F&C
ウチは一つの作品を3年も4年もこねくり回すような効率の悪いことはしない。ゲームなどは嗜好品であり、世のニーズに合わせて可能性がありそうな奴をどんどん作ってぶつけるのが肝要なのだ。そのために作品は「少々」薄味になるかも知れないが。ちっとも作品出さないとこよりもマシだと思うがねぇ?お客様には理解してもらっているよ。ウフフ。
Piaきゃろっとへようこそ!
1996
恋愛SLG/ゲームB/精液B(顔3:口0)
キーワード:今にして思うと、これはまだマシだったなファミレスのバイトをしながら女の子と仲良くなっちゃうぞ!青春をエンジョイしちゃおうよ!
なんか手応え軽いなあ。制服が3種類選べて、イベントシーンも3つずつあるあたり、なかなか労作だと思うし制服がツボなヒト多いと思う。でも俺はアンミラとかなんにも感じないし、「同級生」の方がはるかにいいと思う。シナリオ弱い。CGもホワっとしてて苦手。エロも全然足りないぞ。これで「2」はもっとヌルいってんだからな、もう。
Natural
〜身も心も〜
1998
SM調教&恋愛SLG/ゲームB+/精液B−(顔2:口0)
キーワード:あえぎすぎる千歳教育実習の間に、元カノの妹との純愛を成就したり、調教したり、他の娘に手を出したりする話。
これはF&Cにもかかわらず楽しめた。この作品は原画がカチッとした絵でオレ好みだったし汁気も多かった。Hしまくりのヒロインの声すげーうまかったね。これはHだス。え?ストーリー?・・・・、うーん次行ってみよう。
Natural2 −DUO−
2000
SM調教&恋愛SLG/ゲームA−/精液B(顔6:口0)
キーワード:Hシーン回想モード付けてくれ〜。10年ぶりに再会した双子の姉妹と純愛やってみたり、手玉にとったり、奴隷にしてみたり、他の娘に手を出したり、奴隷にしたり、アラカルト形式で楽しむF&C久々の力作。
まあ、オレは「萌え〜!!!!」なんて言う言葉は、何回転生しようとも言わないと思うんだが、本質的にはキャラ萌えを求めていると思うんだね。汁はこの際置いといて、エロゲで最も重要な要素はキャラであるという基本は外せない。いつも言ってるような気がするけど、ストーリーとかテキストとかもかなり大事だけど、要するに脱がせたいと思う女の子が出てくればそれでエロ的には充分。で、そのキャラってのは何だって考えると、それはキャラクターデザインと性格付けと人物間設定で構成されていると。
そういう点でこのNatural2をみると、非常に良い作品だと思う。
F&Cという会社はことキャラ作りという点ではかなりの手練。主人公への気持ちを前面に押し出す母性的な千紗都と、快活だが不器用で実はナイーブな空の双子姉妹と同居し、共に主人公のことが好きな姉妹との三角関係を楽しむその設定がまず良い。タイプが違う2人に色んな形で好き好き好き好きと言われまくるのはとても気持ちがいい。
血が繋がっていないとはいえ、この姉妹は素晴らしいですなあ・・・。「千紗都の煎れたコーヒーはいつも美味いな」「愛情も一緒に注いでますからっ」とか言う会話を見ていると、そらこっちも段々ノライヌの様な目になってきますわ。現実との差に。
妹なんつ〜のは、人の顔をみる度に「オタク〜!オタク〜!」とか、「また小汚くなってんで、あんた」とか、「MDステレオ買いたいけど、池袋まで行くのめんどくさいからあんた代わりに行って買っといてっ」みたいなことしか言わないもんですわ、実際はっ。ウチの妹、中学校の作文で「世界で一番イライラする人間は兄」って書いてるし・・・。トホホ・・・。まあ、その妹に晩飯タカッているオレもオレだが・・・・。
その理想の双子を中心に、隣に住む孤独な未亡人。家庭教師の自分だけに心を開く無口な娘。ただ一人自分のダークサイドを知っている悪魔的な女性と脇役もしっかりと。まあ、相変わらずのメガネっ娘は無視を決め込むとして、女の子達がそれぞれに魅力的。CGもボイスもとても高いレベルだし、非常に脱がし甲斐がある。ストーリーやテキストの軽妙さという点ではかなり貧相であるのにもかかわらず、ゲーム全体に漂うこのワクワク感。ここら辺の雰囲気作りはさすが。
でもまあ、ここで終わっていたらそれこそ単なる「Piaきゃろ」でしか無い訳で。ここで「女の子たちを性奴にする」という要素を持ち込んだことがこのシリーズの最大のキモですな。最近オレが良く使っているけど、「エロとは落差である」訳で。明るい萌えゲーの雰囲気が一転してエロづくしになるというのはかなりインパクトがあると思うんだね。このゲームのエロ度ってのはそれだけ取り出したら、そんなにものすごいという訳ではない。エロいことはエロいけど、今時これより上はなんぼでもありますわね。でも、最初に言ったようにキャラが(しかも明るい方向で)たっているおかげでエロさが際だつ仕組みになっている。
とはいえ、やっぱり不満はあるにはあるけどね。結局、Hシーンを見るためには「調教」という手順が必要なんだよ〜。「DARK編」と「DUO編」のH度の違いに全て言い表せるんだが、H度が高くなればなるほどダークサイドに入っていくってのは気に入らないわ。前作でもそうだったし、それがこのゲームのコンセプトってのはわかりつつ、最近の13cmやメイビーみたいな和姦H深度を高めていくというところがもっとあってもよかったなあ。やっぱり自分のことスキだって言っている娘にわざわざ首輪は付けられないわいな。
更にもう一つ不満。汁はダメでした、残念ながら。前作よりもフィニッシュ回数は増えているんだけれども、汁の量が圧倒的に不足。主人公もホットケーキばっかり食わされているからそうなるんや。肉を食え、肉を。しかも同じ膣外射精でも下半身に出すときはかなり量出るんだよね(色も黄色がかっているし)。なのに、顔に出すときは・・・。口内でも顔射でも同じCG使うし。汁的なフェティズムはほとんど感じられまへん。
まあ、汁フェチやよっぽどエロ重視の人にはどうかと思うけど、クオリティは非常に高いと思う。視点と設定を変えたシナリオが複数用意してあるところとか、おまけモードに至る細部の作り込みとか、ユーザーインターフェースやシステムの完成度はさすがに老舗。こういうゲームは基本的に大歓迎。特にF&Cのような大きなところがやるというところに価値がある。メジャーなところがこういうキャラ萌え、かつエロい作品を作る、しかもCD−ROM3枚組というボリューム。誰だって期待してしまうんじゃないだろうか?シーン全体が盛り上がっていいよ。実際めちゃくちゃ売れているみたいだし。ただし、これをF&Cがやったってのが個人的には気に入らないんだけどなあ。これで今までの損失を補填したってんで、またもやヌルいゲーム作りまくるんやろうし。エルフもがんばれよ、ホント。