創美研究所 |
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ぱちもそ
2001
犬型ロボットADV/ゲームB/精液B+(顔6:口1)
キーワード:セーブデータ引き継げないので、アップデートしてません。もじ太く〜ん。何を驚いているんだい。僕は君の人生を変えに未来から来たんだよ。君はこのままじゃ、一生チェリーボーイなんだよ?でも僕が来たからには安心だ。ど〜んと任しておいて。と〜り〜あ〜え〜ず〜桃太郎汁の媚薬ダンゴ〜!それじゃ、僕はちょっと用事があるので。
LIBIDOに続く、ドラ・ゲームその2。
出だしは完全にドラ。ただ、ドラが犬型で中身が女の子というエロゲ的な味付けが。軽い丁々発止がなかなかリリズムよく、はっきり言って好きなムード。もともとF大好きの私。これはなかなか楽しみじゃわい、と思ってました。
ところが!本編に入るとみるみる様相が変わってまいります。童貞を捨てるべく、犬型ロボットのマンコから出てくる便利道具(エロ用)を使って張り切るもじ太。手始めにクラスのいけ好かない委員長をレイプ!最初のノリがノリだけに後腐れないかと思いきや、これが引きずる引きずる。とてつもなく暗い後悔にさいなまれたもじ太は委員長に謝りに行きます。しかし、そのもじ太を待っていたのは委員長からの罵倒。更に「謝るのは所詮あなたの自己欺瞞!」という総括。実は委員長、過去に男に騙されて輪姦された過去を持っているという飛び切りのキャリア。被害者である委員長さんのもっともな訴えに対して、もじ太の答えは再度レイプ! 最悪です。ここらへん、完全に藤子A。こらこら待て待て〜。
他の女性とのストーリーもほぼ同じような感じで、非常にシリアス&ハートウォーミング〜なムードに仕上がっていて、最初のノリは完全に吹っ飛んでます。ごく普通の恋愛エロゲですわ。かといってこれがダメかというと、このシリアスノリの部分は結構いける。女の子がカワイク、けなげで、非常に好ましい。絵的にも 原画がめちゃめちゃ良いので、どのキャラも魅力的だ。Hシーンもギャグだと抜けないところですが、結局真面目なノリになっているので、エロいです。卑語もあるし、全てのキャラに顔射かましているのもイカしますな!
つうか、これだけまともなゲームにするんやったら、ドラネタいらんやんけという感じしますが。バカゲーノリとシリアスノリ、どっちも悪くないんですけど相乗効果にはなってまへん。FとA共作のドラえもんなんぞ・・・。ファンロードのコーナーみたいな同人的なパロディならこれでもいいんかも知れませんけど、どうも作り手としてはまっとうなストーリーの方に親和性を感じているようなので、ドラネタがはっきり言ってじゃまだと思いますわ。こういうパロディものはノリまくらないといかん。そういう点でLIBIDOの「Cherry boy Inoccent girl」の方が完成度高かったですな。最初バカゲーと思ってやり始めたので、シナリオがあっさり短いのが気にならないのは怪我の功名というところですが。
何となく、個々の要素は良かったので少しもったいない気のする佳作でございました。まあ、しかし、これでも満足。何しろ世紀が変わって一ヶ月、全くエロゲやってなかったのでねぇ。
姫裸
2001
三者一様ADV/ゲームB/精液B+(顔6:口1)
キーワード:しかし、これで6900円は高いな・・・・闇夜。3人の盗賊に王国の姫君とそのメイドが襲われる。黒い騎士に率いられた賊の拠に運ばれ監禁された2人は、恐ろしい夜を過ごすことになるのだった・・・・。
え?もう出たの?ちゅう感じの新作。だって「ぱちもそ」ってこないだ出たとこやんか。ここ、最初の「風輪の詩」から4作連続で、ほぼきっちり3ヶ月ごとに出てる。DOSゲ並の早さ。何か、そんなに急がないと腎臓でも売る羽目にでもなるんでしょうか。
まあ、こんな短い時間で作ったゲームなんで、ものすごいもの作れってのも無理な注文ですわねぇ。とりあえず、パイロット版のように展開の早い話。主人公の黒騎士、色々事情があって身をやつしてて、それが恋人に裏切られて落ち込んだり、また救われたりしてるんですが・・・これだけバタバタッ!と進んでいくと、単に躁鬱激しいヤツですわ。CGも全然数ないんで。暗転状態で進んでいくイベントの多いことよ。
しかしですな。何で日常シーンがそのような暗闇ドラマになってしまっているかというと。CG全部エロに使ったからですわ。短い制作時間、エロシーン作りに全部!っちゅう潔さが非常にヨロシイ。イベントCGはラスト以外全部エロ絵。「華の滴」ばり。
とにかくエロが長い。エロCGもそんなに多くないのに、ガムシャラにテキスト突っ込んでます。「姉妹妻」と同じような感じで3人のキャラによって色んなタイプのエッチが楽しめるようですが、ほとんど同じです。ガムシャラです。特にセムシ男の凌辱シーン。ひたすらそいつが臭いの汚いのしゃべりまくっていて、俺的にはあんまり男ばっかり喋ってるのって苦手ですけど、これはこれでリビドー全開!という感じでなかなかエロいですなあ。
嬉しいのは汁が前回よりも更に良くなっているような気がすること。前作も汁多かったし、こいつぁ汁ゲブランドの香りすら漂ってきてますねぇ。とにかくフェラ顔射をしたら、汁はつけたまま本番!を遵守。サムライだね。この絵でやられるとたまりまへんなあ。
とにかく原画が良いっすわ、やっぱり。「ぱちもそ」もこの一点でアラをかなりカバーしたけど、今回はもうエロCGしかないし、前よりも更に重要度が上がった。お姫様もメイドもスゴクかわいいっす。個人的な意見としては、創美研究所にはこのカワギシケイタロウって人と心中する勢いでいって欲しいですわ。こいつはええ。逃がしたらイカン。
今年はここをプッシュするぜ! この調子だと、今年中にあと1、2本でるはずやもんねぇ。1本ぐらい汁フェチゲーム作ってくれませんか?いいの作れそうですよっ、ここならっ。まあ、俺が推すやつってのは大概ポシャりますが・・・・疫病神ですか。とりあえず次、声入れてください・・・・。
コズミックマン
2001
特撮風ドラマADV+SLG/ゲームB/精液B+(顔5:口0)
キーワード:一話欠けているのは、お約束。21XX年。この時代、地球には多くの宇宙怪獣が飛来していた。しかし、正義の味方「コズミックマン」がやってくる怪獣を次々を退治していくおかげで、地球人たちも怪獣飛来を「イベント」として楽しむ余裕を持つまでになっていた。そのイベントの火事場ドロで生計をたてる主人公はある日、敗れてしまったコズミックマンの力を偶然そばにいたことにより手に入れる。彼はコズミックマンであることを堂々を宣言。地球を守る代価として「金と女」を要求するのだった。
何かしらのお話を作るのに一番苦労するのって世界観の構築なんだス。どういう人物が出てきて、その人間関係はどうで、住んでいる世界がこういうので、そこにこういう事件が起こったらどうなるという、最初の設定。これの構造次第で、物語の可能性の総量が決まる。
局面局面の短いシーンなら、誰でもそこそこのものを作れる。でも、全体を貫くファウンデーションを一から作り上げるってのはかなりのエネルギーと才能を必要とします。逆に言えば、ちゃんとした世界観さえできてしまえば、ストーリーって簡単に量産できてしまうものなのです。だから、一番楽なのは人の作った世界観を頂くことですわ。つまりパロディ。これなら、最初の苦労無しでストーリーを作れますからな。
で、この「コズミックマン」。これは前回のドラネタの「ぱちもそ」に続いて、今度はウルトラマンをモチーフを流用した怪獣退治ゲームです。
別にパロディってのは悪いものじゃなく、面白いと思うんです。でも、この「コズミックマン」は前の「ぱちもそ」の時もそうやったけど、最初ちょっと特撮らしいことを舐めるだけで、すぐにウルトラと何の関係もないストーリーになってしまうんですわ。この設定はいわゆる「マクガフィン(登場人物たちの動機付けのために存在しているけど、作者的には何の意味も持たないもの)」ってのに近くて、ウルトラである必然はあんまり感じない。「ぱちもそ」の時にも言ったけど、パロディならパロディとしてノリまくって欲しいもので、もし自分なりのカラーを出したいのならそれをやりきった上で味付けをしたらー?って思うんです。そこを最初の勢いつけるためだけのネタ元ってのが、何か、矢井田瞳的なズボラさを感じてしまう訳で。ウルトラに基づくパロディ改変である、怪獣が日常的にやってくる地球と怪獣やっつけ隊の部分がよく出来ているのに比べて、オリジナル部分とおぼしき主人公と女性たちのどっちつかずの不安定な性格設定が・・・。
そこそこストーリーもシュアーだし出来はいいと思うんだけど、だからこそ中途半端な特撮ネタを引っ張ってこない方がよかったように思いますなぁ。
そして、戦闘部分のSLG。これが何よりきつかった。
行動力をユニットごとではなくチーム全体で持つ形式なのが特徴で、これが難易度を一気に上げている。 ユニットを一つ倒しても、その分他のユニットのパワーが増えるんで弱くならん。敵を最後の一機までに追いつめたところで、そいつが一騎当千、関羽さながら大活躍をしやがるので手を焼くこと山の如しですよ。もう限りなく時間がかかりますわ。そのせいでエロシーンもストーリーもバチバチに寸断されたような気になってしまうのが痛い。
まあ、それでもエロがよかったら全部不問、偉そうにストーリーのことなんか語ってお茶を濁すことはなかったんですけど。今回、エロもちょっとパワーダウンしたから・・・。前回のような凌辱じゃなく純愛Hが多くなったのは個人的には歓迎やけど、それに伴ってエロ度が下がっては。
とはいえ、一番の問題はシーン数が少ないことで、一つ一つのエロシーンに関しては良いものも多かった。不安要素やった原画が変わったことを全く感じさせない素敵なCG。実は塗りだったのですね、創美の魅力は。これはこれ以降に関しても頼もしい限りですわ。
一番ツボだったのは、最初は大いに主人公に敵対していたヒロイン格の女が実は一番エロかったというシーン。これ最高。やっぱ一遍くっついたら一気にトロトロになって欲しいですよ。汁も相変わらずいい感じやし、一度顔射をかましたらHシーン中ずっとひっつきっぱなしってのもグー。ただ、期待していた音声がさほどやったのが残念。日常シーンでは音声がないということは、エロシーンのための音声なんだから、もっと音声がつくことのメリットを感じさせて欲しかった。淫語も女性の口から発せられることはあんまり無かったし。男はチンポだのマンコだのベラベラ喋るけど、男の淫語はノーカン。んなもんイラン。
色々言いましたけど、最近、創美研究所が自分の部屋から歩いてすぐのところにあるということが判明して親近度かなりアップ。次回作も期待してますわ。
サイキッカー美々
2002
TP魔美ADV/ゲームB+/精液C(顔1:口1)
キーワード:次は「チンプイ」でやってちょ・・・できれば寝取られ抜きで。優等生で通っている主人公・只田唯隆。彼は偶然のきっかけから同級生の美少女・高円寺美々が超能力に目覚める現場に居合わせてしまう。そして、美々の超能力の開発のために特訓を頼まれる主人公。ムッツリスケベの主人公の音頭の元、楽しく、エッチな特訓に励む2人。しかしその頃、学園では不穏が事件の噂が・・・。
テレポーテーション〜私だけが〜私の恋を〜AH未確認〜♪オレ、藤子Fのメジャー作品で唯一ちゃんと読んでいないのが「エスパー魔美」なんだよね〜。その時点でこの作品に多少ゲンの悪さを感じていたのだったが・・・。
この「美々」は例によって創美の”オマージュ”路線の作品。エロマンガ家の父親を持ち、その漫画のインスピレーションモデルもやったりする美々が超能力を持つことから騒動が始まる・・・って話だ。まあ、これまた例によって設定だけがオマージュでストーリーはまるで別物だが(もういい加減このパターンやめん?)
しかも、今までのオマージュ作品に比べると、ややテキストの力が弱いと感じた(ライター、代わったよね?)。特に序盤は入り込むのに苦労する。いつものようにCGの枚数が少ないので、物語は延々とテキストで進んでいく。何が大事で何が大事じゃないのか、さ〜ぱりわからん。しかも、主人公のキャラがあやふやで、その割りに口数だけは多いので、余計に世界観のキーポイントがわかりにくくなっている。この作品は今までの創美作品の例に漏れず、軽い始まりの割りには物語は終盤大きく広がる。ネタバレは避けるが、今回は特に伏線がややこしい形で入ってくる。そこに来て、この序盤の乗り切れなさは痛い。ラストまで来ても、序盤の伏線がスムーズに思い出せない。2回目のプレイで初めて伏線の存在に気づく。これ、順番逆じゃないっすかね。
しかしねぇ、テキストとかストーリー展開的には問題ありなんだけど、なぜか全体として見てみると悪くないんだ、これが。オレはむしろ喜んでプレイしていた。
美々ちゃんの魅力がこの作品のアラを全て隠している。どこにでもいるカワイコちゃんとしての外見と行動、その一方でエロマンガを愛読しHに興味津々というキャラ付けはちょ〜オレ好み。更にHで変態的な主人公をもろともせず、ラブラブ関係を邁進するその積極性。ラブエロストーリーのパートナーとしては申し分のない娘だ。声もめちゃくちゃ可愛いしなぁ(ちなみにCVは北都南)。エロゲの生命線はストーリー設定よりも、まずキャラ。この美々ちゃんのおかげで、この作品の持つエロポテンシャルは傑作クラスにまで高まったと言えよう。主人公が「あー美々くんとHしてーHしてー」といつも言っているのは、まさに俺の気持ちだった!
それだけに、その波動砲級パワーのポテンシャルを輪ゴムピストル程度にしか生かせないエロシーンの責任は重い。どないなっとんねん、キーボー!
エロシーンはことごとくツボがなく、CG枚数が少ないからシーン総数も少ない。他のキャラとの通り一遍のHはいらんから美々ちゃんのエロシーンに全部回してくれ〜。音声が淫語を結構喋ってくれるようになったのは今回大前進だったが、ここでパートボイスという罠が待っていた。エロシーンの前後での会話の方が実は淫語を喋っているのに、ここでの音声はなし。クラスメートの女性達が媚薬で落とされ、クレージーなまでに淫語を喋りまくるシーンでも音声なしなのね・・・。先にいった序盤のCG枚数にしても音声にしても、もーちょっと、もーちょっと何とかならんかったもんかねぇ。一頓挫あったとはいえ、創美にしてはリリース期間が空いた作品だったし。
しかしね、しかしですよ。何より痛いのは汁がないってことですわっ。いや、むしろ汁がない方がまだマシだったかも知れない。この作品の汁の扱いは汁がないよりムカつくぜ。
マスター、オレの話を聞いてくれるかい?
美々ちゃんはH体験を積むことで超能力のパワーを上げていく訳だ。そして、能力の種類によって、Hのやり方も変わってくるのだ。例えば、テレパシーならイメクラプレー、予知ならオナニーという感じ。そして、テレポートの能力を上げるために必要なプレーはずばり、「顔射」だ。ぶおおおおおっとボルテージが上がる設定だと思いませんか?そして能力開発開始!美々ちゃんがチンチンを舐めまくってくれます。おお、可愛いぜー。もう三こすり半で射精だ! しかし、その刹那。美々ちゃんはテレポートしてどっかに行ってしまいます・・・顔にかかるはずのザーメンを残して・・・。つまり、美々ちゃんは顔射を受けて能力を発揮するのではなく、顔射をよけるために能力を発揮するという・・・汁ブランドの創美がなんちゅう仕打ちを・・・。顔射したい派の主人公はこの美々ちゃんの行動に「新手の嫌がらせか?」という感想を残しているが、その言葉、そのまま創美に送ろう!バカかおまいら!次やったら会社の壁に人糞塗りつけにいくからな!
というように悲劇的なフィニッシュシーンを持つこの作品だったんだが・・・正直な話、個人的には汁がないことを除けば今までの創美作品では一番良い作品だったと思う。確かに単に作品レベルだけなら「コズミックマン」辺りの方が上かも知れないけど、結局最後にモノを言うのはキャラだ。特に恋人になることを前提としているエロゲではね・・・今までの創美のキャラ陣って恋人になれるキャラがいなかった。今回はあからさまに美々ちゃんがオンリーヒロインの格だったので、感情移入の点では非常にわかりやすい。何より創美としては圧倒的に明るかった(かな?)しね。しかし、そういうインフラを含めたエッチのための期待度を高めるだけ高めておいてそれをスルーにしてしまっただけに、この作品の不完全燃焼度もかなりのものだが・・・・。これに関しては「美々2」を作ってもらっても結構。魔美・・・いや、美々ちゃんが汁濁にならかったことが本当に心残りで、このままじゃ死にきれないわ。