Foster
由美子さん、また新しいゲーム作ったんじゃ。
タイトルはな、「花の記憶」ってゆ〜んじゃよ。
え?それはもう作った?
じゃ、「ここは楽園荘」ってゆ〜ゲームはどうじゃ。
これは画期的じゃろ?
え?それももう作った?
そうじゃったかのう?

 
     

 

林間学校
フォスター(1994)
ADV/ゲームB/精液B+(顔?:口?)

ちょっと!先輩!ふざけないで下さいよ!オレが女装!?んで女子校に侵入!?おまけに林間学校の引率!?そんなこと、できるわけないっしょ!できるわけないっスよ!・・・やります。

「黒の剣」や「まじカナ」のサブシナリオで才能あるところを見せつけた藤木隻+横田守のフィーリングカップルがなんとフォスターで密かに作品を出していた!これは全くオレはノーマークだった。で、やってみました!

まあ、こんなもんですかね。ゲーム自体が古いですから。でも当時でも中程度かそれ以下のゲームでしょう。主人公のキャラが非常に中途半端だし、話がやたら短いのに女の子の数が多いので展開が落ち着かない。テキスト自体は結構面白いんだけど。結果どうなってるかというと、急に盛り上がったり、突然ダレたりの連続。よく練ってないココアのようにダマがあるんですわ。声も出るには出るけどそうするとテキスト消えちゃうし、ギャラリーモードないしシステムも最悪。「格闘原画マン」名義での参加の横田氏もまだまだ絵の塗りが暗いし雑(しかしながら既に汁気をかなり描いて来てるのはさすがだ)。

しかし、見事にフォスター印のゲームに仕上がってるなあ。この2人がタッグでかかっても軽く跳ね返すフォスターのB級パワー恐るべし。官僚達のなかで行政を行う青島都知事の気持ち、お察しいたします。

 

 

花の記憶
1995
ADV/ゲームB−/精液B−(顔1:口0)
キーワード:エロバカ

5人の女の子が自分の痴態を積極的に告白するフォスターの看板シリーズ。

100%フォスター汁。もうフォスターのイメージはまさにこのシリーズのイメージ。エエ年した大人がこんな中学生の妄想の固まりのようなゲームを毎年毎年よく企画できるなあ(褒め言葉)。

これ、ゲームではありません。デジタルノベル。ま、ゲームを解いたときのオプションの回想シーンが独立したものをイメージしていただきたい。しかも非常にユーザーへの気配りが行き届いている。選択肢でストーリーが分岐しているんだけど、ご丁寧にどのストーリーを見たかビジュアルマップ風に確認でき、任意のシーンから再開できる。これYU−NOじゃないか!しかも、プレビュー付き。95年の作品にしては非常に進歩的と言えよう。これであとは精液が出てれば最高だった。

 

 

ここは楽園荘2
フォスター(1995)
ADV/ゲームB−/精液A−(顔4:口1)

アパート管理人になった主人公と住人との話です。

これも横田さんだったのか。全然気が付かなかった。確かに「原画:格闘原画マン」って書いてある。

このゲームの中身ですが。え〜、CGだけの作品です。いつもと同じ。この設定ってのは、料理の仕方次第ですごく面白い話になると思うんだけど。ま、フォスターですから。しかし、ここも「タイムストリッパー真子ちゃん」とか「拘束超人」のころはつまらないなりにも創作意欲あったのに。老けたなあ。

横田氏の原画もクオリティが高いとはとても言えないね。やっつけ仕事とまではいかないけど、全体的に造形が甘い。「遺作」と比べたらその差は歴然ですな。しかも、今は絶対的に安定した質のフォスター塗りもこの頃はあきまへんわ。時が経つほど加速度的にしんどくなる作品。但し、汁気はありまっせ。

 

 

 

花の記憶〜第二章〜
1996
ADV/ゲームB−/精液A(顔6:口1)
キーワード:エロバカ+汁

5人の女の子が自分の痴態を赤裸々に告白するフォスターの看板シリーズの第2作目。

このシリーズの最高傑作。前作で不満だった汁気が今回は借金完済の勢いで飛びまくっている。

というか、この第二章のエロさは飛び抜けてる。こういうストーリー性・ゲーム性無視のゲームはエロという部分でしか評価できない。フォスターのゲームって全部そんな感じだから、一番エロであるこれはフォスターの最高傑作と断言できるね。実際、新作を除くフォスターの全ソフトのなかで一番中古の数が少なく、価格も高いのはこの作品。

で、期待してフルボイスになったWIN版をやってみた。が!出来が思ったほどには良くなかった。

フォスターというところはメイビーと同様に、女の子がかなりラリってる。Hシーンなんかはもうオメコチンチンの勢いだ。この傾向が一番キツい「第二章」がフルボイスになったってことは!ね!そういうことですよ!

が!しかし!音声モードでは卑語は全て亡きモノにされていたのだった・・・。いや、「みせたがり」みたいにモロッ!っていうのを期待した訳じゃないんだけど。 しかも、この音声モード、問題あり。まず音声を出すようにオプションで選択するとテキストウィンドウが消えてなくなる。テキストに忠実なヴォイスじゃないから忍びなかったんかな〜。で、男がしゃべる。「なし」にできない。サイテー。(ちなみに、ここら辺は「第四章」では改善されていた。)

「花の記憶」シリーズで一番Hな「第二章」。しかし、足を引っ張る要素がもったいない。そういいつつも、シリーズ4つの中で買うとしたらこれ。CG16色だけど。

 

 

さよならの向こう側
1997
ADV/ゲームC+/精液B
キーワード:アホ話

愛する妻を失った悲しみをあっさりと乗り越える話。

なんというか・・・。フォスターのゲーム。やり終わった後の印象が何も残らん。エロはそこそこなんだけど・・・。「花の記憶」と「楽園荘」以外はだめなのかな?やっぱりモチはモチ屋。ヌキゲーブランドはヌキゲーで勝負!

 

 

花の記憶〜第四章〜
1998
ADV/ゲームB−/精液B−(顔1:口1)
キーワード:エロバカ+マンネリ

5人の女の子が自分の痴態を積極的に告白するフォスターの看板シリーズ。の続編。の続編。の続編。

てゆーか・・変わらなさすぎ。4年経ってんだよ?寅さんだって背広ぐらいは替わってるぞ!女の子の数もCGの枚数もシナリオのノリも第一作から同じ。確かに色数増えたし、声は入ってるけど・・・。オープニングとかのデザインは1作目と変わったけど、今度は「楽園荘」と同じになってる!どうなってんだ、こりゃ?自分らでやってて何ともおもわんのか?ブルボンのお菓子のごとく手持ち素材の順列組み替えでゲームを作れるフォスター、強心臓!!しかし、ここまで変わらないというのも何か妙だ。何故なんだ?

理由1.美学
理由2.開発マシンがPC−9801FA (256色を出せるように中古ボードをさしてある)。
理由3.ホントは女20人登場の大作を目指していたものの、開発者が急死。 遺族が再編集して販売している。

ま、上のどれかだろう。 そうでなかったら「手抜き」だ。
エロ度は「2」を最後に下がりっぱなしだし、もう新しいのが出ても買わない。とはいえ、このゲーム実用度では「To Heart」なんかより遙かに勝っているのね・・・。難儀だ。

 

 

迷子の気持ち
1998
ADV/ゲームC/精液C+(顔1:口0)
キーワード:ホントに「ゲームテンプレート使用説」を信じたくなってくる。

ストーリー、覚えてません!

色々言いつつもかなりのフォスター好きを自負する俺だが。これは「さよならの向こう側」と並ぶ、フォスター屈指の駄作。要注意。

まあ、「フォスターお得意(自称)」のマップ式ADVなんだけどね。でもマップになってるというだけで別に分岐とかないんよね。一本道。で、やっていてどういう話か全然わからん。何か、主人公が朝起きて歩いてたら色んなこと(Hシーン)に出会って、ヒロインと言われてるキャラのたってない娘が現れて、家出したとか何とか・・・。「人はどこから来て、そしてどこに向かうのか」。俺はこれから何をやるべきなのか、これから何が起ころうとしてるのか、全くわからない。

フォスターのテキストってのは基本的に愚か者系というか考えなしとはいえ、このゲームのテキストの場合はそれ以前に意図がない。「楽園荘」とか「花の記憶」もストーリー最低やけど、少なくともオレらがゲームとして遊べる「場」を持ってた。でも、この作品はそもそも根っこがないぞ。どこに何を求めたらええのん?

だからね。やり終わった瞬間に全部忘れてしまったんで、よくわからない。ラストシーンがどんなんやったか覚えてないんやもん。Hシーンの顔射全然なかったしよ〜。

あ〜あ、何でこんなもんレビューしてんねんやろ?かなりシケたレビューになってしまったが、「ああ、PEROも更新が滞るのを気にしてるのね、ウェブマスターも大変だなあ」と暖かい目で読んでいただきたい。4649。

 

 

ここは楽園荘3
1998
ADV/ゲームB−/精液B+(顔3:口1)
キーワード:花の記憶+小咄

アパートの管理人をやめた主人公のノーテンキな三角関係。

いや〜、相変わらずフォスターらしい軽い話ですねぇ〜。主人公は今の彼女とモノカノとの三角関係で非常に難しい位置にいるにも関わらず、手当たり次第ヤリまくり。んでもって、何か面倒なことになりかけても「う〜ん、とりあえず寝るか。明日になった何とかなってるだろ」スカーレット・オハラばりに済ませてしまう。最近は純愛にせよ鬼畜にせよ物語のクオリティにこだわる風潮のなかに異様なまでの大らかさ、こういうの好きです!

しかし、フォスターというところは女性キャラを軽く扱いますな。何の前ぶれもなくH、そして何の後くされもなく消えていく。主人公はひたすらちぎってはなげ、ちぎってはなげ。一応シリーズものなのに・・・、ここのスタッフにはキャラクターへの思い入れみたいなものはないんでしょうかね。もう、たけし軍団のごとくひとやまいくらの状態です。なかなか魅力的なルックスの女の子ばっかり出てくると思うんだけどなあ。

とはいえ、スーパージョッキーもあれだけ続けば井手やラッシャーにも何かしら風格が出てくるというもの。3作続けばさすがにキャラクターも結構立ってくる。しかも、みんなHやしね。「花の記憶」は無くなってもいいけど、「楽園荘」シリーズはいつまでも続いて欲しいと思うワタシであった。

 

 

心のかけら
1999
ADV/ゲームB−/精液A−(顔4:口0)
キーワード:この原画が無かったらフォスターはすぐにつぶれただろう。

父さんは2週間出かけてくる。その間、メイド達と共に家を守るんじゃ!ちゃんと家を管理せ〜よ!

フォスターに何が起こったんでしょうか?すでに老衰状態にあると思われたフォスターが何とメイドゲームを作りました。一応エロゲシーンの動向とか知ってたんだぁ。しかも今回ゲームは化粧箱に入っています!ええ?ホントにフォスターなのぉ?

え〜、しかし。中身はいつものフォスターです。相変わらずストーリーはフロッピー2枚分くらいしかないし。オープニングもない(に等しい)し、分岐があるっつっても一晩でコンプできることにはかわりないし。要するに「楽園荘」のコスプレ版。ライターが変わってるのにいつも同じようなノリになってしまうのは「林間学校」でも証明済み。何だかなあ。しかしこれでも今までよりはストーリーに力を入れているのか、いつものような「こんにちは。じゃ、やる?」みたいな唐突Hはありません。好感度を上げてイベントを起こして初めてH。Hなセリフもいつもほどではないですが、心なしか声優レベルが上がってる気がします。女の子の数は6人と抑えておいて1人で2回ずつHがあります。フォスターは「花の記憶」と「楽園荘」では汁に対する考え方が幾分違うみたいですけど、「心のかけら」では「楽園荘」寄りの精液重視指向です。顔射シーンのみ2段フィニッシュにしてあるし、ここらへんはツボでした。CGも相変わらずキレイなスカイハウス原画でOK。

今までよりは前向き、というか「タイムストリッパー真子」の頃にまで進歩的後退(?)した感じ。次回作も今までにない感じやし、フォスターも徐々に発展していっているのかも知れない。ま、それでもイキナリCD2枚組とかは出さないだろうけど。とりあえず、オープニングぐらいはちゃんと作ろうよ、ね。

 

 

憧れ
1999
ヴィジュアルノベル/ゲームB−/精液C+(顔1:口0)
キーワード:まあ、ボケが治ったのだけは良かったが。

学園生活最後の夏は只では終わらせね〜ぞ!ターゲットは・・・先生だぁ!

「心のかけら」で突如新しい姿(化粧箱)を披露したフォスター。ほとんど間を空けず出てきたこの「憧れ」も、新・フォスターを我々に強烈に印象づける作品になった。なにしろ「憧れ」のロゴのデザインからして違う。いままでの投げやりなフォスターはどこへ行ったのか?もちろん化粧箱に入ってまっせ!!まあ、手にとってみたパケ絵のモリディリアニのように細長いヒロインの姿に多少火薬の臭いを感じないでもなかったが、しょうがないから買った。

ゲームを起動した瞬間に衝撃が走る!フォスターのロゴが変わった!しかもメニューバーに「セーブ」とか「ロード」とか「次の選択肢へ」とか普通のゲームみたいなことが書いてある!な、なんとぉ〜!しかもそのセーブポイントの数が7×7ページの49カ所!今までず〜〜〜〜っとセーブ3つしかなかったのに!フォスター比1500%増!しかもどの娘のシナリオでやっているのかを示せるしおり付き!こ、こんなユーザーに優しいフォスターが未だかつてあっただろうか!こんなことで驚かれるブランドもある意味スゴイが。

え?ゲームの出来?あ、これはいつもの通り。いや、いつも以下と言ってもいいかも。ビジュアルノベルということでいつものフロッピー2枚分ぐらいのストーリーを3枚分ぐらいに増やしてきたけど、やっぱり哀しいぐらいショボイ。セーブポイント40ぐらい余ったぞ。テキストも全然味がないんだ。緩急がまるっきりついてないんで、ちっとも心に残らない。こういうところは誰がシナリオ書いても一緒になっちゃうのはフォスターのカラーね。

今回せっかく全員教師という設定なんだから、これをもっと生かしたものにしてもらいたかった。先生というのは、やっぱりガードが堅くないと。何しろ、生徒とヤったら「名古屋に淫行女教師!」とか「カラオケボックスで生徒に酒を!」とか「妊娠していた?」とか、好き放題書かれちゃう訳で。そういう事件と前後してこのゲームが出たから、余計シラけた。やっぱりヒロイン達の「先生としての職業意識」をしっかり書いておいかないと。先生生徒の垣根を越える瞬間のダイナミズムが教師を落とすゲームの最大のツボなんやから。このゲームみたいにどいつもこいつもあっさり「女」になられたらなあ。単なるネエちゃんやで、これじゃ。

CGレベルは高かったが、やっぱり原画には馴染めなかった。可愛くないとは言わないがなあ、特にHシーンの時の顔があの憎っくき「ぬきのべ」と似てるんだ。これでいっぺんにナエたわ。しかも汁がない!声もない!ヤラしくもない!システム面では多少便利になったが、その代わりフォスターの数少ないポジティブファクターが失われたんで、差し引き大幅マイナスだわ。これは。

いつもとは別のチームの作品なんで、色んなところでフォスターらしくなかった。幾分普通のWINゲームっぽくなるのとは逆に個性がなくなったよ。

 

 

まにあなおんな2
1999
オムニバスADV/ゲームB−/精液B−(顔3:口0)
キーワード:またまたアルツハイマー再発!

盗聴・盗撮予備校生赤城成美が大学生になって帰還!いつものワッチでキャッチしたのは・・・。

フォスターお得意のマップ移動型アドベンチャーってパケに書いてあったけど・・・。あんたらが得意なのはもっと別なものだろう。

別チームの「憧れ」が挟まって、またメインチームによる作品。相変わらずつまらん。今回はいつもより余計につまらなくなっておりますよ、これは。1つのストーリーが終わったらまた次のストーリーが始まるという「花の記憶」が直列配線になったような形式だが。一個一個のストーリーがとにかく軽い。「ジョジョ」が1巻、5巻、12巻、28巻だけで進んでいくようなもんですわ。盛り上がりもクソもあったもんじゃない。

ま、フォスターのゲームを買う人ってのはストーリーなんぞ全く気にしてない人ばっかりだろうけど、肝心のエロボイスと汁がこれも今回良くない。パートバイスなんだわ、これ。メインキャラのHシーンには全部ボイスが入ってるけど、ノゾキでキャッチしたHシーンには声がない。これだけでも解せないけど、更に不可解なのはそのくせ男の声が入っているということ。なんじゃ、これは?女の声を入れないで男の声入れてどないするん?

汁も×。フォスターの原画のスカイハウスさんの描く汁っていつも浮いてる感じするけど、今回はその傾向がキツかった。キャラはホントに可愛いけど、今回は満足度やや低い。

要するに買って損したってことですわ。フォスターってさあ、なぜにこんなな〜んにも考えてないようなもんを毎回出せるんやろ?阪神の選手ぐらい無心でゲームに臨んどる。一応会議とかしてるんやろ?自分らにどんな持ち味があって、どういうゲームを作ればそれを生かせるんかもっと吟味せんと。「花の楽園荘」作りゃあええだけやんか。せっかく原画に素晴らしい人がおるのにもったいないわ。圧倒的にもったいない。

 

 

花の記憶〜第五章〜
2000
ADV/ゲームB−/精液B+(顔4:口0)
キーワード:おまけってどこ・・・?

5人の女の子が自分の痴態を積極的に告白するフォスターの看板シリーズ。の続編。の続編。の続編。の続編。

忙しい中のレビュー更新の大きな味方。2時間でコンプ、その日のうちにレビュー。いや〜、助かるなあ。

とはいえ、これほどまでにレビューの書きにくい作品もないんではなかろうか?毎回毎回毎回毎回全く同じ。この「花の記憶」も5つ目になりましたが、1つ目とどう違うんやろ?なんぼベッピンの嫁はんもらっても、何年も何十年も「私キレイ?」と聞かれたら答えに窮するものじゃないでしょうか?もう褒め言葉もケナシ言葉も枯渇状態ですなあ。かといって、「いつもと一緒。1500円。」と言い切ってしまっては身も蓋もないし。

でも、今回ちょっと良かったぞ。ほんのちょっとだけ前に進んだかも????と思ったりした。各シナリオがひとつの世界にまとまっていて登場人物がインターコースしていたり(ゲーム的攻略には何の関係もないけど)、テキストの手触りもちょっぴり変わった。いつもながら安定したスカイハウス原画も今回はツリ目キャラが2人いて新機軸を打ち出してるし。色んな部分でマイナーチェンジがされている。ま、確かに変わったといっても間違い探しのレベルなんですけど、フォスターにしては頑張った方ではないでしょうか?Hもバリエーション増えてるし(浣腸・・・)、声優も結構上手かったしね。

マンネリセックスも少しの工夫で新鮮に。「第2章」までとは言わないけど、このシリーズではかなり良い出来なんではないかい?オレとしては満足しました。うむ。

あ、もしかして誤解を受けたかもしれないな・・・。あの、念のために言っておきますけど、つまんないっすよ、これ。このゲームがこのゲームであると知っている人のみやって下さいね。ある意味メイビーソフトよりもブランド愛がないと買えないところだからね〜。ここは。

 

 

カレンダーガール
2000
ADV風ADV風SLG/ゲームB−/精液B−(顔1:口1)
キーワード:ゲーム終わった瞬間に全て忘れられるゲーム

女の子達と仲良くする話(なげやり・・・)。

専門学校時代、指を描いていたら横田守に「チンポ巧いね」と言われた男・スカイハウスの原画がある限り買い続けなければいけない腐れ縁。またまたフォスターであります。

しかし、相変わらず書くことないなー!ここのゲーム。

実はフォスター、このブランドなりにイロイロやっていた昔の頃に戻っているみたいだね。今回はかなりゲームっぽくなってるよ。システムもよくなってるし、回想モードも付いてようやく普通のWINゲームらしい体裁になって来ている。しかし、アドベンチャー恋愛シミュレーションゲームって書いてあるけど、「風」の割にかなり本格的にADVやで、これは。かなり選択肢が多くて、「心のかけら」のように一筋縄ではいきまへん。何しろ、何にも起こらないENDにブチ当たることもあるんやからなぁ。フォスターなのに(ごめん)。

しかしなあ、既にフォスターはこういうキャラを求められているブランドではないと思うが・・・。ヘタに頑張ると、今までは「うわ〜、お手軽」で許されたストーリーも風当たりが強くなってくるぞ。あんまり本格的にやろうとしたら足がつるってのは「憧れ」で証明済み・・・。

しかも、今回エロくないっス。これが痛すぎ。Hシーンの量もエロ度も共に低い。フォスターといえども、ストーリーにチカラを入れたらHがダメになるんだねぇ。しかし、フォスター程度のストーリでは(ごめん)、なんぼチカラ入れたといっても、いくらスカイハウスの女の子が可愛いっていっても、Hシーンの助けなしにはモチベーション低い。しかも主要キャラに顔射が全くない!何やってんだか。アホか〜いっ。

結論。買わないでいい。今回の女の子達は今までのフォスターで一番可愛かったんだが・・・。残念。

またひとつ、つまらぬレビューを書いてしまった・・・。

 

 

叶わぬ恋の物語
2001
ザッピング風ADV/ゲームB−/精液B−(顔0:口1)
キーワード:汁がないのは痛すぎる。

建築事務所のデザイナーである主人公は、仕事と結婚との板挟みで最近恋人をうまくいかない。そんな中、同居している妹が外泊をする。心配する主人公だったが、彼女は翌日無事に帰ってくる。しかし、彼女は記憶をきれいに無くしていた。

買うか買うまいかかなり迷っていたソフト。店に行ったらなんと「鬼作」よりも1000円も高いじゃないですか。スカイハウスの原画集になぜにこんなに払わなならんの。もっとも、買っても失望はしないんだけどね、最初から全てわかっているから。ボクにとってフォスターってのは赤子のような存在なので、期待っても早く首がすわればいいねぇってぐらいですよ。

まあ案の定でした。コンプまでのプレイ時間はまたも2時間。今時、同人ソフトでももうちょっと楽しめるものあるんじゃないでしょうか?ザッピングってのが今回の新機軸らしいですけど・・・う〜ん。まあ、確かにザッピングにはなっているが・・・。行動の幅がもともと少ない、ほとんど一本道なストーリーやから、ザッピングをやる必要性は全く感じないですね。選択肢が5、6こぐらいしかないので、適当にやっていたらコンプしてしまいます。ザッピングの醍醐味を味わおうにも・・・。パケ裏によると「(ザッピングの)楽しさをお手軽に味わえるようにフォスターが味つけをしました。面倒臭いのはイヤ!でもザッピングを楽しみたい。そんな方にピッタリのゲームらしいですわ。面倒臭いのイヤなのはお前らやろ!という感じですが。なんつうか、お前に釣りのおもしろさを教えてやる!と言って、ガブッチョ魚釣りゲームを持ってこられたような仕上がりですわ。

でもねぇ、フォスターのゲームってのはいつも設定というか、ムードはいいんだよ。これが憎めないところ。今回も主人公は社会人で、元彼女と恋人、妹の友達などを交えて貞操観念完全否定的バトルロイヤル人間関係を築いております。まあ、フォスターの場合は毎回そうだから別に特筆すべきものじゃないけど、実は、オレが最近エロゲに一番求めているのはこういう舞台なのだ。純愛でも鬼畜でもない、打算とか孤独感とか嫉妬・駆け引き等、愛情を構成する裏の面を前面に押し出して、なおかつ暗くないエスプリなコメディ。愛情の裏表をある程度許容したキャラクター達の恋愛ってのを見てみたいわ。もうオレもおっさんなんで。フォスターはもともとそういう路線だし、スカイハウスの描くキャラも等身もでかくて顔つきも幼稚なところがなく、アダルトにストーリーが推移しても大丈夫。しかも画面的にはあくまで明るい。充分使えると思うんだよな〜。

しかしいかんせん、フォスターの言う「大人のアドベンチャー」をやる畑(設定)、と苗(原画)はあるんだが、それを植えて育てるやつがいない。今回も枠組みを埋めるテキストが余りにも余りにもで参ったです。まあ、毎度毎度同じなんで、今更急にまともになれ!ってのも無理な話なんですが。ホームページにサイドストーリーとか紹介してるヒマあるんやったら、もうちょっと本編のテキストに手を入れて欲しいぞ。 何の必然もなくバッタバッタと女をヤリ捨てて、主人公の会社の危機も妹の記憶喪失も大した盛り上がりもなく終わっている。これでは単なる昔のエロゲやないか。

どっちにしても今のフォスターには、スカイハウスは圧倒的にもったいない。このままポテンシャルを出しきらないまま年を取らせるのは重大な損失や〜。この原画をもっと生かせよ。とりあえず、原画の発注は全て2段フィニッシュでね!

 

 

花の記憶〜第六章〜
2001
ADV/ゲームB−/精液B(顔3:口0)
キーワード:購入からレビューまでの史上最速記録を目指してたのに寝てしもた

5人の女の子が自分の痴態を積極的に告白するフォスターの看板シリーズ。の続編。の続編。の続編。の続編。の続編。いつも同じ。30分でコンプしてしまったよ。毎度毎度レビュワーフレンドリーだこと。

毎回全く期待しなかったら大体期待通りのフォスター。6回も同じもん買う気にならんわなぁ・・・。しかし、今回はちと違った。フォスターのオフィシャルHPでシナリオの相模原氏が「第六章」の紹介文で言うことには・・・・。

今回、ごだわってみたのは……。
1.とにかく「フィニッシュ液」を出してるシーンを多く出す。

これ、どうですか。こだわっているもんの一番目がこれですよ!例によって俺は「俺に買ってくれって言ってるよぉ!」と電波キャッチしてアキバに爆走。そして家に帰って裸族!これは今までと違うはずだ!ゲーム起動!

同じやないかあ!顔射3回て、前と変わってへんがな!エエ加減にせぇよ、ホンマ!毎回ショックを受けないように、そよ風のような心でやってたのに、今回は思いっきり前のめりでカウンター食らってしもたわ。こんなオトし方、ひどすぎる〜。

確かに汁表現については変化があったことは確かやけどなあ・・・。遂にフィニッシュシーンが2段フィニッシュになった。それにスカイハウス氏の描く汁についても、量に関してはかなりの前進が見られた。これらについてはポジティブに受け入れたい。が、汁の質については水銀の水割りっぽくて、相変わらず良くない。それに汁に関してのセリフが少なくなったし。何より、今回スカイハウス氏の原画自体がテンション低いように思った。これは痛いよなぁ。ここしか見るとこないのに〜。

インターフェースも今回色々工夫を凝らしてあるのはいいけど、男の声がオフに出来ない。どっかが良くなったら、どっかが悪くなってる。どうも、フォスターのゲームにつぎ込む労力はサラリーキャップ制が採られているようですな。

要するにいつも通りでスた!先の相模原さんが同じところで「今回捨て身です。はい。」って書いてあったけど、もうちょっと捨ててくれ

このゲーム、6000円以上出して買ったんですよねぇ・・・。アキバで同時に同人のCG集を買おうとしてたんだけど、そっちは500円。そんでもってどっちも勃起度は同じぐらいなんだよねぇ。「花の記憶」もスカイハウスのCG集みたいなもんやんか。この金額差は一体どういうことなんや。もうちょっとさー、お金の出し甲斐がある作品作ってよー。まあ、俺も全てわかって買ってるとはいえ、ちょっと考えるとヤになりますな。

 

 

シ・カ・エ・シ
2002
エロ妨害用ショタ込みADV/ゲームB−/精液B−(顔3:口0)
キーワード:シーン回想モードないのにセーブポイント12個(←また退行)

女子校に通っている主人公・長谷部涼は、実は男。子供の頃から女装を強いられ、今ではどこからみても女の子。しかし、好きな女の子をネタにロッカーでオナニーしているところを同級生に見られ、以来彼女のグループの奴隷状態に。虐げられ続ける彼だったが、遂に限界が・・・・。また買ってしもたっ。もう完全に思考停止状態。恐るべしスカイハウス・・・。どうせ、今回も期待薄やろうと思ってたわ。「花の記憶」「楽園荘」シリーズ以外のフォスター作品は、ほぼ全部コケてるからなあ。知恵を絞ると大概アカン。

しかし今回は違うっ。何と!今回はフォスターなのに淫語満載。「チ○チン」「オ○ンコ」はもちろん、「臭いおしっこ」「うんこ」「恥垢」と言った今までのフォスター作品ではついぞ見られなかった言葉が連発。これは良い〜。エロシーンのテキスト密度、構成、フェチ度は今までと全く同じなのに、この淫語のおかげで一気にエロのステージレベルが上がった。こりゃ、てっとり早いや!

しかし、そこはフォスター、しっかりとトラップ装備。いくら淫語連発でエロ度を稼いでも、ショタが一人混じっているだけでこれほどヌキにくくなるとはっ!しかも、この主人公のショタ女装男、外見も声も女性そのものなのだ。従って、エロシーンでのカラミでのエロセリフでも、どっちが男のセリフか女のセリフか全くわからん。これじゃ、ヌくタイミングが全然掴めんわっ。キツネうどんのなかに紛れたサナダムシを見つけるようなものではないか。そりゃあねぇ、ショタでも抜けるって人いるかも知れないけど、俺はフタナリですらダメって人間な訳で。いくら女の記号をしょっていても、そいつがチンチンを持っている限り、そいつでヌく訳にゃあいかん。せめて、男の音声をオフにさせてくれよ〜。上連雀三平のマンガやないんやから・・・誤爆の可能性限りなしですわ。

しかも今回衝撃の事実が。
フォスターの汁と言えばご存じ水銀精液。青い。とにかく青い。この生気のかけらもない精液がフォスターを汁ブランドでありながら、イマイチ肩入れできない要因になっていた。もちろん、本作でもその金属質な精液は健在であった。ところが!本作のあるシーンで、ホットミルクをぶっかけるところがあるのだ。それは顔アップで行われる見事な乳白色の汁ぶっかけ。しかも、そのミルクは完全に精液のメタファーとして使われているのだった。

できるんやったら最初からやらんかい!
アホかー!

スカイハウス氏の絵もまたテンション戻ってきたし、今回は明らかにエロ方面でのパワーアップが図られていた。というか、前からオフィシャルHPでは様々なことをガナっていたので努力はしていたんだろうけど、今回初めて目に見えた。しかし、相変わらず失敗が多い。しかも、その失敗が致命的なところで犯されているってのもずっこけたとこだよなぁ・・・。全体のプレイ時間がものすご短いのに、全ての場面場面の切り替えごとに妙なアニメを入れてきたり。この作業時間テキストに回さんかい。いつもながら努力の方向が間違っておる。

でも、「これじゃダメ」って言い切っちゃってヤル気なくされても困るので、よくやった!と心にもないこと言っとくか。どうせ次が出たらまた買うんだろうし・・・。エロいの作ってください、お願いします。そういえば、ストーリーの話してないけど、まあいいか

 

 

探偵少年A
2002
徘徊探偵ADV/ゲームB−/精液B−(顔0:口1)
キーワード:一度でいいから褒めちぎりたい・・・。

叔母の経営する「しろくま探偵社」に無理矢理見習いとして働かされることになった主人公。2人のアシスタントに支えられ、彼は一人前の探偵になれるのだろうか?

またもや、アルツハイマー期に入ってしまったか?「迷子の気持ち」、「まにあなおんな」・・・フォスターの徘徊型はつまらないというジンクスが今回も守られた。超低目安定のフォスターで更にダメとくる訳だから、どんだけつまんないかわかってくれるだろうか。

いつも通り、何も特徴もない男が何となく行動して、これまた何の特徴もない女の子たちが現れては消え、という感じで。事件も大してデカいことは起こらない。エロも普通やし、ボリュームもない、汁もない。ちぃーっとも心に残るところのない作品ですわっ。まあ、それはいつも通りといえばいつも通りやねんけど・・・。せっかく前作「シ・カ・エ・シ」で淫語やショタを取り入れて意欲的なところを見せたのに、今回は淫語なしショタなしはもちろん、チンチンも白一色でしか描かなくなった。むしろ後退したぞ。相変わらず狙いが見えへんブランドやなぁ。今年の夏はドラマでも探偵ものが2本あって、題材だけは妙にタイムリーだったが、内容はいつもと同じ。もしくは、それ以下だ。

しかも痛いことに、唯一にして最大のポジティブ要素・スカイハウスの絵も今回はエネルギーが感じられない(まあ、いつもながら可愛いことは可愛いですが)。したがって、全く価値のない作品になっている。買わなくても全く大丈夫ですわ。

実はうちのサイトはフォスターサイトであるとの指摘を最近受けた。言われてみると確かにフォスターはうちで一番レビューがあがっているブランドだ。毎回同じゲームなのに、よくもこれだけ違うコメントがつけられるもんだと、自分でもあきれる・・・。しかし、今回はかなりコメントに窮する作品や。出来が悪くても、何か前よりもいいものを作ろうという匂いを感じられたら、こっちもエールなりなんなり送ろうという気にもなるけど、ここまで気の抜けたゲーム作成姿勢を見せられると言う元気なくなりますなぁ・・・。

 

 

花の記憶〜第七章〜
2002
金太郎飴ADV/ゲームC
精液B−(顔2[うち顔アップ2]:口1[うち顔アップ1])
キーワード:アルツハイマー小康状態

5人の女の子が自分の痴態を積極的に告白するフォスターの看板シリーズ。の続編。の続編。の続編。の続編。の続編。の続編。いつも同じ・・・なのかな?

ファスター史上最高レベルのエロさです。

いや、待ってくれ。かといって、別に傑作でも何でもないのは当然ですよ?ま、今フォスターを買う人ってのは既に何もかもわかって買っているって人だろうから、こんな注釈はいらないだろうけど。

8分の5歩進んで7分の3歩下がるという感じの発展をしてきているフォスター。そのフォスターのほぼ唯一のメジャー(?)タイトル「花の記憶」の第7弾が性懲りもなく登場。6章までとは別路線のダークストーリーのシリーズとして「復活」したというのが今回の「7」らしい。「6章で終わりにするつもりだった」って計画も初耳だったが、7章を始めることにしたきっかけが「続編を願う声が大きかった」ってのは驚愕の事実。かなり高性能の集音マイク使っても、そうそうそんな声は拾えないと思うが・・・・そもそも、ユーザーハガキとか返ってきてんのか?

ただ、いつもなら全てかけ声だけで終わるフォスターだったが、今回は確かに別路線だった。ダークな話は今までもちょくちょく出てきたけど、今回はやっているエロシーン自体に結構新鮮味が。また淫語が戻ってきたし、特に放尿や脱糞等のスカ係の充実ぶりが目をひく(オレ的にはやめてほしい路線だったが!)。中でもインパクトがあったのがワキ毛だ!ワキ毛生やした女がヒロインの一人で出てくる。黒木香、小鳩美愛と続いて、ここでフォスター?んで、そのワキにチンチンをはさんでヌいたりする訳だが・・・どうなんだ?

しかし、全体としてはこの路線は正解。オレは陵辱自体は嫌いやけど、フォスターの作品で純愛陵辱ってのはほとんど意味をなさないから、要はスカイハウスの原画がどれだけ生きるかってことしかない。そういう意味ではこの「7」は、今までのフォスター作品のなかでは一番エロいスカイハウスの絵が見られたと思う。尿をかけられるスカイハウスヒロインなんて、もうテキストがどれだけシオでも燃えるわい。汁関連が今までよりもややレベル下がったのは残念やけど・・・ただまあ、コンドームの精液を飲むシーンとかあって、こういうとこでも新機軸万々歳としか。

いつも1500円レベルって言ってるけど、今回は2000円分ぐらいはゆうにあった(ほめ言葉)。あ、あと、毎回ゆうけど、このレビューみて買って後で文句言うなよ。これで史上最高レベル?と驚かないように。そういう会社なのです。

 

 

STAGE
2003
「超長編」ADV/ゲームB−/精液C(顔0:口0)
キーワード:フォスター作「GREEN」

煮え切らない青春を送る主人公・晴樹。そんな彼に、同級生・千尋から部活の誘いが来る。誘われたのは演劇部だった。無気力な晴樹は最初は縁がないものと思っていたが・・・。

おお、何ということだ!俺としたことがフォスター作品の発売日をすっかり忘れていたとは!大好きでたまらないフォスターのことを忘れるなんて!こりゃ大変だ!だってフォスターの作品と来たら、発売日に買わないとどんどん買う気が失せてくるんですもの。

実際、忘れていた方がよかったわ。

フォスターのオフィシャルサイトで「過去作品と一線を画すシナリオの量と濃さで展開される人間ドラマ」という紹介の本作品。それは本当にその通りで、今回はおそらくフォスター史上最長のテキスト量になっているだろう。どれぐらい多いかと言うと普通のエロゲの小品並のテキスト量はある。 いや、それでもここにしてみたらものすごい分量なんですよ。今回は演劇ものなんだけど、演劇部に入部するまでで既にフォスターの他作品1つ分ぐらいはあります。こういうところで、ここの作品が普段どんだけ短い作品を作っているか推し量っていただきたい。

しかし、やってみると文章量以上に長く感じますよ、これは。やってる感触はマジで長編並。というのも、それだけ読んでて疲れるということなんだが!例によってCGの枚数が少ないんで、イベントCGなしで立ち絵だけでどんどこストーリーが進んで行くので、読んでてついていくのが大変。キャラクターの性格の描き分けがそんなにパキっとしてないから会話的にも静かやし、ストーリー的にも起伏が少なく淡々と進んでいくので、テキストだけを延々と読む作業に途中でバテてしまった。主人公もまたぞろエロゲにありがちな、無気力無努力非社交のクセに「でも女の子が俺のケツを叩いてくれたらやってもいい」という詮無いマザコンキャラという感じやしなぁ。そんな奴毎日自分の部屋の鏡で見られるし、さすがに食傷気味ですな。つうか、わざわざフォスターが受け持つことない題材やと思うんやけどなぁ。俺はフォスターにはむしろ社会人ネタを扱って欲しいから。

ただまあ、ストーリーをちゃんと作っていこうという流れは評価できる。フォスターはすっかり向上心のなさが家訓のようになってしまっているんで、こういう変化はポジティブに受け入れたいですな。やっぱりキャラを立てないことには、どんなゲームを作っても「花の記憶」と変わらない訳やし。

・・・・・しかしね。その結果、Hシーンが4つだけになるんやったら今まで通りで結構てなもんで。

本作におけるHシーンは女性キャラ4人にそれぞれ1つずつ。しかもストーリーの最後にホンの蛇足程度にあるのみ。メインヒロインとのHの、余りにもなおざなりさにはかなりヘコんだ。汁なんか問題外よ。リーフやKeyやったらともかく、フォスターの作品でHに繋がってないストーリーなんか何の意味もないんや。

そもそも、フォスターは長尺のゲームを扱える制作体制持ってないやん。何しろCG枚数に上限(毎回せいぜい50枚ぐらい)があるから、通常イベントに枚数割くと、自動的にHシーンへとばっちりがくる。かといって、その少ないCGを全てイベントCGに回したとて、今回程度のゲーム規模で既に不足を感じる。上であんまり評価しなかったストーリーやテキストも、イベントCGがもっともっとあったらもうちょっとちゃんと読めたかも知れないし、もしかしたら面白かったかも知れない。でも、今の状態じゃあ、テキスト書いただけ損してる。まして、本命のHシーンにしわ寄せが来ているとなれば、フォスターユーザーとしても、そうまでしてフォスターのストーリー読みたくないやろ。今回の作品も途中でもう2、3回Hがあったら、大幅にやる気でただろうに。

長編をやるならイベントCGあと2倍は必要。それに合わせてHシーンCGも増やさないとあかんから、結局今までの3倍は用意しないと成り立たない。それができないなら、おとなしくスキゲーを延々と作るべきやと思いますな。ボク的には。この路線で多少いい話ができたとしても、それを引き替えにしてフォスターの特色(お手軽H)がなくなるとなると、むしろ平凡化に繋がると思うがなぁ。

・・・・ちょっと今日は厳しかったね。