MEGAMI |
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ぶれ
1999
ADV+調教SLG/ゲームB/精液A−(顔4:口0)
キーワード:女の子に平手打ちしちゃあイカンな。オレのこと、うだつの上がらない奴だと思ってただろう?ふふふ、愚かな人間達め、オレの「力」の前に服従せよ!んん?何だ?この気持ちは?!馬鹿な!オ、オレがこんな気持ちになるなんて・・・。これが愛なのか?・・・ちゅう話。それか鬼畜。
このゲームは本来なら「良作」の範疇に入るべきゲームだったと思う。テキストの感じもストーリーそのものもめちゃくちゃいいとは言わんけど、まあそこそこ。で、CG原画はWEB界汁CGの巨匠、宇宙帝王。さすがに汁はバッチリだ。塗りもめちゃくちゃキレイ(贅沢言わせてもらうと宇宙帝王さん本人が塗りもやって欲しかったけど・・・)や。恋愛モードに入るか鬼畜モードに入るかでADVと調教の二つのゲームを楽しめるのも意欲的。
でもね。かったるすぎる。もう時間かかりすぎ。とにかく時間かかる。何しろね、時間帯1ターンにつき5回も行動しないとダメなんよ。それで1日4つも時間帯がある。1ターン1回しか行動できない「おきらくHEAVEN」とかでも大概シンドイのに、その5倍でっせ。それでいて攻略そのものもめちゃ難しい。オレはファーストプレイの途中で早くも攻略チャートをゲットしてそれ片手にやってたけど、それでもめちゃくちゃに時間かかったぞ!例えば鬼畜モードの全員捕獲のエンド。町中くまなく回らされて、なおかつ選択肢も吟味して最短48日目までかかる。うややややや〜。1日何もしないで進めるだけでも大変なのに〜。
一つのENDを迎えるたびにドッと疲れが出てサウナにでも行って中国バリでも打ってもらおうかな、って気分。こんなんではストーリーを評価するより、ここまでの長い道のりを走りおえた自分を先ずほめてやりたくなる有森裕子の状態にプレーヤーがなってもいたしかたないであろう。せっかく付いてる調教モードやる気力なんか全く出ない。
ゲームシステムのヤナとこはまだある。Hシーンからセーブポイントが遠い。不思議なことにゲーム中いつでも見られる鬼畜モードの調教では汁は全く出てこない。純愛路線を歩むと汁を拝めるけど、これがなあ〜ラストのラストでのHシーンやから前フリがとてつもなく長い。チンチンも冷めてしまうわ、ほんま。セーブはHシーンの直前もしくは最中であって欲しいし、Hシーンの数だけセーブポイントの数を確保する(そうじゃなかったらシーンでの回想モードをつける)のはゲームの作り手の最低限のマナーやと思うんやけどね。フォスターなんか3つしかセーブできないもんなあ。
これ、2週間ぐらいのゲーム期間でサクっとできればかなりの手応えのあるものになっただろうけど、ちょっとウザい。1時間の内容を総集編織り交ぜて倍の量にする「めちゃイケ」や「電波少年」の特番と一緒になってる。もったいないなあ。ま、定年退職したお父さんとかライフワークとしてゲームに取り組みたい人にはお勧めです。
どきどきサマーレッスン
教科書は教えてくれないっ
1999
家庭教師SLG/ゲームB/精液A(顔4:口2)大学生の特権、どヒマな夏休み。オレが始めたアルバイトはカワイイ女の子の家庭教師だ。お金も入って女の子とも仲良くなれる!そんなうまいこと世の中・・・いくんだなあ、これが!
このゲームをやるにあたって、オレの中に一つの数式があった。それは、
宇宙帝王−MEGAMI=?
「宇宙帝王原画」というアドバンテージをMEGAMIの開発チームがどれぐらい浪費しないで生かし切ることができるか?ちなみにこのコラボレーションでの前作「ぶれ」では、最後の値は20ぐらいであった。とてつもなくかったるいゲームで、もうCGどころじゃあなかったもんなあ。そして、この「どきサマ」だ。
まず、宇宙帝王氏のCG。これは素晴らしいとしかいいようがない。可愛すぎる。「ぶれ」でのアニメ塗りはかなり不満だったが、今回は宇宙帝王オリジナル風の塗りになって魅力倍増。さあ、この持ち点。どれぐらいの減りで抑えられるかな〜?
ゲーム部分に関してはまあまあというところ。勉強とHを日々重ねていくゲーム攻略自体はなんということもないオーソドックスなもの。ストーリーはお手軽なノリが後半意外な展開、て感じでタダでは終わらないぞという意識があるのは評価できる。ただ、「実は忍者でした!ビックリした?」ってのはなあ・・・。ビックリするわ、そら。これが「とらハ」みたいに、たくさんあるストーリーのウチのひとつならいいけど。どうせ忍者に行くんだったらもっともっとぶっ飛んで欲しかった。この程度の意外さでは違和感しかなかったな。とはいえテキストに関しては良かったと思う。突飛なストーリー展開に比べて、会話は非常にしっくりしていて、好感が持てた。但しこのテキストに合う演出が十分になされているとは思えないな。特にイベントCG。あと20枚は足りない。
Hシーンはとてもいい感じ。結構濃いし、意外なことにメイビーばりに卑語連発。あの絵で「チ○ポ」とか言われるとしびれるわ。音声が入っていないのが残念だわい。但し、こっちでもやはりCGが足りない。毎日Hできるが、その日常的なHシーンのCGがほとんど立ちグラと同じノリで燃えない&単調。イベントHでもここぞという時にCGが切り替わらない。汁に関してもあるにはあるがテキストをフォローしきれてない。日常Hシーンの射精CGはなし。桜ちゃんが一度手のひらに吐き出した精液をもう一度飲むシーンでもCG無かったし。こういうの入れといてほしい。帝王氏ならわかってくれると思ってたんだけど・・・。但し、CGそのもののレベルはH度、汁表現においてかなり高レベルであったということは言うまでもない。
ちなみに今回のゲームの目玉的な扱いだった「射精位置選択システム」は全くの期待はずれ。フィニッシュが近づくと、横にルーレットのようなものが現れる。で、「顔」「口」「胸」「膣」が順番に光っていくのだが、そこをタイミング良くマウスでジャストクリックして射精。うまく行かないとワープ失敗(中出し)になってしまうという・・・。わしゃ島大介か!こんな機能いらんいらん!更にHが佳境に入ってくるとテキストがマウスを受け付けなくなり自動的に流れるようになるという「リアルタイムHシーン」、これまた何の意味があるのかわからない。AVでも、フィニッシュ寸前ほどデリケートなリモコン操作が必要なんや。それを固定にするとは。しかも、両機能とも一度クリアすると「無し」にできるんだね〜。一応触れ回った機能やから入れときました、って感じですか。役に立たないと思ったら、ムリに入れることないのよ?
で、システム・インターフェースはハッキリ良くないと言える。そもそもインストールがいわゆる最小インストールの状態でしかできない。当然重すぎる。で、自分で画像ファイル他をHDDにコピーしないといけないんだが、それは「動作保証外」だって。今時これぐらいサポートせえよ。前作でも散々叩いたセーブポイントの場所も全く改善されていない。シーン回想はまたもやできないんやから、もっとHシーンの近くでセーブ出来るようにしてよ〜。CGギャラリーも100枚以上のCGを「進む」「戻る」だけで1枚ずつ見ていくなんて、5年前の仕様でっせ、これ〜。END確認とかもできないし、不便至極。裏技で用意してあるデバッグモードも大して使えん。何もかも評価できないな〜。
今回、あんまり開発期間が長くなかったということがスタッフルームに書いてあったが、ここの場合開発期間が長かったらその分かったるくなる可能性があったので、これは一概にデメリットとは言えない。しかし、やっぱりもう少し時間があったら・・・。特にイベントCGがもう少し欲しかった。スタッフロールをみるとほとんど全ての部門に宇宙帝王の名前があって驚いたが、こんだけやってたらそりゃCG描く時間も無くなるわ。スタッフでもない彼がここまで活躍しないとダメなほど、MEGAMIは頼りないのか?
結論。最初の数式の答えは、今回は70点ぐらいやと思う。え?全然褒めてないわりに点数が甘い?内訳は宇宙帝王が200、MEGAMIが−130なんだけどね(好き放題言ってます)。でもHはHだし、桜・楓姉妹も可愛かったし前作と比べたら格段の進歩があった。だから期待料込みよ。あと少し歯車が噛み合うだけで全てが上手く回りそうなムードがここにはある。PiASが期待通りに行かなかったので今度はこっちに期待しましょ。
放蕩仙女 〜甘い汁の誘惑〜
2000
精液ぶっかけADV/ゲームB/精液A+(顔12:口1 )なかなか進展しない恋人との仲が気になる平凡な主人公。そんな彼のもとに一人の「仙女」が現れる、エンファと名乗るその仙女からワタされた丸薬を飲んだとき、彼の身に変化が・・・。
発売日買い。久々の。おそらくエロゲ界初の「汁フェチゲーム」。このHPを開いて以来数え切れない程の煮え湯を飲まされてきましたけれども。今回ぐらい確信を持って買ったゲームも無かったねっ。パケ裏の汁CGからして熱気ムンムン。買ってから家に帰るまでがもどかしかったことよ。男27才、これほどまでにときめいてインストールしたのは「下級生」以来ではないでしょうかっ?
期待に違わぬ逸品でしたよ。ええ。
なにしろ、パケを開けたらいきなり同梱されている絵ハガキが汁絵。こんなんいつ使うんやっちゅ〜の。
ゲームも最初からスゴイもん。主人公がオナニーしてると仙女が出てきてな、で、ロンガンって丸薬をくれるの。で、仙女エンファの説明。「ロンガンを飲んで発射された精液には 精力絶倫効果と催淫作用があるんだよ。 媚薬効果とも言うけどね。」さらに!「ロンガンを用いた際の射精量は 通常の数十倍」なんだそうです!精液をぶっかけるためだけの設定ですわ。最高っ。
で、その後は。彼女を落とすためにジュースの中に精液を入れて飲ましたりですな。その娘に虫に刺されてるとたばかって軟膏の代わりに精液を塗ったりですな。エンファが病気になったら精液をぶっかけて治したりですな。ストーリーが進んできて敵が出てきてバトルとかあっても精液をぶっかけて倒したりですな・・・。え〜っと。エロゲカウントダウンに来てるような高尚な方々以外にはクレイジーゲームにしか映らんでしょうな〜。
しかし、この「放蕩仙女」が単なる「Lovllatio*Maniax」に終わらないのは、ひとえに宇宙帝王CGのおかげ。ほんと、CG素晴らしいです。めちゃくちゃ巧い。毎回CGはいいけど、今回は得意ジャンル(汁)なんでもう水を得た魚のようだっ、多分っ!何しろ、ほぼ全てのHシーンでぶっかけ。帝王氏もむちゃくちゃ気合い入れて描いただろうっ。それが証拠に射精シーンは4段フィニッシュどす。4段ですよっ!?雛人形じゃあるまいし。オレ、コラムで3段フィニッシュ3段フィニッシュゆうてきたけど、まさかそれ以上でくるとは!悔しいわ〜。3重に折り重なって汁が飛ぶ様はもう爽快の一言。天竺もかくや、まさに昇天できまっせ。
ストーリーも精液がキーアイテムなのを除けばそこそこ。選択肢によって全く反対の結末が待っている各シナリオもコンパクトにまとまっていながらも割合バラエティがあっていいと思った。CG以外は全く期待していなかったというのもあるけど、結構よかったと思う。Hシーンも立て続けにあってチンチンの硬度維持にも問題はないし。
この時点でカウントダウン1位は決定的やったんやけど。ここで1位にしてしまったら本当に100%の傑作みたいになってしまうんで、敢えて2位。ここまでのモンができるんやったら、先の夢も見たくなってきた。むしろ、寝た子を起こしてしまったような感じになってもうた。まだまだいけるな、これは。エヴォリューションの「少女サーカス」も控えてることだしね。
いくら素晴らしいと言っても不満はあったしね。
まず、文章のクオリティ低かった。いや、ストーリーとかじゃなくってテキストのフェチ度が。特に女の子のセリフ回し。精液についての描写やフェラ時のちんちんトークなどが全然物足りなかった。いや、これでも普通のエロゲではいけるのかもしれないけど、CGやゲーム自体のコンセプトに比べてかなり薄いことは否めないな。音声が無いゲームなんやから、もっと言わせて欲しかったなあ。これならあっちーさんと帝王さんの合同CG集とかのテキストの方がエロいわ。
そう、その声が無いってのもかなり拙い。さすがに今のエロゲで声無しはキツいよ。これが入ってこない限り、本当の頂点に立てない。やっぱり五感をできるだけ多く刺激する方が興奮度は高いだろうて。お天道様が西から昇ってもありえないと思われたメイビーソフトでも声を入れようという昨今、MEGAMIも遅れを取らないようにね。
そんで相変わらずシステム悪い。セーブはどこでも出来るけど、ロードはその場面の最初からってのも直ってないし。回想モードもそれを流用してるから使いにくいことよ。回想モードが出てきたのには大喜びしたのに。あんなに手前から始められてもなぁ。皆Hをすぐ見たいから回想モードを使うというのに、アキバに行くのに上野駅で降ろされるようなことされても。
あと、メガネッ娘が・・・・。ま、これは皆まで言うまい。
しかし、MEGAMIも「ぶれ」から比べると一作毎に(オレにとって)良くなってきてるし、この次は更に改善してくれることを祈ってますわ。
初めて汁を冠したゲームとしてどんな感じかと思っていたが、充分に満足できる出来になっていた。この作品がこれからのボーダーになって欲しい・・・。ここで汁マニアの皆様に言いたい、このゲームを是非買って下せい。もしかしたら、これって汁フェチ以外には噴飯モノのゲームかも知れない。これがペイできなかったら、もう作ってもらえない可能性もあるっ。みんなで「汁ゲ」というジャンルを定着させよう!MEGAMIをサポートするんだっ!宇宙帝王バンザーイ!バンザーイ!!あ、間違った、MEGAMIだった。MEGAMIもバンザーイ。
爆悦!恥妄遊戯 格闘姉妹悶々編
2001
エロ拳法SLG/ゲームB/精液A−(顔5:口1)好淫縛操拳の使い手である主人公は、金と食事を求めて道場破りを計画する。しかし訪れた道場には、貧乏姉妹が。金持ちの高飛車オンナのために潰されそうな彼女たちの道場のために、主人公は「特訓」を開始する・・・。
みんな、オッス!今日は「エロコメ」というジャンルについて考えてみようか!
エロコメってのはその名の通り、エロなコメディのことだ!「やるっきゃ騎士」みたいなっ。さて、こういうのやる時のプレーヤーの気持ちはどういうものか?勿論、「ライト感覚でエロを楽しみたい」ですな。そんなに深く考え込んでやるものでもなく、笑って、エロを楽しんでっちゅう感じ。
ここで注意なのは、まずエロありきということ。その名の通り、エロ先、コメ後の原則がある。これが、「ウィングマン」ならコメが先でエロが後でもいい。期待度ってのがあるから、ちょろっとしたエロでも充分。しかしそれでも、エロが何週にも渡って出てこなかったら「何かおかしい!」と思う訳だ。まして、エロゲですわ。
コメディにおける最も大切な推進力はストーリーでもテーマでもなく、テンポ。で、そのテンポってのはどうやって生み出すかというと、普通ならスピーディな会話と展開、それはエロコメでも同じ。しかし、エロコメにおいては読者の真のベクトルは常にエロな訳で、オチはエロシーンでないとイカンのです。ふりかけがどんだけ美味しいってもふりかけだけ食うヤツはおらんし。コメディ部分に力入れるのはいいことやけど、あくまで前フリ。メインにはならん。
そこでこの「爆悦!恥妄遊戯」だ。これねー、エロとエロの間隔が長いの!こちとら、もうエロが見たくて見たくてしょうがないのに、かったるい会話ばっかりしよってからに!何で早く見せてくれないのよ!コメディなんかどうでもええんじゃ!前置き長かったけど、要するにこれが言いたかったの!
エロシーン自体は悪くないのに、日常場面とエロシーンのブレンドぐらいがかなり日常場面よりなんで、なんつうか、非常にもどかしい。このゲームの性格を考えたら、このエロシーンの数ならテキスト半分でよかったわ。「どきサマ」も「放蕩仙女」も全編満遍なくエロが入っていた。従って、こっちもそれを期待してやってしまうんで、エロがものすご薄くみえる。
会話が面白かったらこのぐらいのエロ配置でも平気やけど、本作のテキストは一部地域のみターゲットにしたネタばかりの、エロゲカウントダウンのレビューのような会話を繰り返すんで、個人的には全然笑えん。「まだか!エロはまだか!」ともう気が気じゃないんでテキストをゆっくり読む余裕はないですな。
エロシーンは良いですよ。キャラも可愛いし。汁もいつも通りあるし。やっぱり宇宙帝王ってのはでっかい武器ですなあ。なんか、宇宙帝王とMEGAMIの間の微妙な関係ってのを噂で聞くけど、これだけの圧倒的ならなぁ・・・ワンマン状態でもしょうがない。ママさんバレーに郎平が混じっているようなもんなんで、少々ブイブイゆっとっても詮無いことではなかろうか、と。
「放蕩仙女」ほどの汁への執着は感じられないし、「どきサマ」ほどの楽しさもなかったんで、個人的には前2作よりは落ちる。でもまあ、「ぶれ」よりは上。音声はまたもや無いけど、回想シーンは更に改善されたし。宇宙帝王が目的の方は買ってもOKなのでは?格闘姉妹悶々「編」ということは続編も頭に入れているんだろうか・・・。それなら「放蕩」の続きの方がええけど。