PiAS |
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裸 唇
1998
ADV/ゲームB−/精液A+(顔14:口8)洋館に辿り着いた主人公。謎の女に案内され、5人の女の子と出会う。不思議な衝動に導かれた謎めいた愛欲の果てにあるものは・・・
フィニッシュのところ注目。顔射14!これは俺のやったエロゲのなかで一番フィニッシュが充実していた。とりあえず全ての女の子の全てのプレイにフェラ・顔(口)射が挿入される。数には数えなかったが、膣外でフィニッシュしたら絶対に顔まで飛ぶ。この志の高さをまず賞賛したい。シチュエーションの数も多いし、スカトロ以外のほとんどの嗜好が満たされるだろう。「ヌキゲー」としてのパラメータは十分に揃えていると思う。
にもかかわらず、私はこのゲームでちっとも燃えなかった。このHPの趣旨に反してるけど、「エロゲはエロだけではだめなのか?」ということなのかしらねえ。このPIASというブランド、俺は聞いたことないけどメイビートゥルースでしょ?なに?違う?そっくりだよこれ。のんべんだらりとしたストーリーになんとなくHシーンの串団子というノリ。どんな過激なHもなんとな〜く、どんな素敵なストーリーもなんとな〜く。なんちゅうか、手応えがない。ストーリーとかHとか言う前に作りが安い。
とりあえずさあ、ストーリーにせよ、キャラにせよ、Hにせよどうやったら魅力的に見せられるかを考えなければいけないよ。要素を揃えてもそれをただ並べるだけじゃダメじゃ。とりあえず、選択肢のウィンドウのデザインをなんとかせい!
ひいらぎ荘
〜同じ屋根の下で〜
1999
住人なで切りADV/ゲームB/精液A(顔2:口5)頼まれればどんなことでもやってのける「何でも屋」の主人公。彼が赴いたのは大正時代に建てられた洋館を改修したアパート、「ひいらぎ荘」。依頼はそこに住む6人の女性を追い出すこと。果たして・・・。
確かに「裸唇」ではボロクソにいいましたよ、オレは。メイビートゥルースを更にモッサクしたよう出来やったし、もうここの作品は買わんな、と思っていた。で、しばらく忘れていたら何本か作品出してたみたい。この作品は今のところの最新作。当然、テンションゼロで始めたんだけど、
結構いいやんけ。いや、はっきり言って驚き。う〜ん。
女の子を一人一人落としていって話を進めていく今時珍しい一本道のADV。選択肢は分岐ではなくてゲームオーバーにつながってる。まあ、かなり古典的というか化石的なゲームシステム。「天使達の午後」みたいだね。でも一人ずつの女の子とだけ向かいあってればいいシステムのお陰で「裸唇」では中途半端そのものだったキャラ立てが大幅に改善されている。はっきりいってCGも含めて女の子かわいい。ストーリーもかなりまともで、少なくともテキストを読む気にはなる。バカ演出がちょっとあったり、主人公のキャラが「鬼」なんか「実は善人」なんかはっきりしてないのでいまいちストーリーに推進力がないってのはマイナスやけど、とにかく「裸唇」に比べたら雲泥の差(しつこい)。
Hシーンは相変わらず汁汁。「とりあえずフェラで抜いてくれ」って路線はしっかり継承されていたぞ。しかも1回のHで3回フィニッシュが基本。すばらしいと思うね〜。テキストがかなり薄味なのは痛いけど。まあそれは全体にいえることなんやけどね〜。ここは顔より口に出すことに血道を上げている感じ。Hできる女の子7人のうち5人が口を汚されとる。顔にこだわってることは結構あるけど、ここは珍しいなあ。汁ゲではどれにでもありそうなパイズリとかないし。
少なくとも、凡作ではない。やっぱり未だ淡泊なんでメイビーとかぶる部分あるんやけど、「裸唇」からの伸びを考えるとこっちの方にベットした方が可能性ある。すでにストーリー部分では超えてるぞ。ま、エロさではメイビーの方が大分上やけど、あっちは「卑語」というテストステロン使っとるからなあ。とにかくCGは今のままでもいいからHシーンのテキストをもうちょっと濃くして欲しいよ。まだスクープあたりのレベルだし。これでテキストが濃厚になればかなりイケるで。
・・・と、このレビュー書いた当時は思っていました。トホホ。
ぎゃるふろ
−Gal’s Frontier−
1999
ADV/ゲームC+/精液C+(顔1:口0)
キーワード:「 堕ちた天使が詩う歌」が当たりの番だった?新しく創刊された雑誌、「ぎゃるふろ」。いい女をナンパし、写真を撮って売り上げを伸ばせ!
「裸唇」でがっかり、「ひいらぎ」で喜び、「なりゆきROMANCE」でまたガッカリ。どっちやねんというこの会社。で、今回は、40人もの女の子をひたすら口説くだけという非常に単純なゲームをぶつけてきた。オレは密かにほくそ笑んだね。ここはもともとH最優先のゲームで来て、それから脱皮を図って以前よりも「やや高い」評価を得た。そしてまたH最優先のゲーム。しかも、「今回はスタッフ総出で真面目にHに取り組みました」って自分らで言っている。これは「裸唇」のようにはならん!と思ってね。で、結果は・・・。
「裸唇」でした!だから〜、ただ単にHを並べるだけでは全然ダメなんだよ。 「裸唇」の時に言ったのに。これじゃあまるで昔のMINKだよ。Hしかないんだったらフェチや何だと、どこかにキモが欲しい。オレの期待はやっぱり「裸唇」「ひいらぎ」の流れで、そのキモは汁、特に口射に違いない、と思っていた。ところが!な〜〜〜〜〜んもありまへん。ホントにな〜〜〜〜〜〜んもありまへん。何でこんなにな〜〜〜〜〜〜〜んもないんでしょ。単なるHCG2枚のシーン×40のゲーム。1番目のキャラも40番目のキャラも全く同じ手応え。つまりだね〜、これをダラダラやっても時間の無駄。1人目攻略したらあとはツールで開けてシーン回想で見てしまえば手間が省けていいわ。女の子をタイプ分けして1周目と2周目では全く違うセッティングで出していくような工夫しないと。こういう多淫型のゲームってのは「次はどんなHだ!?」っていうのが推進力なんだから。ずっと同じだったらやる気でないよ。
制作者の弁によると、今回はユーザーハガキに書いてある意見をかなり採り入れたとのこと。PiASのゲームを買って、しかもハガキなんて書いちゃうヤツはかなりの好事家であるはずなんだがなあ。どんな要望があったんだ、一体。まあ一応ブランド初のボイス入りということで、音声はよかったけどね。CGの塗りもキレイだし。手抜きとは言えない。でもなあ、もういい。今は静かに眠らせてくれ。
一作おきに当たりハズレがあるのかと思っていたが、もしかしたら「ひいらぎ」がたまたまだっただけでこれがホントの姿なのか?これは次が注目やね。