は居ない。いてもDNAの異常で虚弱体質のようで、とても勇士にはなれそうもない。この点は古代とは違うのだが、シスコや他の多くの人々がレプテリアン、クオーターの存在を証言している。
さて、この話とレイチェル・コリーの話に何の関係があるのかと思われるだろう。私が思うにユダヤ人の人種蔑視、(彼らは反セミチズム、人種差別主義、アンチデイファーメイションなどと言っているが、一番人種差別をしているのは彼らではないか。それはタルムードを読めば歴然としている)の根幹に、この聖絶思想があるのではないかと言うことなのである。
もしそうであるなら、それは正しくはない。なぜなら現在のパレスチナが古代のように堕落天使との混血種に汚染されているとは誰も言っていない。(むしろ、アメリカ、ヨーロッパの方がそれらしいではないか。)また、神は今日、モーセやヨシュアのような忠実な働き手に明確な命令を与えていない。 私は現在のイスラエルが聖書の預言の実現かどうか確信が持てない。一面そのように見えるし一面こんな方法ではなかろうとも思う。ただ、こういうことは言える、パレスチナはオスマン帝国の支配下にあった。そこには明確な民族意識も国家もなかった。しかし、悪名高いイギリスのバルフォア宣言によってユダヤ人国家が生まれた。そのころから民族意識が芽生え、それに加えて周りの諸国が彼らの受け入れを拒否するに及んでパレスチナ難民が生まれた。何度かの中東戦争の結果、イスラエルは国土を増やし、立場は逆転した。今は圧倒的なイスラエルの軍事力に圧迫されている。日本で報道されるのはイスラエルの暴虐だけだが、真実はどこにあるのか。正義はどちらにあるのか。間もなくそれは明らかになるだろう。

ハルマゲドンの真実

 デイヴィッド・メイヤー氏はLast Trumpet Newsletter 6月号で、「ハルマゲドンはキリストの再臨を阻止するためのサタンの作戦だ」と書いている。これは私がかねてから主張していたことと全く同じである。聖書をよく読めばおのずと判ってくることなのだ。ハルマゲドンは人間同士の戦いではない。アイゼンハウアーのように世界最終戦争というのは、その後に、反キリストが再臨のキリスト、メシアとして登場する舞台を作るためなのだ。これはおそらく多くの教会でさえだまされることだろう。
 この他に、イラクやアフガニスタンの戦争で、その兵站部分、食料、住宅、備品、水道、清掃などの莫大な経費はKELLOGG, BROWN, ROOTなどKBRとして知られる企業グループの独占とされた。これと911の後片付けをしたHALLIBURTONは時の副大統領のデイック・チェイニーの会社だったという! なんという膨大な儲けがあったことだろう。何と欲ばりな!
これらの事実をマスコミは全く伝えなかった。アメリカという国がよくわかる話ではないか。