その他のゲーム
まやらわ順

 
     

 

まあじゃん黙示録
WEST GATE(1999)
麻雀脱衣/ゲームB−/精液C(顔0:口0)
キーワード:主題歌は良かったが

群雄割拠時代に突入した麻雀界。その覇を握ろうとする裏麻雀組織ブラックシャドウと伊集院豊の野望をうち砕くために立ち上がる正義の牌闘士(パイント)・・・。

あのね〜こんなのは麻雀とは言わないんだよ〜。麻雀ってのはな〜、配牌が最低でもリャンシャンテン、カンチャンペンチャンは面白いようにズッポシ入って来て、リーチしたら3順目以内にはアガリで、相手に振り込んでもトンカチでその牌を破壊してなかったことに出来てしまうとかそういうもんなんじゃないの?オレはそ〜ゆ〜モノだと思ってたよ。

ところがだな〜、このゲームときたら甘いのは配牌ぐらい。常に4人打ちな上にCOMがどいつもこいつも麻雀が堅い!誰も振りこまんし、流局の嵐。しかも味方3人、敵1人のイカサマ自在の状態なのに味方からアガリまくり。「おおっと、ロンだよ〜(声:野沢那智)」じゃねえよ!ザコはおとなしくしとれ!バグも結構あって、アタリ牌は見逃すし、点数計算に他人ののリー棒付け足すし、こんな胴元(COM)天国の賭博場に誰が好きこのんで行くんや、ホンマ。

脱衣の方もわけわからん。勝ち負けじゃなくって持ち点によって決まる感じなのに、最初の敵との勝負から持ち点25000点ってど〜ゆ〜ことや。終わらんわ!こんなん。トップで終わるんは簡単やけど、脱がすの面倒なことこの上ない。もう途中で投げました、わたしゃ。しかもCGもキレイはキレイやけど、別に何ということもない。ホントに脱衣するだけですわ。

基本が出来てないぞ、このゲーム。エロゲでセメントマージャンしたい奴なんかおらよ。ヌルヌルでええんよ。シビアな麻雀したい、そんな奴は雀荘へ行くか、スーパーリアル麻雀でもやればいいのだ。

このゲームの一つの大きな話題だった豪華声優陣も何だかイマイチ。イベントの余興みたいな演技や。魂入ってへんで。しかも男の声優がビッグネームでも何の意味も無いよな〜。

さ〜て、スーチーパイでもやろうかなっと。

 

 

My Diary 〜君が僕の妹だったら〜
Pocket(1999)
妹籠絡ADV/ゲームB/精液B−(顔1:口0)
キーワード:GREENの制作費の足しになった?

親友を愛した3人。1人の妹、そして二人の友達。1年前に死んだ彼の思い出にすがる彼女達、その気持ちを癒せるのか・・・。3人のヒロインを自由に妹に設定することで違った結末が待つアドベンチャー。

うちのHPのバイヤーズナビで本命扱いした時点で、もう負けやったのかも知れない。オレの予想は全く当たらないから。

このゲーム、結構コンセプトはよかったんではなかろうか?妹相手に恋人として相思相愛になる過程を描くということと、メインヒロインを選選択できることで、他のヒロインとの関係が変化していくというシナリオはちゃんと作ればかなり可能性があったと思う。

しかし、ダメですな。これは。とりあえず、テキストが淡白すぎる。最近はしょ〜もないゲームでもとりあえずテキストの量だけはあるけど、これはDOS時代を彷彿とさせるぐらいの味の無さ。エンディングでも、10行ぐらいで終わってしまう。「オレは手紙を広げた」「お兄様、お兄様はもうお兄様ではなくなってしまいました、だからお別れです」「オレは胸が痛んだ」・・・終わり。細部はよく覚えてないけど、ホントこんな感じ。Hシーンも至って簡単やし、ソニア、フォスターもかくや、というテキストですわ。

ま、それでもテキストとかストーリーとか大した問題ではなかった。オレがこのゲームを推した最大のファクターは、滝美梨香原画という一点やったから。「GREEN」のストレスをここで少しでも晴らしたいと。でも、これも不発!あらら。原画レベルもCGフィニッシュもかなりバラツキがある。確かに滝さんの原画は良かったけど、CGのお陰で全てを許すほどの出来ではなかった・・・。エロくないやんけ〜。HCGがたった20枚ぐらいじゃあ、全然納得いかんよ!

ただ一つ、ツボなシーンがあって、どの娘を妹に設定しても「ケーキ作り」というイベントがそれぞれにある。これがどういう意図か知らないけど、皆クリームが顔に付いてる。これ、ねぇ。VIPERでもこういうイラストあったけど、これってエロゲ的には汁の連想ですな。「顔がべとべとになっちゃった〜」とか言わせてるし。これだけはちょっと気に入った。それなのに肝心のHシーンでは全く汁出てないんですけど。中途半端やねぇ。

CGとテキストがテレコになるバグがあったし、システム面でも不親切な部分多いし、これの一つ前にやった「マシンメイデン外伝」と一緒でちょっと作り込みが無さ過ぎですね。安すぎますわ。とはいえ、それほどまでに悪いという訳でもない。こういうの、レビューも書きにくいですね。ごく一般的な凡作、という感じ。

 

 

MyDearアレながおじさん
BLUE GALE(1998)
ADV/ゲームB/精液B−(顔0:口1)
キーワード:ウタマロ・浅い塗り

自分のでかすぎるチンポに貯まった毒を放出するために、女の子を養育していきなり鬼に変身して犯しまくる話。

一見悲惨だがゲーム中はなかなかテキストが面白くって意外と明るい(?)ムードの作品。しかし、やはり処女凌辱に救いはないのだった。設定と会話は十分面白いので、これは結構惜しいゲームだと思う。でも、CGがヘボすぎる。同人ゲームじゃないんだから。それにチンポがデカイという事がHに生かされてないのも、もったいないぞ。あれだけでかいのに精液全然普通じゃんかよ。ヴィジュアル面を鍛えれば一気にいいゲームが作れるんじゃないか?ここは。

 

 

ママさんバレー
〜乳ゆれまんせー〜

るチャ!(2003)
乳揺れアニメADV/ゲームB/精液B(顔7[うち顔アップ6]:口0)
キーワード:D.D.(フォスターのライター)はいずこ

所属していた実業団のバレーチームがつぶれ、プータロー状態の主人公。そんな彼が後輩の紹介で任命されたのは、地区の体育館の管理人兼、ママさんバレーチームのコーチ。地区の覇権を争う試合は既に2週間後に迫っていた。主人公は急造チームを、勝利に導くことができるだろうか・・・。

フォスターが潰れて・・・本当によ・か・っ・た(はぁと)!

いや、フォスターのスタッフの皆さんには申し訳ない。しかし。スカイハウスという魅力ある原画家が、このまま延々と「花の記憶」とか、「まにあなおんな」みたいなわけわからん徘徊型ADVの絵描きとして人生を終えてしまうことに、オレは忸怩たる思いを持っていたのだ。もったいなすぎる。しかし、スカイハウス自身まったりした人間なのか、何年も何年も同じようなシチュエーションの原画を飽きもせず描いておった。

しかし、そこでフォスターのブランド消滅→株式会社ウィルに売却というのような出来事が起こった。そして、スカイハウスもウィル傘下の新ブランド・るチャ!から作品を出すことになったのだった。ウィルという会社については知らん。しかし、フォスター以外の作品でスカイハウスが描くというだけでもうたまらんのだ、オレは。

ま、バカゲーかつ廉価エロゲというところに限りない不安はあった訳だけども。

本作は基本は人妻+巨乳フェチ向けのライトなエロ系ゲーム。日常シーンにも「乳」ボタンがついていて、それを押すとキャラの巨乳がボヨボヨと揺れるというようなギミック搭載で、ホントにネタ一発で作りました風のゲーム。一見、フォスターの作品と変わりないように見える。しかし、テキストは確実に違ってて、結構ちゃんとした作品だった。

町内の縄張りを決するバレーの試合に勝つために、初心者の寄せ集めのママさんバレーチームを鍛えあげる主人公。モロに少年漫画的な展開で、スト−リーもたわいない。とはいえ、キャラが良い感じで描かれていて、なかなかテンポがいい。夫と死別し、おっとりした外見に似合わず主人公の下半身に興味津々のしのぶ。子持ちのクールなキャリアウーマンで、主人公をつばめ的に可愛がりたいじゅん。しのぶの娘で学園の先輩だった主人公に憧れる体育会系天然少女・ちはる。まさにハーレム状態。しかし、ここで終わったら主人公とターゲットだけの密室的な関係に終わりそうなとこに、更にデブスのオバハン3姉妹をチームの一員として入れているのが風通しのいいところ。このクレヨンしんちゃんに出てきそうな気持ち悪いオバハン達が舞台を闊歩することで、世界観にフックができていた(まあ、嫌いな人もいるかもしれんけど)。ただまあ、会話が30代以上限定小ネタ満載というのはかなりターゲットが狭いような気もするが。テキストは沖縄返還以前生まれの人なら笑えるというフレーズで固められていて、うちのサイトを面白く思うような人には安心かも知れんけど、若い人にわかるのか心配・・・。「スクール・ウォーズ」も知らないって人増えたからなぁ・・・。

しかしまあ、キャラ立てが多少マトモになっただけで、こんなにエロシーンの威力が増すのかと思うことしきりよ。エロシーン単体だけで言うと、意外とフォスター時代と変わらない訳だ。CG枚数もそんなに増えてないし、でも、やってる時の感じはかなり違うな。フォスター時代はゲームが終わった瞬間にキャラの名前、性格、そしてルックスまで忘れてた。こんな連中がナンボHをやったところで、心に残るはずもない。一方本作は、先に説明したようにわかりやすい設定がされている。これだけでも、やった後もしばらくはどんな女の人が出ていたのか思い出せる。初めて、スカイハウスの原画にキャラがついたよ。

巨乳に関しては本当にネタだけで終わっていて、エッチシーンに関してはフェチムード皆無。しかしまあ、エロテキストは押し引きがあってかつエロく、好感が持てましたですよ。人妻フェチ度はどうかわからんけど、少なくとも大人の女性のキャラ性は生かされていて、ヒロイン達は自分の性欲を肯定しつつ我を失わずにエッチを楽しんでいる。したがって、卑語満載のエロバカ路線でありながら、メイビーのような独走世界にはなってなかったですな。これもよかった。

しかしねー、やっぱり精液はダメだったね。CG彩色はフォスターのチームが丸々移行しただけなのか、例によって透明水滴ザーメン。トホホ・・・。一番変わって欲しいところが変わってないんだよなぁ・・・。そのくせ、母乳が出るシーンでは乳白液をほとばしらせてるんだもん。だから、それをザーメンでもやらんかい、ザーメンでも!

まあ、分量的にもちと少ないし、ちょっと食い足りない部分もあるけど、何しろ6500円の廉価エロゲ。そう思うと、これは満足できる出来だと思う。絵も声も良いし、H行為の普通さは卑語(消しは濃い)でカバー。思えば、フォスター作品の頃はスカイハウスのCG集状態で定価8800円だった訳だ。スカイハウスのファンとしては、本作のコストパフォーマンスは絶大だと言えよう。次はもうちょっと長尺の作品が見てみたいなぁ。 スカイハウスも心機一転かどうか知らないけど、これを機会に更なる飛躍をしてほしいだすっ。今回は残念ながら人妻やったけど、キャラ掘り下げモノは絶対にフォスターでは見られなかったので、「SEX FRIEND」みたいな学園モノの少数キャラエロ系ゲーとか見たいっす。いや、ほんとに色々見てみたいですよ。凌辱とワキ毛以外でね。ワキ毛はもう沢山。

 

 

無垢弐
にくきゅう(1997)
メイド育成SLG/ゲームB−/精液A−(顔3:口0)
キーワード:メイド・レズ

借金を背負わせて、いたいけな女の子を陵辱する話。

メイドさん調教ゲーム。前作がかなりアレだったので、圧倒的にすばらしく見える続編。でもそんなにいいと思わない。テキストが貧弱だし、声優の演技は最悪レベルだし。それにメイドって俺苦手。「雛鳥の囀」とかもダメだった。主人である自分が彼女らを抑圧してるし。前提としての上下関係がある調教は俺は嫌い。

しかし、俺って許容範囲狭いよなあ。メガネだめ、鬼畜、ロリコン、けも、スカトロ全部ダメ。まさに精液一穴主義。あ、でもパイズリ・フェラは大好きだよ(自慢か?)あっそうそう、にくきゅうの「めいKING」。これはCGだけしか見てないがかなり良さそうだ。精液好きな人は満足できると思う。もしかしたらにくきゅうは将来性あるかもな。と、いってる間に「となりのお姉さん」というゲームが出た。これもかなり汁ゲっぽい。にくきゅう、侮れんな・・・。

 

 


〜メスを狙う顎〜

SAGA PLANETS
ADV/ゲームB−/精液C(顔0:口0)
キーワード:主役を食うワキ役

記憶をなくした主人公が、母の開発した「マインドリクライナー」に疑問を持ち、その計画の全容を追う。

これも「痕」エピゴーネンの一つ、という印象を受けた。もっともストーリーは全然似てないが。音楽、音声やヴィジュアル効果はいいので結構やる気になる。でもキャラが立ってない。特に主人公。脇役が「おお、思い出した!これこれこれこれこういう訳でこうすればいいんです!」事件の謎解きを全部してくれるのにはまいったよ。総合的に見るとまあまあ、というところ。スクープのソフトをちょっとおしゃれにした感じだ。

 

 

無惨
〜血肉の生贄〜

HARVEST(1998)
デジタルノベル/ゲームB−/精液C(顔0:口0)
キーワード:女王さま・無能な勇者

洋館に集められた15人の女たち。洋館の女主人は彼女たちを使って不老不死の身体を得ようとしていた。

レズに陵辱とオレの苦手な要素が中心な上に触手姦まである。したがってフィニッシュに関しては期待してはいけない。一本道の読むだけゲームで雰囲気はSM小説そのもの。最後とってつけたような勇者はいらんかったがね。まあ、絵柄は独特だがCGは綺麗だし、レズとはいえHの回数はそこそこ多いし、人によっては楽しめるかも。・・・声優が2役かけもちとかは貧乏くさいんでやめて欲しい。

 

 

めい・King
にくきゅう(1998)
街育成&恋愛SLG/ゲームB−/精液A−(顔8:口1)

囚われのお姫様を偶然見つけた羊飼い。彼はその褒美として土地と貴族の身分を与えられ、そして姫の花婿候補にもなってしまう。猶予期間は5年間。与えられた土地を立派に発展させ、姫と、土地と身分を自分のモノにすることができるか?

このゲームって、テストプレイやったんだろうか?
にくきゅう伝統のぜい肉ばりばりのゲームシステム&プログラムが炸裂しまくり。
誰かゆ〜たれよ。

ゲーム期間が5年。ウィニングポストやないんやからエロゲでこんな本格的にやらんでも。まあそれは偏見であって、やってて楽しかったらそれでいいんやけど。これがつまらん。はは。街の育成なんて実質2年ほどで全てが終わりますんや。後はもうず〜っとルーチンワーク。同じ敵を同じ方法で同じように何遍もやっつけ、同じ政策を行い、同じ性行為を続け・・・。王様って退屈な仕事やなあ。これやったら馬主の方がよっぽどおもろいわ。こんなんでセカンドプレイやれっちゅ〜方がムリやねん。「善政王コース」とか「好色王コース」みたいに最初に色々なノルマでコース目標を作っといて、そのノルマを達成したら終わりってことにしたら良かったのに。毎回5年は長いよ。

そんでもってプログラムが怖すぎるオレは修正パッチが当たった状態でやったけど、それでも不安定なことこの上ない。これで初回版はどんなんやったんやろうな〜。「無垢弐」とかもそうやったけど、やってるうちにどんどん重くなっていって、そのうち動かなくなってしまう。しかもその時にしばしばOSも道連れにしてくれるんでもう最悪。そのトラウマで「姉妹いじり」とかやっていてもクリックした瞬間にフリーズするような気がして何だかマックユーザーになったような気分。

どっちにしても凝ったことしすぎやねん。「となりのお姉さん」も「無垢弐」も同じ。ゲーム構想や、ヴィジュアル面で華やかなのはええけど、完成度がやたら低い。血色もよく働き盛りにみえるが内蔵ボロボロの中年サラリーマンみたいや。いつ突然死するかわからんで〜。遺伝的に糖尿病キャリアのオレも25才過ぎてからこっち、体重に表れないぜい肉が気になるんやけど、にくきゅうも色んなところにつききった脂肪を落とさんとイカンわ。プレイ時間もシステムももっとコンパクトでええねん。せっかくいい要素も一杯あるのに台無しや。

Hシーンなんかとてもいいよ。ラブエロが基本で「となりのお姉さん」と同じ感じ。原画の大野さんは美麗かつ独特の絵柄を持っていて、最初は汁は期待できないか?と思っていたが、なんのなんの、ドロリドロリと大いに汁を描いてくれてる。量もかなり大量だ。声優さんも相変わらずHなセリフをバンバン言って下さる。Hシーンは良い仕事をしてるよ、これは!

Hシーンの出来が良かったのはキャラが立っていたということも大きい。いつもは空回りすることが多いにくきゅうの世界観設定だが、この作品ではうまくいったと思う。コミカルベースのストーリーってのはキャラ設定が全てだが、個性的なキャラ達は変に浮いてしまうことなく、イキイキしてていい感じ。しっかりとした世界観があるおかげで「隣姉」ではすべりっぱなしだったギャグもかなり面白くなっていた。したがって、ゲーム全体のダルさの割に、個々のイベント自体は結構良い出来やった。

個人的にはこの「めい・King」は世界観、原画、声優、H度全てにおいて、にくきゅうの最高傑作の感あり。但し、唯一最大の欠点がよりによってゲームの完成度。画竜点睛を欠くとはホントこの事やね。いっつもそうなんやけど、一つ一つの点は良くてもそれを結ぶ線が良くない。これってオレがやったにくきゅうのゲーム全てに当てはまる。ゲーム規模にかかわらず冗長な感じがつきまとっとる。ことごとく。

ホントは「となりのお姉さん」よりも「めい・King」の方が上やろうけど、ゲーム全体を考えると「隣姉」も捨てがたい。何より、「隣姉」は回想モードあるもんね。かったるいゲームでは、回想モードがあると無いでは実用度が大違い。そういう点でも「めい・King」は損している。と言うわけで、お互い長短併せ持っている「めい・King」「隣姉」は2つ合わせてにくきゅうの頂点としたいね。

て、ゆ〜か〜。そもそも、「めい・King」と「となりのお姉さん」という大がかりなゲームを1年に2本いっぺんに出そうという計画自体が無謀。共倒れになってしまってるやんか。壮大な試みは結構やけど、自分らの能力を秤にかけてからじゃないと結局損するで。林さんがいなくなったから反省するかと思ったけど、システム不安定でイベント単純羅列型の「姉妹いじり」を見る限りでは今のにくきゅうも全く同じやね。

その点、今林さんがいるエヴォリューションは小品指向が強く、二の轍は踏まないかと思っていたがブランド2作目の「メイド狩り」に既にコレステロール過多の兆候が見受けられるのはさすがというか、何というか。性やな。

 

 

めでぃかるFellows
キングダム(1998)
ADV/ゲームB/精液B+(顔4:口1)
キーワード:医者と作家の両立?ウッソ〜ン。ムリ!

医師免許を獲って大病院にボクは勤めることになりました。そこは女性職員が男性職員の10倍もいるのです。そこでボクが一緒にチームを組むことになった女性達は実は母が根回ししたボクの花嫁候補だったのです。まあ、それはともかく、ボクは立派な医者になりたいのですよ。

このゲームは結構いい部分を持っていた。ADVというか、始めの数日間で好感度が高かった娘との1本道のシナリオを進んでいくシステム。女の子も4人+サブ1人と少なくて、ボクのようにややこしいのが嫌いな輩は女の子ひとりひとりとじっくり付き合えるのは助かる。しかも一人の娘と何度もHできるし。結構イケてる設定やった。

が、しかし。ゲームそのものは何だか中途半端な出来になっていたね。ストーリーは悪くない、でも良くもない。音楽も合ってないことはない、でも印象には残らない。キャラも色々ギャグとかかましてくれる、でも笑えない。もう、いいとこもわるいとこも「ないないづくし」。可もなく不可もなく面白くもなく。

ただ、面白くない理由はある程度はっきりしている。まずCG、これあんまり巧くない。線がヨレヨレしているし、横顔がドヘタ。しかし、ま、最悪って程でもない。んでストーリーが何か手抜きっぽい。というのも、4人のヒロインの話の展開がみな一緒。選択肢もほぼ一緒。何とセリフ回しまで一緒。ホテルから出てきた時のセリフとか4人とも同じこと言いよる。これってもしかしたらわざとなんかも知れんけど、何の意味があるんかわからん。そして主人公の性格がなあ。こいつがマジメそのもの。女性軍は今時のエロゲの典型っぽく色々食ったようなことやってくれるのに、ほとんど素の返ししかせえへん。こんなボケ潰しが主人公やから話が動かんねん。ホンマに医者になりたいんやったらエロゲになんか出てくんなよま、こういうヤツがモテるっってのは妙にリアルなところもあるけどな。どっちにしたってプレイしてる方はグダグダになんねん!

何かいかんともしがたいゲームね。ホント、「100%まあまあ」という感じ。「ジャスト中途半端」、というか。でもドラマ作りだけが問題であって、最初に言ったコンセプトはいいと思うし、恋愛ものでもHをちゃんと入れてた。声優もまあまあ良かったし、ユーザーインターフェースも使いやすかった。何より「精液」が良かったんで。何か最近の恋愛モノでは破格の生々しさがあったね、ドロッとしてて。これはナイスでした!

 

 

めるふぇんメイド地獄
アルシーヴ(2000)
絵本タッチデジコミ/ゲームC/精液B(顔7:口0)
キーワード:500円得して3200円損

掃除の真っ最中に不思議な本を見つけた3人のメイド達。開けてみるとみるみる不思議なお話の世界に・・・。3人の運命は・・・。

3000円あれば何ができるだろうと考えてみると、色んなことが出来る訳だ。水曜日の100円セールのレンタルビデオにいけばAVが30本、ミスドでアイスコーヒー1杯とフレンチクルーラーが25個、古本屋で「みゆき」全12巻セットを3つ、駄菓子屋のセンタンのダブルコーラ100本。うまい棒なら300本、マルカワのマーブルオレンジガムなら何と1200粒!何か、当方の生活の都合上、食い物関係の例えが多いけど、こうやってみると3000円ぐらいでも相当な価値が。月収10万そこそこの身ではエロゲへの投資だってかなりのウェイトを占めてるんだよ・・・。

で、このゲーム。中古屋で3680円の500円引きで売っていたところをゲット。喜んで買っていたけど、よく考えたら発売してから一月も経っていないのにそこまで値下がりしていることにキナ臭いものを感じなければいけないはずだったのだがアキバの空気がオレを狂わせてしまったのだな。

・・・なんで、こんなマクラでレビューを繋がなければならないかというと、何も書くことがないからなのです。「NANAMIワンダーランド」なんかと同じで複数のお話で構成されているオムニバスのデジコミだけど、全てのお話がダメダメ。ホントに絵本ほど短いうえに、すっげーつまらない。これならノンタンの方が数倍おもしろいぞっ。エロもCG以外は全くいただけない。相変わらず、エロ効果音もなってないし。クンニの音が地獄の釜が煮立っているような音です。汁も出てるし、原画もカワイイんだけど、チンポはピクとも動きませんぞい。しかも、今回は音声も無くなってしまったし・・・アルシーブのゲームでまだ手を抜くところがあったことが驚き。

いや〜、買わなきゃあよかったな。エロゲでお金の無駄ウンヌンを言いはじめたらキリがないってのはわかってるんだけど。これなら同じ絵本でも懐かしの「モチモチの木」買った方がなんぼかマシってなもんで。タメになるしな。それにしても一番いけないのは3000円でごちゃごちゃ言っておきながら、「汁、汁、汁」というデモのあおりだけでホイホイとサイフを開けてしまう、オレ自身なのであった。憎い。

 

 

森のにゃんこ
セグエ ラボラトリー(1999)
ADV/ゲームB/精液B−(顔2:口0)
キーワード:気がつけばあまりにもレビュー書いてないので
「ゲームメモ」用のものを無理矢理レビューやっつけました。

すももの森に住む子猫がお使いに行く途中、小鳥ちゃんと友達に。そしたらトカゲのおじさんも・・・。よい子のデジタル絵本シリーズ第3弾。

とてつもなくお手軽なデジコミ同然のADV。

何か結構不気味な設定です。絵本だけにロリキャラ2人が猫耳と鳥の羽根を付けてコスプレをして学芸会ぽく演じてくれます。それはいいんやけど、同じ人型でありながらしっかり食物連鎖はあるんです。だから、お母さん猫は小鳥(の人)をバリバリ食べます。しかし、その小鳥は人型ですから。当然、断末魔です。恐ろしいね、これは。実際に絵的に見せられる訳ではないですが、しっかり想像してしまいました。主役にゃんこの友達になった小鳥ちゃんも最初は食べられると思ってビクビクしてます。で、その小鳥ちゃん(の娘)は小鳥ちゃんで虫をボリボリ食べてますよ。ブラック。トカゲが普通のオッサンなのは面白かったが、そのオッサンは主役にゃんこのお母さんに兄弟を食べられてたりする。そのお母さんも10匹ぐらいに強姦されて主役にゃんこをハラまされたりとまさにどうぶつ奇想天外でございます。本来、メルヘンってのは恐いもんですが、こういう恐さってのはどうなんでしょうね。全てがライト感覚。これを作ったスタッフはすごく無垢かすごく悪趣味かどっちかではないでしょうか。

このゲーム、声優がなかなかGOODです。ロリロリです。猫は猫でも「ペロペロにゃんこ」という粋な連中らしいので、男も女もペロペロペロ舐めまくり〜。原画は森永みるく。CGフィニッシュもそこそこで、汁も少ないなりに一応出てる。Hしかやってない割には全体的に量が食い足りない感じもするけど、価格が普通のソフトの半分(4200円)やし、ゲームの性格上しょうがないか。

目的自体はっきりしたソフトなんで別に文句言うところありませんな。声優さんが良いし、絵もかわいい。それなりにリーブナブルやと思う。子供が好きな人は買えばいいのではないでしょうか。同じお手軽ストーリーでも「NA・NA・MIワンダーランド」よりは遙かにいい。

 

 

雪蛍
TEATIME(2002)
ポリゴン脱衣HADV/ゲームB
精液B+(顔3[うち顔アップ2]:口1[うち顔アップ1])
キーワード:主人公が「淫内感染」の坂口先生ならっ

医師を勤める主人公、司馬礼仁。彼は一人の少女と故郷へと帰ってきた。少女の名は命。患者でもあり、 恋人でもある命の静養のために自分の捨てた故郷へと帰ってきた礼仁。そこで彼が出会う記憶の彼方へ残してきた風景、そして人々。そのなかで彼は何を見つけるのだろう・・・。

そういえば、昔フォレスターの「DOLL」辺りのレビューで、「ポリゴンゲームが将来のエロゲの覇権を握る」なんてこと言ってましたなぁ。すっかり忘れていましたわ。だって、それから3年経つけどポリゴンエロゲの時代なんか全然来てないもんなあ。イリュージョンの「バトルレイパー」みたいな逆の意味で注目だけはされたものはあったけど・・・。優秀な絵描きを呼べば即解決という2Dの世界と違って、研鑽に時間がかかるのが3Dポリゴン。いずれ大きな勢力を持つんだろうけど、その発展のスピードは遅々として・・・。

とはいえ、それでも時代は進んでいくもの。「DOAハードコア」を買ってやることは対戦録画モードでブラチラ探索というオレとしては、ポリゴンエロゲで使える作品が出ないかと常々思っていたのです。そんな時に出たのがこの「雪蛍」。TEATIMEというところは、イリュージョンのようなリアル系ではなく、萌えアニメ系のポリゴン絵が売りのブランドで、「めいでん☆ブリーダー」の時からやってみたいなあと思っていた。そんでもって今回は、気になる汁シーン情報があったのでこれを機会にとプレイしてみますた。

ストーリーはない。何かド田舎で医者がモテモテのマッタリしまくった話で・・・よく言えば風情がある。悪く言えば退屈至極という感じの話。一番事件らしい事件は既に過去に終了しているようで、プレーヤーのモチベーションに繋がるような解決すべき問題はない。したがって、あるのはエピソードのみで、何か最近の深夜萌えアニメみたいですわ。まあ、好きな人は好きなのかも知れないけど・・・。それに、身体が弱い少女を鬱な医者が恋人にして食っているって時点で個人的にはパスですわ。「ロケット発射ー」と言いながら座薬を入れる看護婦とかの存在を考えたら、もっと違うコンセプトの話の方が面白かった気もする。

しかしまあ、このゲームのキモは何よりその絵面にある訳で。この作品のポリゴン絵のもう完全にバリバリ使用可能という域に達している。ムービーも止め絵も、素晴らしい出来や。もちろんエロゲレベルでって話ではあるが・・・しかし、エロに使えるかという点に関しては何の問題もない。何より、2Dに見慣れた目にこの絵は新鮮。ヒロインの命ちゃんはルーン野々村幹的なルックスで色々服も着替えてくれるしサービス満点、とても可愛いです〜。

しかしまあ、ムービーだけなら「DOLL」でも十分に使えるレベルだった訳で、ポリゴンゲームである以上問題は動かせるのかどうか、って点だ。で、この「雪蛍」はそのポリゴンを生かしたものとして、リアルタイムで服を脱がせ、身体に触ったりして反応を楽しめるシステムを導入している。しかし、そのモードでのグラフィックは、残念ながらかなり粗くなってっしまう。最初はあの止め絵のクオリティで動かせるかも、って期待があったから多少拍子抜け。まあそれでも、思ったよりはずっとまともな描画ではあるんだが。女の子の脚を広げたり狭めたりした後でカメラ視点をグリグリと動かしたり、服をマウスで引っ張って脱がしたりするのは、それなりに楽しいぞ。

しかし、問題は楽しいけどエロくはないという点だな。この描画レベルでは、まだエロさを感じるほどではない・・・。しかも、オレのPC(Pen3の766+RADEON7200)だとスペックが足りないようで、重くてややストレスがある(ゲーム全体の動作もちと重い)。こういうストレスはエロ気分の高揚には非常にじゃまっけだ(昔ならBASICの描画のエロ絵でもおとなしく待っていたというのに、贅沢になったもんですなっ)。エロシーンは止め絵→ポリゴンリアルタイム脱がせ&お触り&挿入→止め絵でフィニッシュというのが一般的流れだが、ウリのはずの中盤部分がエロシーンの中折れになっている。間に脱がせモードが入らない「おまけシナリオ」でのHシーンの方がよほどエロかった。

エロシーン自体はテキストもそれなりにエロかっただけに残念だ・・・汁もあるしね。そうその「気になる汁シーン情報」だが、これは何をかくそう・・・眼射だ。おまけシナリオで貧乳少女2人のWパイズリから顔射をすると、一直線に目に飛んでいくという・・・。まあ、テキストでのフォローはあんまりなかったけど、結構インパクトあり。眼射はエロマンガやエロビデでは見たことあったけど、エロゲでは初めてみた。これがあったってだけでやった甲斐があったというものダスなっ。次は鼻射をどっかやってくれんかのー。

まあ、オレが今までやったフォレスターやイリュージョンのポリゴンゲームよりはずっとエロい出来だ。かといって、ポリゴンもここまで来たか、と言う出来でもない。ポリゴンゲームとしてはまだまだ向上の余地が・・・つまり、このゲームはポリゴン絵のゲームではあるが、ポリゴンゲームではない。このゲームがポジティブな評価になったところは、ポリゴン絵の出来が良かったという、極めて2D的な要素が決め手になったのであった。先は長いね。

しかし、使えないとは言ったけど、「興味深い」という域にはある。後少しのところまで来てるとは思うんだよね。例えば、XBOXの「DOA」のバレーボールなんかは完全にエロとして成立してる上に、リアルタイムでガンガン動いてくれる訳だ。いくら金もなく技術も後れているエロゲとはいえ、もう既にある技術だから、いつかエロゲにもあそこまで行けるはずなんだよねー。それを思うと、3Dが将来のエロゲの一大勢力になるという予想は取り下げられないのであった。テクモが潰れて、スタッフがエロに流れれば天下太平なんだがなー。

 

 

リトル My メイド
SWEET BASIL(1999)
ADV/ゲームB+/精液B(顔4:口0)
キーワード:玉手箱の中身はバイブだったのか・・・

むっかし〜むっかし〜うらしまは〜助けたメイドに連れられて〜、竜宮城にきってみれば〜(以下略)。

浦島太郎+人魚姫という作品。これは意外と面白いゲームだった。始めは「こんな色センスのないカクテルソフト絵のゲーム、つまらんに決まってるわい」と思ってたんですが。

お話もそこそこイケます。但し、ちょっと主人公の鬱陶しいシニカルさはうざったいですが。メイド達はみななかなか魅力あるし、なにより声がいい。CGもまあまあキレイです。汁もあります。ただ、この精液表現はどうなんだろうねえ。どの顔射CGもあんまり飛ばなくって、鼻の頭にマヨネーズみたいなのが乗っかる。ビオレ毛穴すっきりパックの様ですが。

まあ、実のところあんまり書くことないんですわ。平均的に良くできている作品はレビューが逆に書きにくい。

でもね〜、画面表示に不具合があってね〜。一部の機種では描画が以上に遅くなるんだわ。メーカーのHPの指示通りにやったら直るんだけど。これ、BASIC?と思いつつ2,3回やってしまったよ、私は。困ったモンだ。

 

 

Repeat
〜繰り返される刻そして・・・

Sirius(2000)
徘徊癖ADV/ゲームB/精液B−(顔2:口0)
キーワード:ゲームをやり終わってからレビューまで
タ イムラグがあったので あんまり覚えてない・・・

オレ、死んじまった?天使と悪魔がそばにいるぜ。なに?後7日間の行動で天国行きか地獄行きか決める?何だかなあ。

天国に行ける人ってどんな人なんでしょうねぇ。やっぱガンジーとかマザーテレサとか田中正造みたいな滅私的社会奉仕系なんかなぁ。でも、オレも「社会に何の悪影響も与えてない」という点では無害ですけど。ま、いいことも全くしてませんが。分別収集ぐらい。オレとブラックジャックじゃあどっちが天国に近い島にいるんでしょうか、原田知世さん。

・・・そんなことを考えるきっかけになるようなゲームでもないんやけど。またまたあんまり書くことがないゲームなので繋いでます。

幽霊になった主人公がマップ上をうろうろしながらイベント探しまくる形式。ちょうどメイビーソフトの「エスケイプ!」DOS版のような感じ。ビジュアルアーツのエンジンってこういうこともできるんだね。で、ゲームの方もメイビーとあんまり大差なし。ストーリー、エロ、音声、音楽、何もかも平凡。印象が薄い。

それでも、このゲームをやることの本当の目的ってのは八宝備仁の絵を見るため。それさえ良かったら文句ないんや。でも、この原画も中途半端。オレにとって八宝備仁と言えば「となりのお姉さん」な訳であって、ぶっちゃけてしまうとその絵そのものというより、そのを見たいんや。でも、この人は本来汁絵描きの人ちゃうみたいやね〜。「VIST」も汁やなかったみたいやし。それならそうと言ってくれたら最初からやらなかったのにのぉ。

と、いいながら、久しぶりにメモを取りながら真剣にやってしまった。確かに「次こそは汁かも?!」という下卑たキモチが根底にあったとはいえ、マップをうろちょろうろちょろするその宝探し感覚とサクサク進むテンポの早さで退屈しない、というか短いゲームなので、退屈する前に終わってしまうんやけど。DOSゲのような感じですな。

ま、2000円ぐらいなら。買っても。

 

 

猟奇の檻
日本プランテック(1995)
ADV/ゲームB+/精液B(顔1:口0)

頻発する買い物客の失踪事件。デパートを捜査し、事件の全容を追う。

このシリーズはかなり面白い。でも、難しい。この作品は今までやったゲームでいちばん難解。横田氏の原画はシルキーズやエルフでのタッチと全く違って、とても好み。しかもHだよ。でもこういう設定は気持ち悪いねえ〜。まだ詰めが甘く、色々アラが目立つが、このゲームをやると「猟奇の檻第2章」のすごさを倍実感できる。あまりの進歩に。ってゆーか、1995年って横田氏どんだけ仕事してんねん!「黒の剣」も95年じゃなかったっけ?

 

 

猟奇の檻
−第2章−

日本プランテック(1997)
ADV/ゲームA+/精液B(顔3:口0)

平和な遊園地で従業員の死亡事件。連続殺人を未然に防ぎ、犯人を突き止めろ。前作のデパートからテーマパークに舞台を移したシリーズ第2弾。

前作「猟奇の檻」はいいゲームではあったが、HシーンとADVのCGのレベル差が激しいとか、システムの不備とか、いろいろな面でバランスの悪かった。なにより犯人を見つけるのが超絶に難しかった(私はまだわからない)。今回はそのあたりのバランスが大幅に改善されている。相変わらず犯人探しは容易ではないが、袋小路に入らず、かけた時間だけ謎の解明に近づけるようになっていてゲームに取り組みやすくなった。ADVシーンも細かい部分まで力が入っているし、個性的なキャラクター達も浮いたりせずにストーリーに膨らみを与えている。シナリオもチンポを肉男爵というのを除けば、恋愛と謎解き、人情話を程良くブレンドしてなかなか良い。要するに、傑作である。前作と同じメンバーで作ったとはとうてい思えない。なんだかな〜。ソツがない作品だけにレビューでもふくらましようがない。こういう総合点で勝負するタイプのゲームはしっかり作らないと逆にしんどくなるが、うまくやったと思う。

ゲーム部分だけでも十分なのに、そこへ持ってきてCG原画は前作に引き続き横田守。HCGのみならず、テーマパークの雰囲気を見事に伝える膨大かつ緻密なデザイン。横田氏の仕事の中でも第一級の力作だろう。

最近のゲームだし今プレイしても楽しめるはず。WIN版はCGはベタ移植ながら、声優が抜群にうまいとの評判だ。みんな買おう!!俺も欲しい。

WIN版補足:やりました。WIN版。うむ、ベタ移植ですな。今やってみると、汁気がそれほどでもない。時は確実に流れているんだねぇ。でもまあ、よくできてるわ、やっぱ。面白い。声優さんもふれ込み通りすごく良い。オレの好きだったキャラは全てイメージ合っていたし。しかし、志津子があんなに落ち着いた声だったとはね。でもこの音声、呼び名が「たけしくん」固定なので、プレーヤーがどんな名前を入れようとも、みんな頑なに「たけしくん」と呼んでくれます。かなりの疎外感を味わってしまうのでしぶしぶデフォルト名で遊びましょう。

しかも、このWIN版。インストーラに不備があった。インストールがマトモにできまへん。スタジオポラリスのHPからダウンロードできるアップデートされたインストーラでもWIN98では動作保証しない、という大胆仕様なんで要注意ですな。

 

 

ローデビル!
ブラックライト(2001)
恋人ラブラブエッチ光線ADV/ゲームA+/精液B(顔7:口8ぐらい)

何の変哲もない学生・上田くん。彼のもとに降ってきた謎の少女・アリスメンディー。単なるコスプレ女かと疑う上田くんに、アリスメンディーは自分は下級悪魔で、一緒に「レアアイテム」なる石を探そうと言うのだった。半信半疑のまま、上田くんはアリスに付き合う羽目に・・・。

「職業・ごくつぶし、趣味・音楽鑑賞とタカリ」でお馴染みの俺にしては珍しく、昨年末はかなり忙しくて外に出るヒマもほとんどないという状態であった。しかし、こういう時に力が入るのはなんと言っても逃避一番忙しい時に睡眠時間を削ってバリバリエロゲをやっていたことは言うまでもない。

なかでも一番燃えたのが、この「ローデビル!」

単体での発売は通販のみで、一般には「ローデビル!ミレニアムボックス」という形で発売。しかも、「学校のきゃあ」、「きらめく瞬間」というこのブランドが出した全ソフトがおまけとして同梱。それでいて値段はほぼ1本分(9800円)、しかも2500ボックス限定。そんな店じまいモードの作品でありながら、これは昨年のエロゲ総評で書いた2002年のエロゲ標語、「1に精液、2に愛情、34がなくて、5にY談」を体現したグッドラブエロ汁作品になった。

この作品でのキーワードはシナリオのJ・さいろー。字を大きくしといて何だが、この人がどういう人かは全然しらん。ただ、この人の最近の同人誌は非常にエロ的・汁的に優秀。という訳で個人的にもこの作品には注目していた。

まあ、シナリオといってもこのゲームのシナリオ制作に関してはかなり複雑な流れがあったようで、元々のプロットが既に存在する状態でさいろー氏に外注され、さいろー氏はプロットに沿ったテキストを書き、更にエロシーンに関しては一部テキストも別人が書き始めている状態で、それにさいろー氏がリライトというものすごーくパッチワーク的な作りになっているのだ。

その原案・誰か、テキスト清書・Jさいろーによるストーリーは、まあそこそこ・・・。ショートストーリーの10話構成で、ちょうどエロマンガ単行本1冊の規模と内容と思っていただけるとわかりやすい。冒頭、アリスメンディーが空からゴミ捨て場に落ちてきて「ひぃー!くさいー!」などのたまうところに始まって、それなりに笑いと涙を織り交ぜてあり、大作と思わなかったらこんなもんでまとまっていると思う。さいろー氏のサイトによると、ブラックライトによる主人公のキャラ設定は「とにかく無個性&平凡」でお願いというものだったらしい。最近ホントこういうの多い。世界観の中心の主人公が無個性平凡だったら、状況に流されるばっかりでストーリ−に活力を出しようがないんだよねぇ。そんなんやから属性提示だけにとどまって、ゲームが終わったらエロシーンしか覚えてないようなもんばかりになるんや。

まあ、そんなことより、この作品のキモはやはりエロシーンの生々しさ「いかにして恋人同士はエロを楽しむか」というドキュメントという風情で、いわゆるの段階から、を済ませた後の雰囲気の移り変わりが描写が非常にグー。「とらいあんぐるハート」をエロ方面に特化したような感じのノリ。

特にコンセプトが全開になっているのがメインヒロインの和泉。このヒロインは優等生でありながら、密かな趣味としてエロ本を集めているという女で、この娘と恋人同士になった時のエロエロへの雪崩落ちぶりが全体でも突出して良い。 中学生ぐらいならいざ知らず、それなりの年の男女が恋人同士になったら、はっきり言って2人とも頭のなかはピンク一色なのだ。でも一般的にはそこに親密度によるリミットがかかってしまって、最初は徐々にしかエロが試せないものなのね。そこに、この和泉とのHシーンは前もって和泉が実はHに興味津々である、ということが主人公に知らされている状態で行われる。「耳年増な処女が、エロい恋人と待ちに待ったHを楽しむ」ってのは俺のためにあるようなシチュエーション。もともと耳年増だからして、主人公の色んな欲求にも嫌悪感なく応えられるし、むしろ、それが望んでいたことだったりする。

「は・・・あっ、キスってすごい、気持ちいいね・・・知ってる?ディープキスって唾を流し込んだりするんだって」
「ね、ね、チャック、開けても・・・いい?直接見てみたいの・・・いくよ・・・フェラするね・・・ん、すごいね。なんにもしないのに、剥けるんだぁ」
「(マーガリンをつけたチンチンをフェラしながら)んん、美味しい・・・ん、んはァ、んぢゅ・・・すごい・・・美味しいの・・・んっ、アソコ舐めてもらいながらなんて・・・夢みたい」


当然、こうなる訳で。しかも!処女だから実体験はない。したがって、エロ好きであっても決してエロ狂いなることはなく、実際に行われることに対してどことなく恥じらいつつも前向きなムードがまた絶妙なさじ加減。これはいい。爆エロ

それに加えて、全体的なディテール描写が更にラブエロさを高めている。 初めて知ったキスを盛んにしたがるところとか、かなり親しくなってきた頃に二人が裸で部屋のなかをうろうろして移動するシーンなんかは、妙にリアル。なぜかエロゲにおけるエロシーンってのは、陵辱モノでも純愛モノでも、どことなく現実感がないというか、プラスティックな感じで描かれることが多い。それに対して、この「ローデビル!」は実際恋人同士がやりそうなことが積み重ねてあって非常に生々しい。こういうの求めてましたよ、ボクは

しかも、更に素晴らしいことに、この和泉が汚され願望+匂いフェチ+精液好きという、これまた俺のためにあるような設定になっているのだ。この汚され願望が徐々にエスカレートしていく様子はかなり燃える。

「ねぇ・・・あとしまつ・・・後始末、わたしにさせて・・これ・・・してみたかったんだ・・・ああん・・・混じっているね・・・たーくんのと、わたしの・・・んぁ・・・おいしいよ・・・和泉、精液好きみたい」
「やだ・・・精液の匂い嗅ぐと、ドキドキしちゃうの・・・・あは・・・精液、前からこうやって顔に塗ってみたかったの。雑誌に載ってたのエッチだったから、うらやましかったんだ」
「恥ずかしいけど・・・笑ったらやだよ・・・あ、あのね・・・だーくんのをしゃぶってるときに、鼻に抜けてく匂いとか・・・射精してる時の濃くて新鮮な匂いとか・・・そういうのって、とっても興奮しちゃうの」


もっともっと引用したいぐらい。こんなのが膨大にある。このラブエロ会話の山はスゴいわ、マジで。匂いフェチ設定は、実はさいろー氏がリライトする前のエロテキストを書いていたライター氏のアイデアらしくて、しかもそのライターが「クローンドール」の人であるという未確認情報もあって、それが本当ならこのエロさもうなけるというもの。ただ、最後で和泉が主人公を越えてしまうほどにエロくなって主人公の精を吸い取らんばかりになってしまうのは、ちょっとコンセプトから外れると思ったが・・・まあ、いいか。他のキャラでも体中を舐めて綺麗にしたがるアリスメンディーとか、全体的に「落差」を意識したテキストになっていて、かなりの和姦トロトロ具合でエロいすー。

というように、非常にステキテキテキな作品ではあるのだが、ここで大きく減点要素になっているのがCG。これがかなり萎える。原画がイマイチだという話は聞いていたけど、パケを見た限りではそんなことないやろと思った。が、これはトラップでパケ絵と本編CGのクオリティの差は結構でかかったのであった。塗りもエッジきいてへんしなぁ・・・。特に精液描写の寒さはかなりのもので、せっかく汁嗜好の強いゲームなのに、現物がこれでは・・・。音声に関しても、消しが「ピー」音じゃなく、「ビカー!」ってクラクションみたく鳴りやがるのがかなり耳障りだったねぇ。

この作品、エロに関してはほぼ満点。ただし、それはCGがなければという注釈がついてしまう・・・。「1にY談、2に愛情、34がなくて5に精液」という感じですわ。これが仮に宇宙帝王絵で作られていたとしたらカウントダウンの1位も狙えた作品だったと思う・・・・惜しすぎ!

次回作に期待・・・って次あるのか?