荒野の声 No.63


    UFO、エイリアン、妖精、堕落天使

 近頃、私は自分だけが知っていることを書き残しておかなければならないと思い始めた。このような知識は、普通の牧師は関心を持たないし、聖書を知らなければ間違った結論となる。たまたま、こんなことに首を突っ込んでしまったものとして、知っている限りのことを書いておこうと思う。実は私の腎臓は常人の半分以下しか機能していないと前から医者に言われている。私は透析や延命治療は拒否するつもりなので、そんなに長く生きないかもしれない・・・なんていう人間に限って長生きする? まあどうでもいいことだが。それで、表記のテーマについて書こうと思っていたら、不思議なことに、ある本に出会った。
 それはグラハム・ハンコックの書いた「異次元の刻印」と言う本であった。この本を通して、その事をさらに強く思わされた。ハンコックは古代の遺物や宗教から現代の科学的な常識に対して疑問を投げかける精力的な研究と執筆を続けているジャーナリストである。私はあまり好感を持っていなかったが、この本を読んで少し考えを変えた。初めから物事を偏見によって決めつけずに、ものすごい探究心と行動的な実践によって、冷静に事実を把握しようとする態度は立派だ。この人は無神論者であり進化論を信じている。ところが進化論ではどうしても解けない謎がある、それは宗教の誕生だということを深く考える。そして、そこからこの世界以外の異次元世界があるのだろうかと探求し始める。 
 異次元とは言い換えれば霊の世界である。世界の科学者が頭から否定するこの問題を彼は真摯に追及しようとする。そして、アフリカやブラジルのシャーマン(呪術師)のところに行って、幻覚を与える草木の毒薬を飲む。これは危険な実験である。彼は奥さんや友人に立ち会ってもらって、その薬を何度も飲んで壮絶な探求を開始する。ものすごい苦痛と恐ろしい幻覚。そして、彼はそれが幻覚以上のものだと知る。そこまでやるか!と思った。と同時に、そんなことをしなくてもあなたには聖書があるでしょうと言いたかった。その結果、彼は確かに霊の世界を見たと言っている。彼はそれが幻覚以上のもので、この世以上の現実であり存在だと結論する。確かにそうかもしれない。しかし、彼が見たものは霊の世界の最底辺、地獄の至近距離にある悪霊の棲家であると私は確信する。
 私は、彼のその真実への誠実な探求を評価する。そして、私たちはクリスチャンは霊的な世界を見たわけではなく、ただ信じているのである。しかし、私たちの知っている霊の世界は、平安と喜びに満ちているが、彼の見たものは恐怖と闇、恐ろしい怪物と哀れな悪霊たちの(エイリアン、妖精など)いる、神のいる世界とは対極にあるものである。だから、そうまでしなくても、あなたの机の上の聖書を開き、神様に求めればいいのにと思った。彼に本当に必要なものはほんの小さな信仰、神への謙遜であるのが。それにもかかわらず、私はこの本から、とても良い示唆を受けた。それでこのテーマが一層的確なものとなった。
 世界の創造の前、神は天使を創造された。しかし、そのことは聖書には記されていない。ただ、天使長ルシファー(ヘブル語でヘレル)が神に反逆し天を追われたことだけはエゼキエル書28章に「ツロの王」として出てくる。その時、天使の3分の1を引き連れて出たと言われている。この反逆者の天使たちを堕落天使または悪霊と呼ぶ。ハンコックの結論はそれを異次元の存在、エイリアンとする。私から見ればこれらは同じものだ。彼らは人間よりはるか昔から存在し、人類の歴史の至る所でさまざまな介入をしている。それは時代、時代にその時の人類に合った形で現れている。神々、妖精、魔法使いなどである。近代になって、それはもっと科学的なスタイルをとり、UFOなどを送っている。これらの悪霊は人間とも交合し、人間とのハーフ、ハイブリッド、レプテリアンとして世界の最上部に影のように存在している。


 UFO

 UFOについては、かねてから私は3つの可能性を指摘しておいた。
1.人工的なもの
2.エイリアンの乗り物
3.単なる誤認 (雲、自動車のライトが雲に当たって光ったもの、航空機など)
  グラハム・ハンコックはUFOを100%霊的世界のものと位置づける。しかし、ナチスドイツの研究した円盤型航空機がその後何らかの発展を遂げているかもしれない。もっとも、一番多いのは霊的な者の乗り物であることは間違いないようだ。というのもUFOはかなり古代から記録されているからである。日本でも江戸時代?の絵に空(うつ)船(ふね)というUFOそっくりのものが描かれている。また中性の聖画、古代の壁画にもある。この書「異次元の刻印」には多くの記録があるので参照されたい。特にUFOによる拉致事件は世界中に無数にあるようで、彼らを研究した精神科医の報告も面白い。欧米ではこういうことを調べる医者が居るのだ! 日本ではそんな研究をする馬鹿者は居ないのだろうか。しかし、本当はどっちが馬鹿かな。
 旧約聖書エゼキエル書に出てくるケルビムは正にUFOのようである。ケルビムは神の乗り物とされている。だからサタンとその部下がまねをしてUFOを作ったのかもしれない。(参照:エゼキエル書1章および10章)ちなみにシスコさんはUFOにはレプテリアンが必ず乗っていると前に言っていた。


エイリアン(宇宙人、異星人)とレプテリアン

 エイリアンはいる。それは宇宙人や異星人ではなく、堕落天使である。聖書では悪霊とも呼ばれている。問題は天使や悪霊が単なる霊だけの存在と思われていることである。彼らは人間と変わらない現実的な存在なのだ。むしろ人間より優れている面もある。
 天使がいつ創られ、その一部がいつ反逆して天から落とされたかは判らない。
黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった。もろもろの国を倒した者よ、あなたは切られて地に倒れてしまった。イザヤ14:12
 ここで地と言われている言葉が、地球を指すのか、それとも物質世界すなわち宇宙を指すのかははっきりしない。これが宇宙空間だとすれば堕落天使たちが宇宙空間のどれかの星に住んでいることもありうるわけで、その意味では宇宙人異星人と呼んでもいいかもしれない。
 あるいはいわゆるオカルト世界でしつこく語られる「地球空洞説」も物質世界のことではなく霊的な世界(第4次元、平行宇宙または反物質世界と言っても良い)のことかもしれない。それなら納得できる。さらに、彼らの行動については、
彼らに言われた、「わたしはサタンが電光のように天から落ちるのを見た。ルカ10:18
とあり、ここはキリストがサタンについて語られたところだが、この「電光のように」と言う表現が、サタンたちの行動を表しているのかもしれない。彼らは光の速度かそれ以上で移動するのかも知れない。もちろん第一義には神に落とされたスピードの表現ではあるのだが。
 問題は、堕落天使たちのスタイルである。グラハム・ハンコックは、頭が大きくアーモンド形の眼をした1メートル足らずの、いわゆるグレーが一番多いとする。その他、妖精、半人半獣、動物に似た姿、など色々な形を取るようだ。しかし、聖書では天使は成人男子の姿が多いので、あまりにもかけ離れている。もしかすると彼らは堕落天使が作ったロボットのようなものかもしれない。かなり前になるが、友人のH氏に薦められてチベットのシャングリラに行った人物の本を読んだことがある。それによるとシャングリラは堕落天使の作った都市で、そこにはいわゆるゾンビが沢山使われていたという。だから堕落天使が何らかのダミーかロボットのようなものを使っている可能性はある。シスコさんによれば堕落天使は人間の老若男女にも動物にもなれるという。要するに我々の考える姿かたちと言うものではないのだろう。
 いわゆるレプテリアンは堕落天使ではない。彼らは堕落天使と人間の間に出来たハーフである。 グラハム・ハンコックによればこのようなハーフすなわちハイブリッドが虚弱な場合、人間を拉致して愛情を与えると言う。これは聖書の記述とはかけ離れている。
人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生れた時、神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。 そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。そのころ、またその後にも、地にネピリムがいた。これは神の子たちが人の娘たちのところにはいって、娘たちに産ませたものである。彼らは昔の勇士であり、有名な人々であった。創世記6:1〜4
 ここからはネピリム、またはレプテリアンは巨人で勇猛果敢な印象を受けるのである。グラハム・ハンコックのハイブリッドはUFOの中の引き出しの中に育てられているという。これはアフリカや南米の部族の伝承やシャーマンによれば木の枝になるのだが。そして時代と共に人間への表れに変化があるようだとも言う。
 ところでなぜ悪霊たちは人間と性交をして子供を生みたがるのだろうか。シスコさんによれば、それは彼らが永遠の滅びを恐れているからであるという。人間の血を飲んだり、受けることによって永遠の命を持ちたいという切なる願いがあるからだという。この点はグラハム・ハンコックには判らなかったようだ。


妖精と伝承

グラハム・ハンコックによれば妖精もエイリアンの一形態であるという。と言うことは堕落天使なのだろうか? ずいぶんイメージが違うのだが、やはりその時々にあわせて違う形を取るのだろう。そして、浦島太郎伝説のような伝承が世界各地にあり、今でも起こっているという。要するに悪霊の霊界に迷い込んで帰ってきた場合、時間の流れが違うのでそういうことが起こるのだという。これはまあ納得できる。確かに浦島太郎伝説は人間が普通に考え出せるものではないとは思っていた。竹取物語、羽衣伝説、ヤマタノオロチ、色々考えられる。


悪霊とテクノロジー

 エイリアンまたは堕落天使または悪霊は人間から見るとテクノロジーを使う。これはクリスチャンが一番理解できない点だろう。聖書では悪霊は人間に取り付き、発狂させたり、てんかんを起こさせたりする。キリストは悪霊を追い出すことをされ、クリスチャンにも出来るとある。そいうことから悪霊が独立して何かをするということはないと思っている。人間に寄生する霊的なだけの存在だと思っている。
 しかし、どうもそうではないらしい。現代のテクノロジーの多くは実は悪霊からの示唆によるものであると思われる。あのニコラ・テスラははっきり「霊的なもの」から教えられたと言っている。原爆の製造など絶対サタンや悪霊の教唆だと思う。コンピューターという字も実は666という数字だと言うし、あの基本となった二進法は、交霊術の通信法yes noから来ていると言う。(yesが一つなら noは二つのように)イルミナティのマインドコントロールに使われる「オズの魔法使い」の魔法使いは実は科学者だった。もし今の我々が、今のテクノロジーを携えて数百年タイムスリップすれば魔法使いと思われるだろう。
 UFOにしても現在の物理学からは、到底考えられないような飛行をすると言われている。確かにあれは霊的なものならば簡単に出来ることである。
 UFOは最近出てきたように言われているが、数年前、まったく素朴な千葉の田舎の農夫から、戦後間もなく自分の畑からUFOが飛んで行ったと真顔で言うのを聞いたことがある。それは決して嘘ではないと思われた。全く真面目で嘘をいう人ではなかった。