「荒野の声」NO.1 2003/10/20

 

 

イラン・ファイナルステージ

 

アメリカがイランに核兵器があるかどうかを問題にし始めています。イラクには今のところ無かったようですがイランの態度を見ているとどうもありそうです。もともとIAEAなどという機関は、核兵器を持っている国々が自分たち以外は核兵器を持ってはいけないと言う勝手な言い分で作ったものですが、誰にそんな権利があるのでしょう。

 私はイランと聞くと特別な思いが浮かんできます。それは私が今までに本に書いたり、自分の機関紙に繰り返し書いた聖書のエゼキエル書のゴグ、マゴグの戦乱を考えるからです。

「人の子よ、メセクとトバルの大君であるマゴグの地のゴグに、あなたの顔を向け、これに対して預言して、言え。主なる神はこう言われる、メセクとトバルの大君であるゴグよ、見よ、わたしはあなたの敵となる。わたしはあなたを引きもどし、あなたのあごにかぎをかけて、あなたと、あなたのすべての軍勢と、馬と、騎兵とを引き出す。彼らはみな武具をつけ、大盾、小盾を持ち、すべてつるぎをとる者で大軍である。ペルシャ、エチオピア、プテは彼らと共におり、みな盾とかぶとを持つ。ゴメルとそのすべての軍隊、北の果のベテ・トガルマと、そのすべての軍隊など、多くの民もあなたと共におる。」

 ここでメセクトというのはモスクワの語源とされています。またトバルというのはトボルスク

の語源とも言われます。これはイスラエルから見て北に住む民族のことです。昔から聖書学者たちはこのゴグをロシアだと解説して来ました。とくに「大君」という言葉はヘブル語でロシといい「ロシの」というとロシアになるそうです。従ってここは終わりの日にロシアが大軍事行動を起こすという予言だと思われます。

問題はロシアと行動を共にする国々の名前です。ベテ・トガルマははっきりしませんが恐らく東欧の諸国だろうと思われます。そしてペルシャ、エチオピア、プテはそれぞれ現在のイラン、エチオピア、リビアです。このロシアを中心とする大連合軍が、ある時イスラエルと中近東に大軍を送るというのがこの箇所です。このようなことは今まではありませんでした。そして聖書にこのように明確に書かれているということは余程大きな事件であるに違いありません。

「あなたは備えをなせ。あなたとあなたの所に集まった軍隊は、みな備えをなせ。そしてあなたは彼らの保護者となれ。多くの日の後、あなたは集められ、終りの年にあなたは戦いから回復された地、すなわち多くの民の中から、人々が集められた地に向かい、久しく荒れすたれたイスラエルの山々に向かって進む。その人々は国々から導き出されて、みな安らかに住んでいる。あなたはそのすべての軍隊および多くの民を率いて上り、暴風のように進み、雲のように地をおおう。」

 これは明らかに中近東、特にイスラエルにこの大軍が攻め込むということです。それはものすごい大軍です。この大軍の中に中国は入っているのでしょうか。ここを黙示録  の二億の軍隊と同じという見方がありますが、それだとそれこそ終わりの終わり、ハルマゲドンのことになります。私はここをハルマゲドンの前にある大戦と思うのです。それは主に二つの理由によります。

1.ハルマゲドンは人間同士の戦争とは思われないこと。(これについては改めて書きます。)

2.エゼキエル書のこの後には平和になったイスラエルの戦後処理が克明に描かれ、さらにその後に新しい神殿の設計図が描かれているからです。

 

問題はこの続きです。

主なる神はこう言われる、その日に、あなたの心に思いが起り、悪い計りごとを企てて、言う、『わたしは無防備の村々の地に上り、穏やかにして安らかに住む民、すべて石がきもなく、貫の木も門もない地に住む者どもを攻めよう』と。そしてあなたは物を奪い、物をかすめ、いま人の住むようになっている荒れ跡を攻め、また国々から集まってきて、地の中央に住み、家畜と貨財とを持つ民を攻めようとする。シバ、デダン、タルシシの商人、およびそのもろもろの村々はあなたに言う、『あなたは物を奪うために来たのか。物をかすめるために軍隊を集めたのか。あなたは金銀を持ち去り、家畜と貨財とを取りあげ、大いに物を奪おうとするのか』と。それゆえ、人の子よ、ゴグに預言して言え。主なる神はこう言われる、わが民イスラエルの安らかに住むその日に、あなたは立ちあがり、北の果のあなたの所から来る。多くの民はあなたと共におり、みな馬に乗り、その軍隊は大きく、その兵士は強い。あなたはわが民イスラエルに攻めのぼり、雲のように地をおおう。ゴグよ、終りの日にわたしはあなたを、わが国に攻めきたらせ、あなたをとおして、わたしの聖なることを諸国民の目の前にあらわして、彼らにわたしを知らせる。エゼキエル38:2〜16

 ヘンリー・グルーパーという伝道者がここを解説していますが、彼は自分が見た幻によって、この箇所には二つの作戦が行われていると言っています。原文ではそうなると言うのです。そして、この箇所の最初の部分がアメリカを指す幻を見せられたといいます。その幻についても改めて書くことにしましょう。

 さて、今後、IAEAはイランを追い詰めるでしょう。イラクのように査察が行われるか、イランは拒否するかでしょう。その結果、傲慢にもアメリカは再び軍を集め、イラン攻撃を開始するか、開始すると脅かすでしょう。この時こそロシアが堪忍袋の緒を切るときだと私は思います。

 世界の人々はロシアが弱り果てて、無力な猫のようになっていると思っています。そのようなマスコミの宣伝が欧米の主流です。しかし、ロシアの軍隊は決して解体されていません。私の友人でかつてはこの世の闇の勢力の高い地位にいたシスコ・ウイーラーさんはそのことに関して私に一連の文書をくれました。私はそれを元に一冊の本を書きそれは間もなく出版されます。シスコさんはアメリカ17代大統領ユリシーズ・グラントのひ孫に当たります。

 シスコさんの文書によっても、元イギリス情報部員だったジョンコールマンさんの本によってもロシアは決してアメリカに劣らない兵力を維持しています。これまではそれこそ信じられないような忍耐によってロシア軍はアメリカの横暴を許してきました。これまでにもロシアの戦略ミサイル部隊は何度も臨戦体制を敷いています。シスコさんの文書には、まだ全く知られていない新しい兵器であるスカラー兵器の情報がありますが、それが正しければロシアはほとんど被害を受けないでアメリカを叩きのめすことが出来るでしょう。これについては私の新しい本を読んでください。

 そうは言ってもアメリカが完全に壊滅するわけではありません。大都市だけがやられるでしょう。それでも数百万、数千万人の死者が出るでしょう。アメリカは今よりは弱小国になるでしょう。一方、アメリカをミサイル攻撃したロシア軍は大軍を中近東特にイスラエルに送ります。イスラエルも当然核兵器で反撃するでしょうが、シスコさんのいう新しい兵器、テスラドームによる防衛能力が本当なら、ロシア軍はほとんど被害を受けないでしょう。夢みたいな話ですがそうとしか結論できません。しかし、一旦中近東を制圧したロシア、東欧諸国、イラン、エチオピア、リビアの連合軍は同士討ちを始めて壊滅します。それもエゼキエル書に書かれています。

主なる神は言われる、わたしはゴグに対し、すべての恐れを呼びよせる。すべての人のつるぎは、その兄弟に向けられる。わたしは疫病と流血とをもって彼をさばく。わたしはみなぎる雨と、ひょうと、火と、硫黄とを、彼とその軍隊および彼と共におる多くの民の上に降らせる。そしてわたしはわたしの大いなることと、わたしの聖なることとを、多くの国民の目に示す。そして彼らはわたしが主であることを悟る。38:21〜23

 恐らく統制を失ったロシア連合軍はテスラドームの防衛能力も失うでしょう。そこにイスラエルの核兵器、特に中性子爆弾が大量に浴びせ掛けられるでしょう。この中性子爆弾までが預言されています。

エルサレムを攻撃したもろもろの民を、主は災をもって撃たれる。すなわち彼らはなお足で立っているうちに、その肉は腐れ、目はその穴の中で腐れ、舌はその口の中で腐れる。ゼカリヤ14:12

 中性子爆弾が最初に新聞で報じられた時、私はこの記述があまりにも似ているのでびっくりしました。生物だけを殺す中性子爆弾は言わば巨大な電子レンジです。戦後にほとんど放射能を残さないので、都市はその後の使用に耐えます。それでイスラエルは大量に保有していると言います。

 こうしてアメリカ、ロシア共に弱体化した時、ヨーロッパに世界の中心は移るでしょう。EU議会の今は空席となっている666番目の椅子に座る人物が現われるでしょう。シスコさんはそれがイギリスのチャールズ皇太子だと言うのですが私はそれだけはちょっと信じられません。反キリストが現われるのは30歳だと思うからです。

 ところでこんな話をすると本当に我ながら恐ろしいことを言っていると思います。しかし、我々はアメリカと言う国を見る時、決してこんなことは起こらないと思うより必ず起こると思う方が簡単です。アメリカはもう反撃も出来ない日本に原爆を落とし、数十万人の非戦闘員を殺しました、その後も朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフリカ、ユーゴ、アフガニスタン、イラクとしなくても良い戦争をし続けました。それは兵器の耐用年数毎にあったともいわれます。何と血にまみれた国でしょうか。その後は原爆や毒ガスこそ使わなかったが、焼夷弾、ナパーム弾、劣化ウラン弾、枯葉剤、クラスター爆弾、その他おもちゃに似せた地雷までばら撒いたのです。この国がやってきた残虐非道な殺戮は、今はあまり知られていませんが神の元にはとっくに届いています。アメリカの国民は実に善良ですが、国家はまれに見る悪徳国家です。

 それでは何時ロシアは動くでしょうか。私が推測するには、それはイランへの軍事行動が始まる時でしょう。

 

参考文献:ジョン・コールマン著「迫る破局生き延びる道」SEIKOSHOBO刊

ジョン・コールマン著「9・11の陰謀は魔法のように世界を変えた」SEIKOSHOBO刊