□ 帝 国 日 報 □
マジックの5番目のエキスパンションであるフォールンエンパイア(Fallen Empires)は、南方の大陸サーペイディア(Sarpadia)を舞台にしています。サーペイディアには当時、5つの文明が繁栄していました。しかし、それらは寒冷化による食糧不足と戦乱によって、すべて滅亡してしまったのです。
このページでは、フォールンエンパイアのカードのフレーバーテキストを紹介しています。
■ 1. Aeolipile / 疾風の器
“壊れ易いものではあったが、疾風の器は極めて破壊的だった。”
- 「サーペイディア諸帝国」第一巻
・貴重な無色のダメージ源。今だからこそ価値を理解できるのだけど、マジック始めた頃は他のカードに目が行ってて、全然気づかなかったなぁ。ちぇ。
・特に韻を踏んでいるわけではないようなので、文章は直訳。
・カード名については、Aeoli-pileから直訳で「疾風の炉」かなと思ったのだけど、絵が割れた瓶だったのでちょっと修正。
・ちなみにちゃんと辞書をひくと、アイオロスの球として載っていますね。
■ 2. Armor Thrull / 甲冑スラル
協力者は時折、死んだスラルを鎧として身に纏うのを躊躇った。しかし、司祭の鞭は、その鎧の実用性を十二分に奨励した。
・いきなり変な訳文でぎゃふん。要は「漆黒の手教団の傭兵はスラルの鎧を着るのを嫌がったけど、そうしないと司祭の鞭が飛んで来て痛いぜ。」ってことらしい。
■ 3. Armor Thrull / 甲冑スラル
“頭蓋骨の付け根にある剥き出しの部分を除けば、甲冑スラルは刺付きの鋼板に挟まれても堪えることができる。その造形は、芸術的と言えるだろう。”
- エンドレク=サール(Endrek Sahr)著「スラル」
・実は4種類あるので、今日もArmor Thrull。ラース在住のスパイクさんと比べると、見劣りするかな。
・エンドレク=サールは漆黒の手教団の司祭で、スラルを造った偉い人みたい。しかしこのおっさん、自画自賛してるんちゃうかなぁ。
■ 4. Armor Thrull / 甲冑スラル
“スラルの反乱に加わるまでは、あれらは教団の軍隊を強化するために、自らの生命を捧げる名誉を受けていたのだ。”
- 反乱鎮圧軍指揮官ヘラナ=ルーア(Jherana Rure)
・ページ独立一発目。ちなみに5つの文明はマジックの色のそれぞれに対応していて、漆黒の手教団(Order of the Ebon Hand)は黒。
・ヘラナ=ルーアについては詳しく分かっていないのだけど、この人に待ち受けてる運命については、Necriteのフレーバーテキストに書かれていたりします。
■ 5. Armor Thrull / 甲冑スラル
“漆黒の手で働く傭兵にとって最悪なのは、死んだスラルを着なければならないってことだな。”
- イヴラ=ユルスドッター(Ivra Jursdotter)
・イヴラ=ユルスドッターは、漆黒の手教団の傭兵部隊の司令官。教団の君主から、壊滅寸前のドワーフ都市を援助するために派遣されるのだけど、彼女がそれに従ったかどうかは…。
■ 6. Balm of Restoration / 回復の香油
“総ての兵士が医師の恩恵を受けられたわけではなく、彼らには、回復の香油がとても貴重な品だった。”
- 「サーペイディア諸帝国」第一巻
・サーペイディアの医師と言ったらCombat Medicしかないので、これはアイケイシア軍の話かなぁ。
■ 7. Basal Thrull / 基底スラル
“最初は生け贄のために飼育されていたのだが、スラルはそのおぞましい成果と共に、漆黒の手教団に反旗を翻した。”
- 「サーペイディア諸帝国」第二巻
・この辺まで来ると、漆黒の手教団の滅亡の原因が何だったのかわかってきますな。
■ 8. Basal Thrull / 基底スラル
“最初のスラルを造るにあたっては、私は教団の秘術に錬金術の要素を導入したのみだった。トゥーラクの原理は変化せず残っていたのだ。”
- 熟達の繁殖者エンドレク=サール
・エンドレク=サール再登場。トゥーラク(Tourach)は漆黒の手教団が信仰している神様。凶悪な2マナ2枚捨てさせソーサリーが有名ですね。
・Master Breederを、熟達の繁殖者って訳したのは雰囲気損ねてるかなぁ。
・後半部分はちょっと意味不明。後期のスラルではトゥーラクの原理がなくなっちゃったから反乱されたんかな?
■ 9. Basal Thrull / 基底スラル
“後の造形の方が遥かに洗練されていたにも関わらず、基底スラルは私の完全な成功作品だった。”
- エンドレク=サール著「スラル」
・もいっちょエンドレク=サール。また自分の世界に入ってるんか〜。
■ 10. Basal Thrull / 基底スラル
“他の何を差し置いても、良いスラルはおぞましくあるべきだろう。潰れた相貌、捻れた四肢、それらは見る者に恐怖と嫌悪を植え付けるためにある。”
- 熟達の繁殖者エンドレク=サール
・パワーは1だけど、それ以外はBlood Petの倍。と書いても使えるのか使えないのかわかんないなぁ。
・基底スラルという訳は苦し紛れのものなので、もっといい訳募集中なり。
■ 11. Bottomless Vault / 底無しの縦穴
・フレーバーテキストなし。雰囲気からすると、漆黒の手教団の城塞にある感じ。
■ 12. Brassclaw Orcs / 真鍮爪のオーク
“完璧な生皮は、千回分の勝利の価値があるぜ。”
- モントフォード(Montford)の戦いにて、歴戦のオーク
・Ironclaw Orcsの親戚なのかしら?
■ 13. Brassclaw Orcs / 真鍮爪のオーク
“真鍮爪の一族は、アイケイシアとドワーフの都市への電撃作戦に歓喜した。不意を衝かれた敵ほど脆いものはない。”
- 「サーペイディア諸帝国」第四巻
・オークたちは最初の頃、ゴブリンと一緒にクリムゾン・ピーク(Crimson Peak)のドワーフ都市群を攻撃していたみたい。
■ 14. Brassclaw Orcs / 真鍮爪のオーク
“真鍮爪の一族は、典型的なオークだった。戦いでは真っ先に自らの勇気を賛美し、敵を嘲り、そしてほんの僅かな危険でも、それが見え始めたときには素早く逃げ出すのだった。”
- 「サーペイディア諸帝国」第四巻
・えーん、直訳〜。原文の雰囲気をばっちり損なってるようでいやん。
・とりあえずせっかちさんなのか?>Brassclaw Orcs
■ 15. Brassclaw Orcs / 真鍮爪のオーク
“サーペイディアのオークの部族が身に付けていた巨大な真鍮の爪は、今まで知られている中で最も恐れられていない武器だった。”
った。”
- 「サーペイディア諸帝国」第四巻
・恐れられてないとはいえ、直接当たったら3点ダメージ。
■ 16. Breeding Pit / 増殖槽
スラルは恐るべき速さで増殖し、結局、漆黒の手教団を圧倒してしまった。
・えーと、0/1スラル製造器。毎ターン生け贄が必要なコンボの要になるカード。
■ 17. Combat Medic / 従軍医師
“アイケイシアの軍医は、知識こそ他の社会からの受け売りだったが、その技術は彼ら自身のものであった。”
- 「サーペイディア諸帝国」第四巻
・強いSamite Healerって感じ。2マナでいくらでも軽減できますよ〜。
・アイケイシアは漆黒の手教団と同じ人間の文明だけど、対応する色は白で、性格は正反対。いつも対立してたみたい。
■ 18. Combat Medic / 従軍医師
“あなたが戦いで大きな負傷を負ってから、医師となるのに十分な時間が経ちました。今、アイケイシアはあなたの哀しみよりも強さを必要としているのです。”
- トロウケア(Trokair)市長リディア=ウィンフォース(Lydia Wynforth)
・トロウケアは廃虚(Ruins of Trokair)で有名な都市だけど、どうもCombat Medicの故郷みたい。
■ 19. Combat Medic / 従軍医師
“従軍医師がいなかったなら、おそらくアイケイシアは混沌の勢力に耐えることができなかっただろう。”
- 「サーペイディア諸帝国」第四巻
・Combat Medicがいたから耐えることができたのだけど、それでも滅亡の運命からは逃れられなかったみたいだね。
■ 20. Combat Medic / 従軍医師
“我々では、忌々しい医師どもが姿を見せて、奴等を治しちまうよりも早く、奴等を打ち破ることはできないだろうな。”
- イヴラ=ユルスドッター
・イヴラさん再登場。アイケイシアへの攻撃中に言った台詞だと思うのだけど、彼女は確か、ゴブリン退治に派遣されたのではなかったかしら…。
■ 21. Conch Horn / 巻貝の角笛
現代の魔術師のうち最も熟達した者でさえ、巻貝の角笛の凄まじい力の片鱗を理解するのが精一杯だという。
・対手札破壊呪文としても使えるドロー強化アーティファクト。絶対捨てられたくない奴をライブラリートップに戻せるのでござるよ。
・巻貝ってことは、ヴォーデイリア(Vodalia)のものだったのかしら?
■ 22. Deep Spawn / 深みの落とし子
・フレーバーテキストなし。8マナ6/6トランプルのザリガニ君。ヴォーデイリアを襲ったホマリッドたちの親玉…かな?
■ 23. Delif's Cone / デリフの角
“獣たちが苦痛を与えなければならないと、どこに記されているのか?”
- デリフ=ポンダーリングス(Delif Ponderings)
・普通は自分のライフを増やすよりも、相手のライフを減らした方がいいんで、使いどころに困るアーティファクトですな。
・ポンダーリングスさんは謎の人物。コーンとキューブを作ったことしかわかんないです。
■ 24. Delif's Cube / デリフの匣
・またもフレーバーテキストなし。
・この2つのアーティファクトを見るかぎり、この人は生命を大事にする人だったのかなぁ?
■ 25. Derelor / デレロー
“確かに強いのだが、これは継続した魔力の供給を必要としてしまう。このような失敗作の維持は、一体が限度であろう。”
- 熟達の繁殖者エンドレク=サールの執行命令より
・エンドレク=サールとスラル再登場。
・ああ、今回は何か間違えてそう…。
■ 26. Draconian Cylix / ドラゴンの盃
“生け贄なしに得られるものなどない。”
- アイケイシアの諺
・いらない手札で再生できる…って、あれれ?
・どっかで見たカードだなぁと思ったら、弱いMedicine Bagじゃん。
■ 27. Dwarven Armorer / ドワーフの武具師
“わずかに残っているこの時期の物品は、ドワーフたちが様々なもの、たとえ子供の玩具からでさえ、武具を造り出せることを示している。”
- 「サーペイディア諸帝国」第四巻
・追いつめられたドワーフは、Urza's BaubleやSquee's Toyでさえ+1/+0カウンターにできたりするよってこと。
・それでもやっぱ、弱いカードだよなぁ。
■ 28. Dwarven Catapult / ドワーフの投石機
“戦闘ではしばしば数で劣ったため、ドワーフたちは大部隊に損害を与える方法の一つとして、投石機を利用していた。”
- 「サーペイディア諸帝国」第四巻
・インスタント火力。プレイヤーに当たらない上に、敵クリーチャーの数以上のマナを支払わないとダメージが与えられない代物。
・使い勝手悪かったなぁ…。
■ 29. Dwarven Hold / ドワーフの砦
・またまたフレーバーテキストなしの貯蓄ランド。
・第5版に編入されたにも関わらず、誰にも使ってもらえない悲しい奴…。
■ 30. Dwarven Lieutenant / ドワーフの将校
“ドワーフの将校は戦いにおいて精力的で、兵士を元気づけ、士気を高めるために、戦線を走りまわった。”
- 「サーペイディア諸帝国」第四巻
・こいつもかなり、使い勝手悪そうな奴。
・オークやゴブリンたちに負けたのも、無理ないかなぁ。
■ 31. Dwarven Ruins / ドワーフ都市の廃虚
・フレーバーテキストなし。
・このセットの土地は、それぞれの文明が栄えた場所と、その砦を表してる感じやね。
■ 32. Dwarven Soldier / ドワーフ兵士
“…我々が最後まで戦いを続けなかったとは、誰にも言わせない…”
- クリムゾン・ピークで発見された墓所群の、墓石のかけら
・サーペイディアのドワーフの結末。
・第5版のフレーバーテキストは、これと違うみたい。
■ 33. Dwarven Soldier / ドワーフ兵士
現代のドワーフたちの間に伝えられている伝説では、いつの日か、サーペイディアのドワーフたちが、ドワーフ族の滅亡の危機から救うために帰ってくるという。
・ってことは、ドワーフの滅亡の危機ってオークの襲来なのかしらん。
■ 34. Dwarven Soldier / ドワーフ兵士
“城塞都市をオークから守り抜こうとするドワーフたちの努力も空しく、彼らの文明は最初に崩壊し、その名前は失われてしまった。”
- 「サーペイディア諸帝国」第一巻
・これまたサーペイディアのドワーフの結末。
■ 35. Ebon Praetor / 漆黒の法務官
・フレーバーテキストなし。漆黒の手教団の…偉い人かな?
■ 36. Ebon Stronghold / 漆黒の要塞
・またフレーバーテキストなしなんで、もう一枚どうぞ。
・漆黒の手教団の本拠地。
■ 37. Elven Fortress / エルフの要砦
“目の前に表れる要砦の壁の大きさは、しばしば敵を惑わせた。実際、エルフたちは、絡まった刺蔦による防御を前線に供給させるために、森自体を魅了していた。”
- 「サーペイディア諸帝国」第三巻
・移動する砦って感じ。外敵に対しては、非常に効果的だったみたいね。だけど…
■ 38. Elven Fortress / エルフの要砦
“サリッドは肉と骨、そして理由を持つ普通の敵ではない。あれらは相手の強さや自身の損失を考えることなく攻撃を行うのだ。私は要砦が圧倒されてしまうのではないかと恐れているよ。”
- ヘイヴンウッドのキリキ
・その砦も、森に住む敵にはさほどでもなかった感じ?
・サリッド(Thallid)はもうちょっと後で登場するよん。
■ 39. Elven Fortress / エルフの要砦
数多くあるエルフの要砦は石工や大工によって建築されたものではなく、生きた森自身によって形成されていた。
・そういえば、これのカード名には苦しんだ気がする。
・FortressとかKeepとかStrongholdとか、砦を意味する単語がいろいろあって困ったんだっけ。
■ 40. Elven Fortress / エルフの要砦
“貴様はあれに火をつけろと言うのか? それがどんなに馬鹿な考えだかわかってるのか。あの張出した枝が一体どうなると思っているんだ、ん? 我々が一体どうなると思っているんだ?”
- イヴラ=ユルスドッター(Ivra Jursdotter)
・イヴラ姐さんまたまた登場。今度はエルフと戦ってます。
・そういえば、最初に組んだ青緑デッキに入ってたかしら、このカード。
■ 41. Elven Lyre / エルフのリラ
エルフのリラがその奏者に与える変化は、その実際の音によるものなのか、それとも他の魔術的な特性によるものだったのか。学者たちはまだ、その結論を出せていない。
・生け贄に捧げると、ターン終了時まで+2/+2の修正。
・デッキに入れるならもっといいカードがあるだろう、の典型。
■ 42. Elvish Farmer / エルフの農夫
・フレーバーテキストなし。
・元祖苗木トークン生成機。
■ 43. Elvish Hunter / エルフの狩人
“寒冷化が訪れたとき、多くのエルフが食物のためにサリッドの養殖に回ったが、狩人たちは残されたわずかなゲームでその技術を磨いていた。”
- 「サーペイディア諸帝国」第三巻
・ゲームすなわち獲物で、寒冷化によって減ってきたってことなんだろうなぁ。
・サリッドは食用として育てられたのだけど、いつのまにか暴走してしまうわけで、この辺はスラルと似てるな。
■ 44. Elvish Hunter / エルフの狩人
“エルフたちの弓にはしばしば、無害だが、深い眠りを引き起こす薬が塗られていた。”
- 「サーペイディア諸帝国」第三巻
・tipの訳にちょっと自信なし。
・カードの能力に対する解説みたいな感じ。
■ 45. Elvish Hunter / エルフの狩人
エルフたちは、独立した軍隊を持っていなかった。しかし、戦いがやってきたとき、狩人や斥候、農夫たちは驚くほど有能な民兵となるのだった。
・またまたエルフの狩人。
■ 46. Elvish Scout / エルフの斥候
ヘイヴンウッドの音に耳慣れている者でさえ、斥候が通り過ぎる音を聞き逃すことがあった。
・今なら、クリーチャー版Reconnaissanceというところかしら。
■ 47. Elvish Scout / エルフの斥候
ヘイヴンウッドのエルフたちはそれぞれ、孤立した村落で暮らしていた。しかし、彼らの迅速な交流によって、それらは一つの共同体として機能していた。
・またエルフの斥候。
■ 48. Elvish Scout / エルフの斥候
“エルフたちにとってさえ、彼らは姿の見えないちょっと嫌な奴だった。我々が彼らを見つけるよりも先に、彼らは我々の寸法を測っていた。”
- マーシャル=ヴォルニコフ(Marshall Volnikov)
・難し〜。ほんとにこんな訳で合ってるのか〜?
・マーシャル=ヴォルニコフは、マーフォークの偉い人。このセットでは、本来なら敵対色のはずのエルフとも共闘していたみたい。
・10/6ちょっと修正。北十字せんせ、さんくすです。
■ 49. Farrel's Mantle / ファレルのマント
・名前と能力がいまいち結びつかない一品。フレーバーテキストなし。
・ファレルさんは、アイケイシア(Icatia)の司祭だった人。訳が正しければ。
■ 50. Farrel's Zealot / ファレルの盲信者
元司祭のファレルは、アイケイシアが漆黒の手教団に対して満足し過ぎであると感じていた。
・ので、彼の信奉者は、かなり狂暴な手段をとることがあり。